「なあ、神話級のアイテムってなんだ?」
「文字通り神が使うような理外の現象を引き起こすバケモノみたいな道具の事だ。使うには資質が必要だったり、死ぬ程燃費の悪い代物だったりするが効果は折り紙付きと言えるな」
「へー、じゃあそんなもん作れる外の世界の魔法使いはバケモンだらけなのか?」
「まさか。そんなことが出来る人間なんて外の世界には何処にも居やしない。それこそ神のような神秘が作ることが出来る物だ。まあ大方、例の男は良いように担がれたんだろ」
幻想郷に来てからそれなりのある日の事。仲良くなった妖怪に、東の果てに有るハクレイ神社に紅白のお目出度い巫女が居る、と聞いた。
お目出度い巫女ってなんぞや。そう思って早速東に向かう。ハクレイ神社は東の山の山頂付近にあって目立つからまあ迷うことはない、とのこと。
そうしてトコトコ歩いて、長い階段の参道に到着した。
いや、まじで長くない?まあ登るけども。
長い階段を登っている最中、何度か低級の妖怪に襲われる。いつもの事ではあるのだが、幻想郷の神社近辺なんだから多少なりとも妖怪避けの結界的なサムシングは無いのか?
そうして、多少古ぼけた石階段を登りきりハクレイ神社に到着。漢字を確認。博麗神社ね、博麗神社。
参拝の作法は知らないので、とりあえず賽銭箱の中に硬貨を投げ入れる。入れる硬貨は勿論5円玉。外の世界の金銭は使えないみたいだから何も惜しくはない。
チャリンと音が響くと、神社の中から凄い勢いで何かが飛び出てきた。
「おさいせーん!」
「なにごと」
飛び出た何かは賽銭箱に引っ付いたと思ったら、フンヌと賽銭箱の蓋を開けて中身を見る。こいつやベー奴では?
「何よ、5円玉じゃない。シケてるわね」
しかもものすごい無礼。ムカついたので財布をひっくり返し、中身を全て蓋の開いた賽銭箱に投下する。
すると、何かはギョッとした目を俺に向けた。
「貴方が神か」
神社で言うセリフじゃーねーなー。
さて、いい加減現実を見よう。先ほど神社から飛び出し、賽銭箱の蓋を勝手に開けて、挙げ句俺に向かって神とのたまう存在。茶っ毛のもふもふとしたしゃべる動物。なぁにこれ。
「……で、俺はこの博麗神社にいる紅白のお目出度い巫女に会いに来たんだが」
「誰がお目出度いよ。博麗神社の巫女なら私の事だけど、貴方外来人よね?何、外に帰りたいの?」
「そういう訳じゃないが……えぇ~……猫じゃん」
なんなの?幻想郷は猫が巫女やってんの?
と幻想郷のあんまりにもあんまりな非常識さに頭を抱えたところで、テシテシと前足で叩かれる。
「あ、あんた今私の事どう見えてるの!?」
あまりにも必死の形相で訪ねてくるから、俺も見たままを正直に答える事にする。
「前足に白い巫女袖を付けた、二足歩行してる茶色毛の猫」
「貴方が神か!!」
いやもう本当に何事だよ。頭に疑問が並ぶが、嫌な予感がするのでこの猫巫女と腰を据えて話をすることにした。とりあえずいつまでも賽銭箱の前でつっ立ってる訳にもいかないので、猫巫女を抱えて縁側に移動する。
「……ってなに自然に抱きかかえてんのよ!」
「駄目か?」
外の世界では……というか、幻想郷に来てからもなんだが、俺は何故か動物の類に好かれない。動物から変化した妖怪とかは別なのだが、普通の動物は俺に寄ってこないのだ。
だからこういう機会でもないと毛玉をもふれないのだから許して。
「嫌よ離しなさい」
「賽銭」
「……仕方ないわね」
ちょろい。
そういう訳で境内を回って神社の居住区の縁側に座る。猫巫女を膝に抱えながら簡易的に自己紹介を済ます。
で、本題。
博麗霊夢と名乗った猫巫女は、ある日起きたら
「こんな姿になって、空を飛ぶことも出来なくなっちゃったし、勘も働かないしでどうしようもなくなってたのよ……こういう異変に一早く気づく紫でさえいつも通りだし」
「ふむ」
本来なら幻想郷で起きた異変は博麗の巫女である霊夢が解決するらしいが、解決する巫女がこのざまである。
「つまり今幻想郷で大規模な異変が起きたら……」
「ヤバイわね。まあ、魔理沙とか早苗とかがでしゃばるからなんとかなると思うけど」
それで良いのか博麗の巫女。
「で、困っていたところに現れたのがあんたよ。このままだと料理もろくに出来ないわ」
お野菜を生で齧るのも限界よ……と悲壮感溢れる表情で嘆く霊夢。
そのうちネズミとか取って食べそうである。それはあんまりにもあんまりなので早いところ何とかしてあげたい。
「というわけで身体中を余すこと無くもふらせろ」
「どうしてそうなるのよ!」
いや、まあ冗談無しに身体中を探るのは原因を特定するためである。俺の勘が正しければ、こんな事を仕出かすのは外の世界の神秘の力、すなわちマジックが関係している筈だ。探知の魔法はあまり得意ではないから、直に触れなければ分からない。それに原因が霊夢に残っているかも分からないから、まずは触れなければ何も始まらない。
「ぐ……わ、分かったわよ。でも乙女の身体に触る代償は高いわよ」
「今は猫じゃん」
「心は乙女よ!」
冗談はさておき、原因究明である。優しく、かつ無遠慮に余すところ無く全身をもふり倒す。
「ちょっ、まっ、あっ……ふあ、……んんっ、んにゃぁ……」
良い毛並みだ。感動的だな。ここがええのんかぁ。
と、わりと容赦なく頭の先から尻尾まで指先で撫でくり回した、霊夢は顎と尻尾の付け根がお気に入りらしい。
「んゃ、ふゃあ、あ、ふぁぁ……」
「うわっ、霊夢が男を連れ込んでるぜ!」
「んぎにゃッ!!?」
顎や尻尾の付け根をワシワシと撫でていたら、空から白黒のTHE・魔女スタイルの少女が降ってきた。……箒に乗って。
いや、いくらなんでもそんなステレオタイプな魔女なんて居る普通?
……えっ、俺はどうなんだって?俺は良いんだよ、俺は。
ともかく空から魔女っ娘が降ってきて、境内に凄い勢いで着弾した。
ところで今の状況なんですが端から見たらどんな感じですかね。俺視点だと膝に抱えた猫の顎と尻尾の付け根をもふもふしてるだけなんですが。
「ってか、霊夢お前何真っ昼間から盛ってるんだぜ!巫女なのに男に膝枕させて尻触らせるなんて罰当たりも良いところだぜ!」
「ち、違うわよ!これはあれよ……外来人の按摩師の腕を試してたのよ!」
あーはいなるほどね。魔女っ娘にはそう見えてるのね。……どういう事だよ。
「おい魔女っ娘、今俺の両腕は何処にある?」
「はぁ?何処って……霊夢の顎と尻を揉んでるだろ。というかいい加減セクハラやめるんだぜ」
「じゃあ今俺の両腕は俺の膝より外側に有るように見えるか?」
「何言ってんださっきから……どうみても膝の上に両手が有るだろ」
「なら寝ころんでる筈の霊夢の顎と尻をどうやって触ってるんだ?」
「どうやって……って、あれ?なんで霊夢の顎と尻を触れてるんだぜ?」
認識障害起きてますねこれは……。俺がよっぽど豪快に股を開いて座り、その股の上に霊夢が寝ころべば出来なくもないが、そんな状況なんてあまりにも不自然すぎる。これ以上質問責めをすると魔女っ娘がアイデアロールでサンチピンチになりかねないので止めるんだぜ。
霧雨魔理沙と名乗った少女は、普通の魔法使いらしい。魔法使いに普通とかあるのか?
「幻想郷じゃぶっ飛んだ魔法使いが多いからな。それと比べりゃ私は普通なんだぜ」
ニカッと笑う魔理沙。笑顔が男前な少女である。
「んで、お前は何者だ?外来人なのに魔力が豊富っつーのは珍しいを通り越して不気味だぜ」
「失礼な奴だな。忘れ去られた神秘は幻想郷に移っていったが、粛々と受け継がれ、洗練されていった神秘もまだ外の世界に残っているだけだ。……まあ、俺の場合は少し例外だが」
「へえ?つまりお前は……やれるのか?」
そう言って懐から一枚のカードを突き出す魔理沙。やれるってのは、スペルカードルールの事か。
「女子供の遊びに良い年した野郎を巻き込むんじゃねえよ」
それよりそろそろ俺の膝の上で爪を立てる猫巫女を何とかしてほしい。痛くはないが服に穴が開きそう。
「あーそうだった!お前!結局霊夢とはどういう関係なんだぜ!!?」
「それは「身体だけの関係だ」ややこしい言い方すんな!!」
な、なっ……、と言葉を失って顔を真っ赤に染める魔理沙。なーに想像してるんですかねぇ。そして俺の身体で爪研ぎを始める霊夢。
「なんであんたこんなに硬いのよ!全然爪が立たないじゃない!」
知らん。
「うわ、うわー!霊夢が私より先に大人になったぁ~!!」
みょうちきりんな事を叫びながら箒で空を飛んで行く魔理沙。うーん、面倒なことになってしまった。
「あんたの所為でしょうが!!」
ごめんね、同年代の人間相手にするとついからかいたくなるもんで。
まあそんなことより霊夢の身体の治療である。原因を探って、魔理沙の言葉を聞いて、何となくだが特定は出来た。
「えっ本当に!?治るの!?」
「治る……と、言いたいところだが、そこは霊夢次第だ。大きく分けて治す方法は二つある。一つ目は、霊夢の姿を変えた元凶を探して倒す。二つ目は、霊夢の身体に魔力的な耐性を着ける」
「そんなの元凶をぶっ倒す一択じゃないの!」
「まあ聞け。霊夢の姿を変えて、しかもそれをわざわざ高度な隠遁術で隠す。しかも変えた姿が猫となれば元凶は猫の神、或いはその御子だろう。だがそいつらが幻想郷に居るのか、それとも外の世界に居るのかは分からん上に探して倒すのにも時間が掛かる」
「っ、神様が関わっているって訳ね」
「神降ろしとかの関係で巫女に強いんだろう、詳しくはないけど。んで二つ目の方法は、時間は掛かるかもしれないが確実に治ると断言しよう」
「魔力的な耐性を着ける……って、具体的にはどうするのよ」
「俺が霊夢をもふり倒す」
「結局そこに行くのか!!」
わりと冗談抜きで、接触することによって魔力を霊夢に譲渡し、霊夢に魔力を溜めることで耐性を着けることが出来る。
「それ本当に大丈夫なの?」
「外では何度も実験されてきたが、普通の人間に魔力を譲渡しても大きな問題は起こらない。ただ限度はあるがな」
「私魔法使いにはなりたくないわよ」
「魔力を譲渡しても、それだけじゃ自然に身体から流れ出る。心配しなくても魔法使いにはならん。ただ魔力的な耐性が着くだけだ。理解できたか?」
「……まあ、大丈夫なら良いわ。それでどれくらい掛かりそうなの?」
「そうだな……まあどんぶり勘定になるが、こんな感じで触っているだけだと一月くらいかな」
「はあ!?一月なんて待ってられないわよ!」
「なら接触を増やすか、譲渡する魔力を濃くするかのどっちかだな。全身をもふり倒し続ければ……二週間前後か」
「……譲渡する魔力を濃くするのは?」
「より魔力の多い方法での譲渡。粘膜接触……要するにキスだな。眠り姫を王子のキスで起こすみたいなもんだと思えばいい。あるいは俺の体液を飲むとかだが、まあ体液の方は俺が嫌だから無しの方向で」
「にゃっ……な、なぁ……」
「言っておくが冗談の類いじゃねえよ。まあ好きな方選びな?」
そう言って俺は膝の上で頭を抱えてる霊夢の背中を撫でる。
「ゴロゴロ……はっ!?ちょ、ちょっと何すんの!?何か変な声が出るじゃない!!?」
「本格的に猫化が進んでるな。とは言え完全に猫になる前には間に合うとは思うが……どうする?」
「う、うぅ~……」
そうして、霊夢は俺にもふり倒される事を選んだ。
「うりうり」
「あ、やぁ……ふにゃん……」
指先から魔力を放出し、霊夢の身体に浸透させるように全身をなで続ける。日が沈むまで延々と撫でくり回し、霊夢が気を失うように縁側に伸びる。
腹が減ったので、悪いとは思ったが勝手に台所を借りる。ニンニクが好物ではあるが、猫にニンニクは大丈夫かよく分からなかったので止めておく。
グルングルン、とよく分からない鳴き声をあげながら台所に霊夢が現れた。
「ちょっとは加減しなさいよ……」
じとっとした目を向け、次の瞬間に、ぱっと目を輝かせた。
「なによあんた、料理できるの!?」
旅が好きだが、文明生活を捨てた覚えはない。とはいえ人並みに料理が出来る程度の腕前だが。
……そうか、そういえば霊夢はしばらくの間その文明生活を捨てざるを得ない生活を余儀なくしていたのだった。
いたたまれなくなった俺は料理をちゃぶ台に運んで、霊夢を膝に抱えて食事を与える事にした。霊夢が元々人とは言えども、今はほぼ完全に猫である。箸も持てないので俺が代わりに料理を口に運んで食べさせる。
少しの間霊夢は黙って食べていたが、そのうちポロリポロリと涙を流した。
「ぅ、ひぐっ……もう、暖かい料理が、食べられないんじゃないかって思ってた……ぐすっ……」
博麗の巫女だなんだと囃されても、霊夢は普通の女の子だった。突然野性的な生活を強いられて心が傷付かない訳がない。
俺はゆっくりと霊夢の口に料理を運び続けた。
食事も終わり、次は風呂である。猫の身体じゃ火を炊くことも水を汲むことも出来ないから久しぶりとの事。
「だからって一緒に入る事ないでしょ!?」
「溺れかけた癖に……」
「ぐぬぬ……」
魔法で風呂桶に湯を溜めたら霊夢が家主権限で先入るわね、と素早く風呂に飛び込んでいった、そして溺れかけた。
「猫の身体で泳いだことないし……そもそも多く湯を溜めすぎなのよ……」
ブツブツと文句を言う霊夢。まあ湯の量に関しては俺が浅慮だったが。
びしょびしょに濡れた猫を抱きかかえながら風呂に浸かる。
湯の中で霊夢をマッサージしていたらほろほろと垢が
「フシャーッ!!!」
素肌に爪を立てるのは止めろ。
風呂の中でそのまま霊夢を洗い、全身を泡まみれにする。
「ちょっと!?変なところ触らないでよ!そこは自分で洗うわよ!!」
「……その肉球で?」
「うるさい!あんたは私を支えてなさい!!」
そうして両腕で霊夢の身体を支えるが、何が悲しくて猫がせっせと自分の胸や股をいじるところを見なければならんのか。
「見るなっ!!」
見ずに支えろとは理不尽。
霊夢の身体を洗い終え、風呂から上がる。魔法を使って自身と霊夢の身体を乾かす。
「便利なもんね、魔法って」
「ああ。魔法はなんでも便利にした反面、容易く人を堕落させるがな……」
「?ふーん……」
体感三倍フッワフワになった霊夢は風呂場から寝室に移動し、前足で器用に押し入れを開けて布団を引っ張り出す。
で、俺は何処に寝ろと?
「縁側で寝てなさいよ。ってか乙女の寝室にまでついてくんな!」
「賽銭」
「んぬっ……ぐっ……いや、存分に身体を触らせてあげたでしょ!?」
「身体を触るのは治す手段であって報酬じゃない。だいたい二週間近く居ることになるってのにずっと縁側で寝てろと?」
「っ~……!で、でも布団は一つしかないし!」
「人一人と猫一匹が寝るには十分では?」
「だから心は乙女だって言ってんでしょ!?なんでお、お、男の人と一緒に寝なきゃならないのよ!」
「一緒に風呂に入ってるのに今さら何を言ってるんだか」
フギャーッ!と叫ぶ霊夢を意図的に無視してぺっしゃんこのせんべい布団に潜り込む……いや、まじで薄くない?畳の上で直寝してるのとあんまり変わらんぜ。
「文句あるなら布団からでなさいよ!もー!!」
「文句と言うか心配してるんだ。これでよくまあ身体を冷やさないな……ちんから」
ほいっ。と布団に魔法を掛ける。すると布団はむくむく、もこもこ、と変化し、あっという間にフカフカと厚みのある布団に早変わり。
俺は地面に直寝でも慣れてるが、普通の女の子には辛いだろうに。まあ、なんにせよこれでゆっくり寝られるだろう。特に深い意味は無いが、驚きで硬直してる霊夢を腹に乗せて寝る。
おやすみ。
「なんなのよもう!…………おやすみ」
軽い息苦しさと不思議な匂いによって目を覚ましたら、顔の上に猫が乗っていた。
持ち上げるように顔から退かしてもスピスピと鼻をならして寝続けている。よく見なくても、昨日一日で見慣れた猫巫女、霊夢だった。
にしてもよくまあ寝よる奴だ。まだ少し眠いが、外を見れば空が白んできたところだった。つまり早朝である。
まあ起きちまったものはしょうがないとシャワーを浴びて服を洗濯、乾燥させた所で霊夢が起きてきた。
「おはよう。ずいぶんと早いじゃない」
「……そういうお前もな。巫女ってのは早起きするもんなのか?」
「今日は偶々よ」
お前のせいで早起きしたんだよ。という言葉は飲み込んで、外に出て早朝の世界を見下ろす。博麗神社は景色が良くて空気も澄んでるから居心地が良い。
…………境内に落ち葉や枯れ枝が散乱してる事を除けば、だが。
「し、仕方ないじゃない!こんな身体じゃ箒を持てないんだし」
まあ仕方ないといえば仕方ないだろうが、なんだかそもそもの性分な気もするのは気のせいか?
「違うわよ!いつもはちゃんと掃除してるし!」
……そういうことにしておこう。しばらくの間世話になるから掃除くらいはやってやることにした。
「風属性魔法:瘋癲のつむじ風、弱」
ひうと風が鳴り、境内のごみをあっという間に集めた。
「合わせて炎属性魔法:炎王の一撃、種火」
指先から一閃の赤火が出て、集まったごみに火を着ける。
風に煽られてパチパチと燃えだし、少しの間で全て燃え尽きた。
「こんなもんか」
「……あんた、ずっと此処に住まない?」
「嫌だね。俺は旅が好きなんだ、一ヶ所にとどまり続けるのは性に合わないな」
それより飯にしよう、と台所に行く。昨日はあまり気にしなかったが、あまり食材が残ってないなぁ。
「こんな身体じゃ買い物にも行けないし……」
「お前それ只の言い訳にしてないか?」
「しょうがないじゃない!霊力を扱えないのにそこら辺ほっつき歩くなんて危なくて出来ないわよ!」
「わかった、わかった」
まあ、無くなる前に買い物に行くとして……とりあえず簡単なものを作る。
いただきます。
「……ちゃんと私にも食べさせなさいよ」
「分かってるよ」
あーん、と食べさせる。
そして食事が終わったら縁側に座り、霊夢を膝に抱えて撫でる。
「本当にこれで治るんでしょうねぇ……」
「神の力に抵抗するには魔力を得るのが手っ取り早いんだが、魔力耐性を着ける事でも神の力に抵抗できる。魔力ってのは要するに訳の分からん力の事だからな」
「それで同じように訳の分からない神様の力に抵抗出来るってことね……」
「そういうこと。霊夢は賢いなあ」
「あっ、ちょっ!また変なところ触らない……ふにゃあ!」
霊夢の全身をもふり倒すと、霊夢はにゃごにゃご鳴きながらも膝の上で溶けるように伸びる。
日が高くなるまでずっとにゃーにゃー鳴いていたら、何処からか猫が集まってくる。日が頂点に立つ頃には、博麗神社は猫の集会会場になっていた。
「ちょ、んきゅ……はぁ……なんなのよこの状況は!っはぅ……」
「発情雌猫につられて来たのかね。良かったな霊夢、モテモテじゃないかはっはっは」
「はぁん!わ、笑い事じゃないわよぉ!んにゃひぅ!?」
「しかしコイツらには今の霊夢はどう見えてるのかねぇ?猫?人?」
「ふぅっ!!ど、どうでもいいわよ……ひにゃぁん!!」
霊夢が一段とやらしい声で鳴いたその時、群れのボスと思わしき大きな猫がずんずんと寄ってきて、俺の膝の上で伸びてる霊夢の後ろにのしかかった。
「えっ!?嫌っ!何するのよ!?」
「そういえば知ってるか霊夢。猫のチンコはトゲトゲしてて、交尾の時に雌猫の膣内をズタズタにするらしいぞ」
「冷静に何言ってるのよ!?嘘でしょ!?嘘よね!?」
ボス猫の股間からトゲトゲのチンコが伸びる。
「なるほど。猫には今の霊夢は猫に見えるわけだ」
「分析してないで助けてよ!嫌っ!やだやだ!!初めてが猫なんてやだぁ!!!」
霊夢は腰が抜けてるのか、暴れはするけども膝の上から逃げることが出来ない。そうこうしてるうちに猫のチンコが霊夢の股に挿入……される寸前に物理的に止める。
「おふざけは此処までだ。さあ、とっとと帰りな」
全身から魔力を軽く放出すると、ボス猫と共に辺りにいた猫達は一目散に何処かに消えていった。
俺が動物に好かれない理由はきっとこれなんだろうな。動物にとって圧倒的な捕食者のオーラにでも見えるのだろう。
すんすんと泣く霊夢をひっくり返し、今度は腹をワシワシと撫でる。
「バカ!!このバカ!!」
「悪い悪い。猫にとってどう見えてるのか知りたかったからな」
「方法ってものがあるでしょ!?」
「ははは。もう良い時間だし昼飯にするかぁ」
「誤魔化すなっ!!まっ、待ちなさい!!ちょっと!?腰が抜けて立てないんだけど!?」
見てないうちに霊夢が猫にレイプされるのは不本意なので抱き抱えながら料理をする。しかしその間ずっと霊夢に爪を立てられ続けていた。
食事を終え、再び縁側で霊夢をにゃごにゃご言わせる。
「にゃ、うぁ、ん、は……ぁ……」
魔力を込めながら全身を撫で回す。昨日と比べて、霊夢は若干人っぽい体つきになってきた……ような気がする。
「ゴロゴロ……にぅ……んゃ……」
しかし仕草はどんどん猫っぽくなっていってる……ようにも感じる。
尻の方を撫でると、ピクンと尻尾が跳ねた後緩やかに尻をふりふりと振るう。
腹の方を撫でると、もっと撫でろと手をぺしぺしと叩いて催促する。
「……いま私何やってた?」
「もっと撫でろと催促してたな」
「あああああああ!!!違う!違うからね!!治すために仕方なく触らせてあげてるだけなんだから!!!」
頭を抱えながらゴロンゴロンと回り悶える霊夢。喋ってなければどう見ても子猫の遊びにしか見えない。
「というかアンタね、もっと強く撫でなさいよ!指を立ててしっかり撫でなさいよ!優しすぎてなんか、背中がゾワゾワすんのよ!」
「おねだりかな?」
「ち・が・う・わ・よ!」
煩いので霊夢の言う通り、指を立てて強めに尻を撫でる。
「あっ!?んひゅ!ちょぉ、まっ!にゃんっ♥️そこだめぇっ♥️」
そういえば猫の尻尾の付け根は性感帯らしい。軽く叩いたり強めに撫でると非常に良いのだとか。と、今思い出した。
霊夢は尻尾をピンと立て、尻がぐんぐんと上がっていき、息も荒くなっていく。
「にぁっ!なによこれぇ!?♥️変になっちゃうぅ……!!」
時に掻くように。時に突くように。あの手この手と刺激を変えて霊夢を撫でる。
「やっ、あぅ、んにゃぁ♥️はっ、ひにゃぁぁ♥️」
ビクッビクッと身体を揺らし、快楽に悶える姿は猫と言うより1匹の雌だ。身体はどんどん昂っていく。
「にぅっ♥️あっだめえっ♥️にいゃぁ♥️イくっ♥️イっちゃう♥️…………?」
昂って、絶頂を迎える寸前に違うところを撫でる。
「あぅ……にゃぁ……なんでぇ……」
「いやあ、霊夢が駄目だの嫌だの言うからな」
「にっ……このぉ……ちゃんとなでなさいよぉ」
「ん?どうした?何処を撫でてほしいんだ?」
「っ……!覚えてなさいよ……!お、お尻……私のお尻をいっぱい撫でて……」
「はいよ」
「はっ♥️あぁっ!!これ凄いっ♥️あっ♥️あっ♥️にゃぁぁっ♥️」
かくかくと腰が大きく震え、声もまた大きくなっていく。
「イくぅっ♥️イっちゃう♥️イっちゃうからぁ♥️止め、止めないでぇっ!!♥️ふぎっ、ふにぃっ♥️あっ♥️あっ♥️ああああああっ♥️♥️」
手足をピンと伸ばし、ビクビク震えて絶頂を味わう霊夢。
「あっ!?♥️へぇっ♥️♥️にゃ、やぁっ!!?♥️待ってぇっ♥️イッてる!!♥️イッてるからあっ♥️♥️♥️お尻止めてぇっ♥️♥️ふにぃぃぃっ♥️♥️♥️」
絶頂を迎えてもなお攻めることを止めず、魔力を霊夢に流しながら軽い電撃に魔力を変換して徹底的に虐め倒す。
「あ"っ♥️ふに"ゃあ"♥️お股ビリビリしてるっ♥️♥️♥️に"ぃぃっ♥️♥️♥️止められないよおっ!!!イくの止められないのぉッッッ♥️♥️♥️」
ガックンガックン震えながら、股から小水やら何やら漏らして必死に快楽から逃げようとする霊夢に追い討ちをかける。
「う"に"ぃ"ぃ"ぃ"~~ッッ♥️♥️♥️」
両手を使って尻側と腹側から膣内まで揉み解すような愛撫で、霊夢はだらしなく舌を伸ばして気を失った。
「あ、にぁぁぁ……♥️」
ふと空を見ると太陽が大きく傾いていて、まもなく夕刻になるだろう。それほど長く霊夢で遊んでいた訳だが……うん。
やりすぎた。
辺りには濃厚なフェロモンが漂い、相当な匂いになってしまってたので風魔法で吹き飛ばす。
そして気絶した霊夢を抱き抱えて風呂場に直行。入る前からびしょびしょになっている霊夢を洗う。
「……覚悟してなさいよあんた……!」
底冷えするかのような怨嗟の声が風呂場に響く。
……聞こえなかったことにしよう。
楽しい楽しいお風呂の時間を終えて夕食。残っていた食材全てを食べて、明日の朝イチに買い出しに向かうと算段を立てる。
遊び疲れてふらっふらの霊夢を再び抱き抱えて就寝。
「おやすみ霊夢」
「……おやすみ」
そして次の日の朝。今日も軽い息苦しさと匂いによって起こされる。
……何故にこうも的確に俺の顔の上に乗るのか。スピスピ鼻をならしてる霊夢を退かし、起床。風呂場でシャワーを浴びていると、いつの間に起きたのか霊夢が風呂場に入り込んできた。
「俺が入ってるんだが」
「今日は私も朝風呂したい気分なのよ。というかもう今更じゃないの」
まあそれもそうか。
寝汗を軽く流したら、さっさと服を洗い身体と共に乾燥させる。
さて、今日は朝から買い出しに向かうわけだが……
「私もついていくわよ。あのでかい猫に襲われたら嫌だし」
そういう訳でその日はずっと霊夢が引っ付いていた。
長くなりそうなのでとりあえずこの辺で切っておく。
次回、いよいよ霊夢と……?
・猫巫女霊夢
メスケモって良いよね。現在霊力縛り中、喋る以外はただの猫と変わらないわ。
・魔理沙
携帯で一発変換できない不具合ががが。イケメンスマイル持ち。いまの博麗神社にはちょっと近づけないんだぜ……。
・主人公
ムラムラしたけど、流石に動物には手が出なかった。
主人公目線ではまだ手を出してないのでセーフ!!!
主人公に名前……要る?(作者は何も考えて無いので)
-
要る
-
要らん
-
むしろ私が良い案を持っている!!