※この作品はR-18です。

緋弾world in my life   作:nibiiro

11 / 19
皆様こんにちは。
nibiiroと申します。

少し間が空いてしまいまして、すいません。

ちょっとリアルでへこむ出来事があって萎えてました。
今はだいぶマシにはなってきましたが、少しずつ調子を取り戻していこうと思ってます。
といっても、息抜きにFE風花雪月をやってだいぶ本調子になれました。

前置きは完了。

それでは、いってらっしゃいませノシ


第10話 毒を殺す毒

今の俺が武偵としてやっていける実力があるのは、ある2人の人物のお陰だ。

 

1人は、あの人。

銃の使い方やナイフの使い方。涼しい顔をして、あらゆる戦闘技術を教えてくれた今の依頼主。

 

もう1人は、師匠と俺は呼んでいた。

師匠の知識は豊富という言葉で表せないほどで、その中で特に詳しかったのが、毒だった。

 

 

『あなたの体内にある特殊な成分。調べたら面白いことがわかったわ』

 

 

『勿体ぶらずに教えろって? ……毒よ。それも、とても希少な毒』

 

 

『初めて見たわこんな毒。まさか、¨毒を殺す毒¨なんてものがあるなんてね』

 

 

『解毒とは違って毒素を食べるの。欠片も残さずに、ね。私が知る限りの毒物全てが、効かないのことが証明されたわ』

 

 

『つまり、今この世にある毒であなたが死ぬことはまずない』

 

 

『────ただし』

 

 

●

 

 

「フゥン‼︎」

 

空気を裂きながら、拳が唸りをあげて迫る。

それを、手で流して躱す。

 

「グオっ⁉︎」

 

懐に入り込んだところで、膝蹴りを打ち込む。

 

「立てよ」

 

「グゥ……!」

 

跪いたところで、まだ余力があるのはわかっている。

すぐさま立ち上がり腕を振るってきた。

 

「────っ!」

 

「ガハァッ⁉︎」

 

間髪入れずに、蹴打を叩き込む。

 

"鉄"という異名の如き攻撃も当たらなければ意味はない。

繰り出される猛攻を"流し"ですり抜ける。

 

「ナゼダ……! ナゼ、アタラナイ!」

 

相手の攻撃を受け入れつつ躱す。

それが、流し(なが)。

 

蹴りが主体のスタイルを活かすべく、空いた両手を防御に使う。

今は左腕が上がらないから、右手だけだが。

 

「ゴッ、ハァッ……!」

 

右手を奴の攻撃に合わせ、流して蹴りを叩き込む。

 

 

『ただし、体内にある毒を1度外部に取り出すと変異して同物質を誤認して敵とみなす。つまり、互いに殺し合うことになるの』

 

 

「何してやがる⁉︎ さっさとソイツを────」

 

腰に刺したナイフを投合。

ヒュルヒュルと回転し、金髪の持つ銃へと当たる。

 

「ッてぇ!」

 

「兄貴!」

 

狼狽えている間に、床に落ちたハイキャパを拾う。

すぐに構え、手下の持つ銃を狙い撃つ。

 

「や、野郎……!」

 

(あとは……)

 

 

『その際に、身体を活性化させる成分が過剰に生成されるわ。これにより超人的なパワーが一時的に得られるけど……』

 

 

何発かを発砲し間宮の縄を解き、転がっている刀を足で蹴る。

 

「間宮! 佐々木!」

 

「うん!」

 

「はい!」

 

手足をベッドに拘束をされていた間宮と刀を拾い上げた志乃が立ち上がる。

 

「ここまでです!」

 

「大人しくして!」

 

今度こそ、誘拐犯を確保。

俺が投げ渡した手錠で拘束した。

 

 

『リスクとして、死ぬ危険はあるわ。毒だもの。取り込む量が多ければ多いほど強靭な肉体になるけれど、長くは続かないし死ぬ可能性が高くなるだけね』

 

 

「終わりにしようぜ、鉄(アイアン)」

 

「クソガァァァァァッ‼︎」

 

 

『しょうがないから、ある程度コントロールできる薬を作ってあげる。……あぁ、感染の心配はないから安心しなさい。これまで通り、わたしのオモチャよ』

 

 

(誰がオモチャだっつーの)

 

ふと、師匠とのやり取りを思い出す。

あの人には最後までいいように転がされていた。

 

仕返しとして内緒で武偵高に入学したが、今はどうしてるのだろうか。

 

「ツブレロォ!」

 

鉄拳のラッシュ。

1発でも食らえば、致命傷。

 

両手が使えるなら流して避けられるかもしれないが、生憎今は無理だ。

 

(馬鹿正直に付き合うつもりはない)

 

連発された拳を見切り、腕が伸びきった所を蹴り上げた。

 

「シマッ────」

 

乗せていた力ごと上に弾かれたため、奴の身体が僅かに後ろへのけ反る。

懐がガラ空きだ。

 

脚力で跳ね、空中で身体を1回転。

そのまま右脚を振り下ろす。

 

「お返しだ」

 

鈍い音を立て、巨体が前のめりに倒れ込む。

 

「バ、カナ……」

 

ドスンと崩れ落ち、同時に意識も落ちて気絶した。

殺してはいない。

 

今度こそ、誘拐事件は幕を閉じた。

 

 

●

 

 

「いててて……」

 

場所は変わり、病院にて。

負傷した左腕を診てもらうために足を運んだ。

 

「りっ君!」

 

検査と診察を済ませロビーに向かうと、付き添い人の志乃が駆け寄ってくる。

 

「具合はどうでした?」

 

「幸い、骨折もヒビもないってさ。油断せずに冷やしながら、なるべく負荷を与えないように安静にって」

 

念のため三角巾で腕を吊り、湿布と小さな氷袋で冷やしている。

しばらくは不自由な生活になるな。

 

「みんなは?」

 

「ライカは島さんと一緒に。あかりちゃんは事件のまとめをしてくれてます」

 

「……間宮になんかおごらないとな」

 

間宮が書類整理とかできるのか不安だ。

頼りになる戦姉妹がいるから平気だと思うが。

 

「あの」

 

「ん?」

 

「あの時、飲んでた薬みたいのは……」

 

そうだった。

APCに加え、体内の毒に関することは話していなかった。

 

「そのうち話すよ」

 

「……わかり、ました」

 

口では言うものの、伺える表情は納得していない。

俺が色々と危ない橋を渡り、秘密にしていることがあるのは勘づいてるが、問い詰めることはしない。

 

したくても、できない。

 

(別に、俺はいつでも……)

 

彼女が本気で詰め寄ってくるなら、喜んで応えるのに。

 

……そうだ。

 

「志乃、デートしようか」

 

「へ?」

 




設定紹介

毒を殺す毒 N-P(New Poison)
律紀が持つ特殊な毒素。体内に侵入してきた毒を残らず食べる特性を持つため、毒を殺す毒とも言われている。
この毒の効果によって律紀に毒は効かない。
しかし、この効果はあくまで律紀の体内にある場合での話であり、一度身体から出ると変異する。
変異するとバランスが崩れ、同物質までも敵とみなして相殺し合う。


律紀の能力 APC(Anti Poison Cycle)
N-Pは変異した同物質との相殺効果で、身体を活性させる成分を作り出す。
細かい原理は今だ不明だがこの周期を律紀は利用し、ある程度コントロール可能な薬を服用することで切り替わる。


APCモード解説 ブルーライン(Caution) 
見た目は青色の錠剤。
相殺目的のN-Pが30%、残りの70%は本来の効果を引き出して安定させるための普通の毒が調合されている。
N-Pが多くなるほど活性作用が増すため、死ぬリスクが高くなる。
ブルーラインでの戦闘力はヒステリア・ノルマーレより少し上。


律紀君の師匠……イッタイダレナンダロウナー。
次回はおデート回で原作キャラとの絡みですかね。
章の締めくくりとしてのえち回も予定してます。

……それにしても、FE面白いです。
今作がFEデビューなんですけど、色んなキャラが魅力的でいいですね。
特にヒルダちゃんが可愛い(満足感)。

それでは皆様、またノシ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。