下平 玲花こと、下平さんとの出会いから既に数ヶ月が過ぎていた。
彼女から聞かされた過去の世界というのは俺からしたら平和な世界であり、羨ましい限りの世界だった。
争いは起きているが、人が死ぬのは珍しく、ある程度の安全は保障されていた。
俺からしたら、まさに理想だったが、反対に下平さんからしたら、現実とは思えず、何度も泣き叫んでいた。
そうして、最初の一ヶ月は過ぎ、それからは彼女にこの世界で生き残る術を教え込んだ。
ガンツのスーツについて、その武器の扱いについてなど全てを教えた。
平和な世界からしたら、本当に野蛮で関わりのないはずだったそれらだが、彼女はどんどん自分の力にしていった。
現在は襲い掛かってくる敵を倒す事ができ、落ち着いた状況になり、近くのマンションで落ち着いて、食事をしていた。
「加藤君はつらくないの?」
そんな食事を行っている時に尋ねられた内容に疑問に思った。
「つらくないと言ったら、つらい。
けど、親父と母さんが命懸けで救ってくれた命を捨てる真似絶対にできない。
だから、俺は生きなきゃいけないんだ」
そう言いながら、俺は彼女に応える。
無理を言って強がっても良いが、嘘を言っても彼女に対して失礼だと思ったからこそ、本当の事を話した。
「そっか、加藤君は強いな。
私の方がずっと年上のはずなのに、本当に情けないな」
そう言った彼女は少し顔を俯いて、落ち込んでいた。
俺としてはむしろこの状況でも生きる事を諦めていない彼女の方が強いと思う。
そんな落ち込む彼女を慰めるように俺は彼女の手を握る。
「情けなくなんかないし、俺も助かっている。
だって、下平さんがいてくれたおかげで、俺、初めて本当に幸せってなんなのか分かった気がするから」
最初は残酷な世界へと連れてきた責任だった。
過去の平和な世界に比べれば、何時敵が襲い掛かってくるのか分からない危険な状況の世界は彼女にとっては死んだほうがマシかもしれない。
でも、そうして一緒に過ごしてきた彼女との時間は、それまで忘れていた人の温もりを思い出すのには十分過ぎる程に温かった。
他に頼れる人物がいない事も含めても、俺はそれが嬉しくて仕方なかった。
そんな自分勝手な思いを彼女に告げた。
「そう言ってくれると、嬉しいな」
その言葉と共に、彼女はゆっくりと俺に近づくと共に、キスをした。
未だに敵がいつ来るか分からない状況だったが、自分達の思いを伝え合うように交わっていった。
柔らかい唇の感触が互いに触れ合っており、スーツ越しでも分かる彼女の柔らかさが俺の身体に伝わっていた。
2周年記念作品は
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オーバーロード
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名探偵コナン
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鬼滅の刃
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ぐらんぶる
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混血のカレコレ
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SSSS.GRIDMAN
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Fate/Grand Order
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閃乱カグラ
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ガンダムEXA
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怪獣娘シリーズ