あの出来事から一ヶ月。
紅月カレンにとって、人生を変える程の出来事が二つ起きた。
一つは卓越した頭脳と策略で次々とブリタニア軍を破ったゼロとの出会い。
もう一つは機体としてはボロボロな状態でも圧倒的な暴力で次々とブリタリア軍を壊滅させていく三日月。
全く異なる二つの力を持つ存在との出会いはこれまで絶望しかけていたカレン、そしてレジスタンスにとっては希望となった。
「それにしても、本当にこれを考えた奴らは恐ろしいわね」
そう言いながら、カレンは黒の騎士団に新しく入ったラクシャータはため息を出しながら呟く。
「そんなにやばいんですか?」
「やばいとか、そんなレベルじゃないわよ。
一応は色々なパーツを付けているけど、はっきり言うけど、多分本来の性能の10%にも満たないと思うわ」
「あれで、10%」
そう言いながら、見てみるが、これまで片手しか戦った事のないバルバトスに新たに装着された輻射波動機構に咥え、巨大な槍など三日月の要望に応える形になっている。
「はっきり言うと、あれに乗る為には化け物になるしかないわね。
特にあの子の背中にあるシステムはオーバーテクノロジー過ぎて、解析も難しいわね」
「っ」
その言葉を聞き、カレンは少し表情を曇らせる。
出会った頃からまるで戦う為に生きる子供のである三日月の姿は、悲しくあった。
だが同時に彼以上に強い者は現在の黒の騎士団にはおらず、日本の解放の為には三日月の力が必要不可欠である。
「まぁそんなに硬く考えなくても、あの子を支えなさい。
まぁ私からはそれだけしかないから」
「はい」
それだけ聞き、カレンはそのまま三日月の元へと向かう。
三日月のいる部屋、そこで彼は鍛錬していた。
その姿は幼い子供が行う物とは思えず、カレンはどう話しかけたら良いのか分からず、戸惑っていた。
「んっ、カレン?」
そうして迷っている間に、三日月がカレンの事を気付いたのか近づく。
「どうかした?
なんか、顔が赤いけど」
「いっいや、なんでもないわ!?」
その質問に対して、上手く答える事ができず、そのまま近くの椅子に座る。
「三日月は確か火星と言ったわね。
そこでは、どんな生活をしていたの?」
そう言いながら、話を逸らせるように前前から気になっていた三日月の火星での暮らしについて聞いた。
「特に何も変わらない。
オルガの目指した物の為に、仲間と一緒に敵を倒していた」
「敵を」
その言葉と共に、彼がこれまでどのような事をしていたのか容易に想像できた。
一切の容赦のない戦い、それを間近に見ていたカレンだからこそ、彼の言葉に嘘はないとわかった。
「俺と似たような奴らも沢山いたからね。
ここの黒の騎士団にいる奴は、そうだね、良い奴らだと思うよ」
そう何気なく言った言葉はどこか現実離れしていたが、それよりも気になったのは、彼の一言。
黒の騎士団の事を仲間と言わない。
一ヶ月程度だったが、それでもカレンにとって、三日月は大切な仲間だと思っており、本人も知らない内に彼の手を握る。
「そうだね。
私も皆、良い人だと思う。
そして、ここには仲間もいるんだから」
「仲間?」
「そう、皆三日月の仲間だから」
そう言うと
「そっか、分かった」
そうあっさりと言った彼は再びカレンから離れて訓練を始めようとする。
そして、カレンも少しの手のぬくもりを感じながら
「それじゃあ、私、行くね」
「あぁ」
素っ気ない返事を言われ、少し寂しい思いをしながらも、カレンもその場から去ろうとする。
「カレン」
「えっ?」
「ありがとう」
「///」
その一言を言われ、カレンはその場から離れた。
2周年記念作品は
-
オーバーロード
-
名探偵コナン
-
鬼滅の刃
-
ぐらんぶる
-
混血のカレコレ
-
SSSS.GRIDMAN
-
Fate/Grand Order
-
閃乱カグラ
-
ガンダムEXA
-
怪獣娘シリーズ