「お誕生日、おめでと〜!!!!!!」
今日…2月25日を迎えたラウンジでは、結衣の誕生日パーティーが盛大に執り行われていた。オルタナの誕生日にはこうして毎回誕生日パーティーが開かれるのは恒例である。
結衣がラウンジの中央にいて、他のオルタナたちが周りを取り囲むようにしてお祝いしていた。結衣のすぐ近くのテーブルには、こはるの作ったスペシャルケーキが用意されてある。俺は少し離れた椅子に座っていつも通り甘くしたコーヒーを飲んでいた。
「はい!ゆいっちにこれあげる!」
美弥花が結衣にプレゼントを渡す。何か普通に予想ができるのだが…
「これは…『ほっけ料理大図鑑』…???」
「そう!いろんなほっけ料理が載ってるんだよー!塩焼きでしょ、煮付けでしょ、あとね!意外なところだと甘酢餡掛けなんていうのもー」
「こーら美弥花。結衣が困惑しちゃってるじゃない」話が止まらない美弥花を若菜が静止させる。
「私からはこれを渡すわね」
若菜は謎の紙切れと分厚い本を結衣に渡した。紙切れには暗号みたいなのが書いてあるのか、結衣は目を光らせた。
「ナニコレ…!!若菜、これはもしかして…UMAを呼ぶ呪文…!?」
「いや…これはー」
「結衣に何かあったときに除霊できるように私が探してきた除霊用の呪文。呪われたら大変だからね!」
心配性すぎるぞ若菜…
ちなみに後にわかったことだが、分厚い本は近くのお寺で使われていた古代の経典らしい。これもまたGhost…いや違った、悪霊退散のための何かだとか…
「はい!結衣にはこれあげるっ!」
サボり仲間の愛梨がくれたのは、ヘアゴムだった。
「私、そんな髪長くないし」
「じょーぶじょーぶ!!ほらこうやってぇ…」と言うと愛梨は結衣の髪を結えはじめた。
「でーきた!ミニツインテール!」
おおー!!と歓声が起こる。
結衣は俺の方をチラッと見た。可愛い…可愛すぎる。普通でもやばいのに普段と髪型が違うと余計ズギュン!とくる。まるで幼女にマシンガンを打たれる某BGAみたいな気持ちである。
「キャープテーン!結衣のこの髪型!チョーイケてない??」
やべ…普通に可愛いぞ結衣。
「似合ってるじゃないか」俺は優しく言った。
「…キャプテンがそう言うなら、たまにはツインテールにもしてみる」
モジモジする結衣。ドヤ顔キメる愛梨。
しかしまぁ…本当にこの二人は仲が良い、というか互いをよく知っているよな。流石サボり仲間。いやサボるなとは言いたいが。
「つぎはあたち!ゆいおねーちゃんにプレゼント!ベルベルモルモルパヤミント〜!」
ベルルが魔法を唱えると。
ボンッッッッ!!!!!!!!
山積みの本がこれでもかと出てきた。
「すごい…!私が読みたかった本がいっぱい…!これはかの有名な作家のお宝書物…!そしてこれは世界に10冊しか残っていないミステリー記録…!」
「みゅふふ♪ゆいおねーちゃんのためにたくさんだしたんだかやっ♪」
ベルルが得意げに鼻を鳴らす。
結衣は目を輝かせて本を手に取った。
「ふふふ…お宝本…今ご開帳ー」
シュッッッッッ!!!!!
煙が出るとともにその本は幻想に消えていった。
「あ」結衣は口をあんぐりとさせていた。
「ふみゅ…やっぱりまほーうまくつかえないからすこしのあいだちかだせないみたい…」
しょんぼりとするベルル。結衣はそれを見かねて声をかけた。
「大丈夫。謎は取っておいた方が後々もっと面白くなるから…!」いつもみたいに親指を立てる。
プレゼントをもらったり、色々喋ったり…誕生日パーティーは盛り上がりを見せていた。
なんだかとっても賑やかだ。俺はそんな光景を見ながら、またコーヒーを啜った。
「みんな〜!!!いよいよゆいんごとアタシのスペシャルライブ、始まるよ〜☆」
桜子がマイクを持って声を出した。
「桜子殿!?!?!?まさか今日桜子殿の歌が聴けるなんて…私は幸せでありますっ…!!!!うぅ…!!」気づいたころには最前列ハッピを着たメーヤが、サイリウムを持って桜子の前に来ていた。
「ほら〜ゆいんご〜!早く前来て〜!歌うよ〜!!」
結衣はこちらを見た。そしてこちらに駆け寄ってきた。
そして、手を掴んで。
「きゃぷてん」
「私の声を、近くで聴いて」
一番前に連れてこられた。隣では興奮するメーヤ。
俺の目の前で、彼女は歌い始めた。
透き通った声。真剣な眼差し。軽やかな身体。
俺は全てに…集中した。
…俺に天使が、舞い降りた。
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「キャプテンからの誕生日プレゼント…嬉しい…えへへ」
俺の部屋のベッドに座りながら結衣は微笑んだ。
パーティーは終わり、それぞれの部屋に戻ったオルタナたち。
そのタイミングを見計らって、俺は結衣を部屋に入れたのだった。
結衣が持っているのは、お気に入りのアニメに出てくるダイオウグソクムシのぬいぐるみだ。勇者一行の一人である忍びが、忍術で様々な生き物を召喚して操る。ダイオウグソクムシはそのうちの1匹であり、原型からかなりデフォルメされていて、マスコットみたいに可愛くなっている。
「結衣が気に入ってくれてよかったよ」
「キャプテン流石〜、趣味をよく理解していらっしゃる〜」
「まあな」俺は自慢げに答えた。…まぁ本当にこれで合ってるかどうかなんてわからなかったけどね。リサーチして辿り着いた答えがダイオウグソクムシだから「?」ってなったりしたし。
「……」
でもこうして彼女が嬉しそうにしてくれているのが幸せだ。俺も嬉しくなる。
デートして…告白して…盛り上がって…
でも…どんなことがあっても…
二人でいることが、何よりの幸せだ。
今も俺の中で、幸せが飛び跳ねている。
まさしく『Popping Happiness!』である。
そしてこの幸せはきっと…絶えることなどない。一生続いていくんだ。だからーーー
「…ねぇ、きゃぷてん」
「…寝るか」
「うん…一緒に…ね…?」
二人で。
幸せを抱きしめて。
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というわけでぽっぷ!です。
誕生日記念小説ということでしたが…
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんで寝落ちしたかなぁ!?なぁ!?ベッド許さんからな!!??ベッドぬくぬくさんなんだよ!?!?!?絶対ベッド許さんからなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!??????
というわけで日付変わって投稿となりました。全く本当にベッド許さんからな。はい。はい。申し訳ありませんでした。
Twitterの方の生誕祭ツイートの方もたくさんのいいね、ありがとうございました。
こういう「好き」をキャプテンたちと交流できたのは本当によかったです。もし来年もあるならばまた…想いを綴っていきます。
というわけでまたネタ解説します。今回も少な目。
Ghost→悪霊退散と聞いてハードコアオタクであるキャプテンはそう思ったのでした。はい?Massive New KrewがTANO*C HARDの冬コミ新譜『MEGATON KICK』に提供した曲。背後から忍び寄る感じがたまらないでっせ。あとはサビ前の「ターーーーーー→ターーーーーー↑ターーーーーー→」のところとか。
幼女にマシンガンを打たれる某BGA→幼女のマシンガンと聞いたら連想できる人もいると思う。BeatMania ⅡDXに収録されているUSAOの曲『Miracle 5ympho X』である。声ネタが豊富なUSAOだがこの曲でも\オニーチャン/やらアーユーレディ?(ガチャン)マッシィンガァン…やら豊富である。ちなみにマシンガンに打たれるのはマッシィンガァンの声ネタの後。さらにちなみにUSAOベストに収録されているKobaryoのシンフォリミがめちゃ強い。
結衣のお気に入りのアニメ→明確な原作があるわけではないが、元ネタにしたのはひなビタ♪Sweet Smile Heros。アニメじゃないじゃないか!!忍びは心菜。ここなぁ!!!『シノビシノノメ』の歌詞中でもダイオウグソクムシやらオオサンショウウオやら出てきているので参考にしちゃいました。てへ☆(ニチャァァ)
Popping Happiness!→ハピコア盛り上げDJのDJ Genkiとキュートでポップな曲を作るP*Lightのデュエット曲。TANO*C冬コミ新譜『HYPER DUO』に収録。ハピコアにハピコアが混ざりあってテンションがハイになるぅぅぅぅ!!!!!早くライブで聴いて跳ねたいゾ。
というわけでここらで誕生日記念作品終わります。
本編次回更新は3月中を予定していますので、今回の生誕祭で「こいつSS書いとったんやぁ」と思った人は是非!本編も読んでいただけると嬉しいです…!
では。
かわゆいんご。
最高の誕生日をありがとう!!!