※この作品はR-18です。

緋弾world in my life   作:nibiiro

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皆様こんにちは。
nibiiroと申します。

早速ですが、カルテットは端折らせて頂きました。
楽しみにしていた方々、すみません。
あんまり長々ダラダラは良くないなと思いまして・・・。

あとは、原作と同じ流れでしか高千穂班を負かせないなと思いました。
律紀君パワー全開の志乃が無双してもカルテットの意味が無いと感じたのもあります。

でも、頑張ったんだからご褒美は必要ですよねぇ?(ニチャア)

はい、前置きはこれで。

それでは、いってらっしゃいませノシ



第17話 束の間の

 

「コホン。では、間宮班の勝利に乾杯!」

 

『カンパ―イ!』

 

時は過ぎ、カルテットは何事もなく終了した。

特訓の成果が表れたのか、間宮班は高千穂班を負かした。

 

え、肝心の内容?

……説明がメンドイからパスで。

 

「みんなおっめでとー!」

 

いつものメンツに加えて、神崎先輩と峰先輩の上級生2人。それと、間宮の妹。

 

テーブルには大人数で摘まめる料理が並んでいた。

 

「ん、ピザ美味い」

 

「これも美味しいですよ。お皿に取りましょうか?」

 

「ありがと」

 

志乃と俺は隣り合っている。

俺から見て左側の神崎先輩はももまんを幸せそうに食していた。

 

「相変わらずのももまん好きですね」

 

「……ゴクン。あんたも食べる?」

 

「いや、俺は──―」

 

「理子もーらいっ!」

 

「あっ⁉」

 

差し出されたももまんが、唐突に間に割り込んできた峰先輩の口に。

 

「ん~♪ 美味~♪」

 

「理子! あんた勝手に……って、また!」

 

「よいではないか~♪ よいではないか~♪」

 

「……悪い志乃。少し詰めるな」

 

「ふぇ⁉ あ……ハイ……」

 

横で始まったわちゃわちゃに巻き込まれないよう、志乃との距離を詰めた。

 

肩同士がくっ付く。

コーラで喉を潤しながら志乃をチラ見すると、少し顔が赤くなっているた。

 

「ライカお姉様、あーんですの!」

 

「だぁあ! 恥ずかしいからやめろって!」

 

向かい側の火野と島はいつも通りだ。

 

「高千穂の間抜けな顔は面白かったな。間宮達のおかげでいいものが見れた」

 

「でもお姉ちゃん、実践だったら死んでたみたいな勝ち方って聞いたよ?」

 

「結果としては良かったけど、死んでもいい実践なんかないんだからね。そこはよく覚えておきなさい」

 

「はい……」

 

自分でもわかっているのか、しょぼくれる間宮。

神崎先輩の言うことは俺も良くわかるが、ここはフォローを入れておくことにした。

 

「まぁまぁ、間宮自身も良くわかってますよ。せっかく勝ったんですから、戦姉妹らしく褒めたらどうですか?」

 

「んぐっ……!」

 

嫌な部分を突かれたような声を上げ、咳ばらいを1つ。

 

「コホン。でも、勝ちは勝ち。よくやったわ」

 

「っ! はい!」

 

さっきまでのしょぼくれは何処へやら、一気に明るい表情に変わり元気な返事。

釣られて、周りの何人かも笑みを浮かべてしまう。

 

ムードメーカーな持ち味も間宮の長所かもしれない。

流石は天然女人望(アイドル)。

 

「あれ、ののか? どこ行くの?」

 

「ちょっとお手洗いに行くだけだよ」

 

「……」

 

ののかちゃんが席を外したのを横目で確認する。

 

一見して、平静を装ってはいるが……。

 

(やっぱり、か)

 

「悪い、俺もトイレ」

 

一言残して俺も席を外す。

 

彼女が向かったであろう手洗いの場所に偶々出くわしたかのように見計らう。

 

「あ、律紀さん」

 

「やぁ」

 

トイレから出てきたののかちゃんと鉢合わせした。

警戒の色はないようだ。

 

「律紀さんもお手洗いですか?」

 

「うん。用があるのはこの先の男子トイレだけど」

 

────が、よく見えてはいないのだろう(・・・・・・・・・・・・・・)。

普通を演じすぎている。

 

「どこか具合が悪かったりする?」

 

「えっ。そ、そんなことないですよ」

 

「……そっか」

 

2年前に彼女が打たれた毒、符丁毒は確実に身体を蝕んでいる。

残念ながら、俺は解毒方法は知らない。

 

N-Pは俺の身体から一度出てしまえば劇物と化すため役には立たない。

 

「ごめん。俺の勘違いだった」

 

「い、いえ。それじゃあ、私は戻りますね」

 

俯き気味に横を通ってゆく。

小さな背中が背負うには不釣り合いな大きな不安の影が見えた。

 

「あのドS師匠……!」

 

毒を治すには打った張本人から解毒方法を聞き出すしかない。

原作通り、彼女……師匠を逮捕するしかない。

 

(……トイレ行って戻ろ)

 

いつまでもいないままだと変だし、今は祝勝会なんだ。

打つ手がないなら仕方がない。

 

(その時が来たらどうするか何て、決まってるけどな)

 

その後、各々が飲んで食べて満足して宴は幕を閉じた。

 

 

●

 

 

「んっ。ふぁあ……」

 

迎えた休日。

特に用事は無いため、男子寮の自室で課題をしたり、PCで情報を集めたりと気ままに過ごしていた。

 

「いてて……」

 

背伸びをすると、凝り固まっていた身体の部分からパキパキと音が鳴る。

 

課題も終わり、一休みでもしようとPCを閉じた。

昼寝をして英気を養おうとも考えたが勿体ないなと思った。

 

(コーヒーでも入れるか)

 

日頃から誰かと一緒にいることが多いから、1人の時間もあると息抜きができる。

1人が好きとか誰かと集まるのが好きとか、そうゆうわけではない。

 

面倒じゃなければそれで良い。

楽しければそれで良い。

 

前の人生よりも、面白ければそれで良い。

 

ただ、それだけの話だ。

 

(といっても、ホントに曖昧すぎてなぁ……)

 

1度死んで神様に会ったわけでもない。

いや、もしかしたら会っているかもしれないが。前世を含めて記憶そのものが抜けており、今となっては今世に関する事柄の方が深く根付いている。

 

推測通り、転生ではなく生まれ変わりが妥当な気がする。

 

(考えてもわかんないし、今はいいか)

 

淹れたコーヒーに口を付け、別の事に思考を切り替えようとしたところで、呼び鈴が鳴った。

 

(……志乃か?)

 

玄関に向かい、ドアアイ(のぞき穴)から覗き込む。

扉の前に立っていたのは予想通り志乃だった。

 

「こんにちは、りっくん。急にお邪魔してすいません」

 

「寛いでいただけだから大丈夫だよ」

 

一応、ここは男子寮だから女生徒が出入りするのは良くない。

生徒間で見られても噂されたり印象が変わるくらいだが、備えるには越したことはない。

 

流石に教員に見られたらアウトだが、隠れて互いの部屋で逢引するカップルも少なくないため、一部の教員は軽く注意とか簡単な反省文程度だ。

 

俺と遠山先輩は特に気をつけないといけない。

 

「まぁ、とりあえず入っ……ん?」

 

ふと、志乃の後ろで何かが動いた。

よく見ると、彼女の黒髪とは別のモノが少しだけ見てとれる。

 

「……美咲さん?」

 

「ッ⁉︎」

 

呼び掛けに反応し恐る恐る顔を出した人は、戦姉妹の美咲さん。

 

「こ、ここ、こんにちは」

 

「ど、どうも。……え? 何で2人が一緒に?」

 

初めての光景に固まる。

疑問が頭の中から溢れそうになったのを、口が勝手に繋いでいた。

 

「その、私が誘ったんですけど……」

 

「あ、あー……」

 

そういうことか。

くるべくしてきてしまったのか。

 

「と、とにかく2人とも入って」

 

「は、はい。お邪魔します」

 

「お、お邪魔します……」

 

 

●

 

 

居間へと案内し、冷蔵庫から麦茶を取りだす。

グラスへ注ぐ最中、腰掛ける2人の様子を伺う。

 

志乃はいつも通り。

しかし、あくまでも表面上は。

 

美咲さんは緊張しているのかカチコチだ。

男子寮に入るのも、男の部屋に来るのも初めてなのだろう。

 

喉を潤すには充分な量のお茶を運び置いて、俺自身も席に着いた。

 

「それで、2人揃って何をしに?」

 

問いへの答えは少し間が空いてから帰ってきた。

 

「えっと、中空知さんも混じえて、3人の今後のお話をしたくって……」

 

案の定、決めなければならない時がやってきた。

 

「この前、5人までなら許しますって言ったこと覚えてますか?」

 

「覚えてる。けど、アレってその場のノリとかじゃ──」

 

「違います。あの言葉は私の気持ちです」

 

「……ごめん。俺の受け取り方が間違ってた」

 

女心とは難しい。

 

「だからといって、ホントに5人も実現されちゃうと複雑ですけどね」

 

あはは、と何とも言えない笑みを志乃は浮かべた。

 

「そこは、その、気をつけるよ」

 

「……そうしてくれると、嬉しいです」

 

彼女達に甘えすぎるのは良くない。

男としても、人間としても。

 

責任を持つべきなのは俺だから。

 

「中空知さんには既にお話ししてあります。私達の思いは変わっていません。何があってもりっくんと一緒にいたいです」

 

「……良いんですか、美咲さん」

 

「は、反対ならここにはいないよ?」

 

「それは……そうでしょうけど」

 

「やや、やっぱり迷惑?」

 

「そんなわけない」

 

「なら、悩むことはないじゃないですか」

 

「律紀君も、素直に言ってくれて、いいんだよ?」

 

こんな、こんな都合の良いことがあって良いのだろうか。

思考が揺れている。

 

「あぁ、くそっ」

 

情けない男だ、俺は。

踏ん切りがつかない姿は彼女達の目にどう映っているのか。

 

「話せない秘密がある」

 

「わかってます」

 

「どうしようもない男だ」

 

「そ、そこが、好き」

 

「何考えているかわからないだろ」

 

「でも、私達のことを気にかけてくれてます」

 

「上辺だけかもしれない」

 

「だ、だとしてもっ」

 

美咲さんが近寄り、抱きしめてきた。

回された腕の力は、普段の彼女にはとても似つかないくらい強い。

 

「私はもう、律紀君以外は考えられないよ……!」

 

「私もです。りっくん」

 

反対側から、志乃が同じように身体を抱きしめる。

 

「また、りっくんがいなくなったら怖いです……!」

 

ほんの少しのやり取りで、彼女達から俺にはない強さがあるのを悟った。

 

どれだけ言葉を並べても彼女達は引かない。引くことができない。

そうしてしまった彼女達を愛すべきだ。

 

ウジウジするな、馬鹿野郎。

 

「……幸せに、する」

 

左右それぞれの腕で2人を引き寄せた。

 

「絶対に」

 

「っ!うん!」

 

「は、はいぃ!」

 

気合を入れ直さないといけない。

守らないといけない大切な人達ができたから。

 

元々、何があろうとそのつもりではいたが。

 

「り、りっくん。それで、ですね……」

 

「ん?」

 

左手側、抱きついたままの志乃がモジモジと語り出す。

 

「カルテットを頑張ったご褒美とか、欲しい……なんて」

 

「わ、私もっ。最近あ、あんまり会えなかったから……」

 

右手側の美咲さんも、ソレに乗じて甘えだす。

 

2人揃って柔らかな肢体を惜しげもなく押し当てアピールしてきた。

 

心境が一気に切り替わる。

2人の美少女を堪能できる立場を段々と認識する。

 

「明日学校あるけど」

 

「はぁ♡んっ♡」

 

志乃の耳を擽り、うなじへと軽い指先を踊らせる。

 

「始めたら、多分止まらないけど」

 

「っ♡あん♡」

 

美咲さんの背中をゆっくりと撫でる。

 

「ベッド行くぞ」

 

『っ♡』

 

雄の宣言に雌は震え、3人で寝室へと移った。

 





カルテットの内容が気になる方はぜひ原作を読んでみて下さい(ダイマ)

勢いのままやってしまったこの展開…。
しかし、やりたくてやりたくて震えてたので(西野カナ並み感)

次回は志乃と中空知との交わり。
多人数プレイとか書いたことないのに大丈夫なのか。
分割かまとめるかは悩み中です。

それでは、またノシ
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