俺は勝魔、どこにでもいる普通の小学生。
趣味はカードゲームで、最近は歌を聴くのが趣味になっている。
その日は、両親が仕事で帰りが遅くなると聞いていたので、突然聞こえてきたチャイムに首を傾げてしまった。
「誰だろう?」
誰も来る予定がなかったので、そのまま俺はゆっくりとドアの前にいる人物を見つめると、そこには見覚えのある人物がいた。
「クリス姉ちゃん?」
そこには半年前ぐらいから住み始めているクリス姉ちゃんが立っていた。
最初は少し怖い印象があったが、普段から帰りの遅い両親に変わって、色々と世話をしてくれて、今では大好きな姉さんだった。
「父さんから帰りが遅いのを聞いたのかな?」
突然の出来事で疑問に思った俺だが、それでも頼りになる姉ちゃんの事だから、多分心配になって家に来てくれたんだろう。
俺はすぐにドアを開けると
「クリス姉ちゃん?」
「勝真っ!!」
俺がドアを開けると、クリス姉ちゃんは俺を見ると共にすぐに抱きしめた。
突然の事で驚きを隠せなかったが、窒息しそうになりながらも、姉ちゃんから漂う甘い香りで頭が朦朧してしまう。
「ねっ姉ちゃん」
「あっわっ悪いっ!!」
俺の声に気づいたクリス姉ちゃんはすぐに離してくれたが、その顔にはこれまで見た事のないぐらいに不安そうな表情をしていた。
「なんか、つらいことがあったの?」
つい先日まではクリス姉ちゃんの友達が遊びに来て、一緒に楽しく過ごしいたのに、今はその影が見えない程につらそうだった。
「いやっ、なんでもない」
そう言った姉ちゃんはやはり表情を変えず、暗いまま顔を俯いていた。
寂しそうな顔は変わらず、何が起きたのか聞く事ができなかった。
「姉ちゃん、お家でご飯食べる?
今日、俺がカレーを作ったから、一緒にどう?」
「あっあぁ」
いつもお世話になっている姉ちゃんを元気づけるように俺は姉ちゃんに声をかけると共に、そのまま部屋にあげる。
姉ちゃんもそんな俺に着いていくように部屋の中に入っていく。
クリスSide
『いなくなる。
あいつも、いつかいなくなる』
(黙れっ!勝魔はいなくなるかっ!!)
勝魔に招待される形で家に上がったあたし、雪音クリスは未だに頭の中に響く声に嫌気をさしていた。
新たな敵であるキャロルに対抗する為に使ったイグナイトモジュール。
だが、それは暴走を利用したパワーアップ方法である。
そして、今も尚響いているこの声はイグナイトの後遺症のようにあたしの頭の中で響いている。
後輩が離れてしまう事。
友達がいなくなってしまう事。
周りの人間がいなくなってしまう事を恐れている。
そんなわたしを姉のように慕っている勝魔がいなくなる事を恐れている。
イグナイトでそれが増幅されているのが分かっており、なんとか抑えようとするも、抑えれば抑える程にその衝動は強くなっていく。
「クリス姉ちゃん?」
「っ!!」
先程、家に入った瞬間、思わず抱きしめた勝魔がこちらを見つめる。
心配そうに見つめる、その瞳に、私は既に限界を迎えいた。
2周年記念作品は
-
オーバーロード
-
名探偵コナン
-
鬼滅の刃
-
ぐらんぶる
-
混血のカレコレ
-
SSSS.GRIDMAN
-
Fate/Grand Order
-
閃乱カグラ
-
ガンダムEXA
-
怪獣娘シリーズ