ルザミーネの目覚めたという知らせを聞いて、俺はすぐに駆け付けた。
そこで待っていた彼女の様子は眠りにつく前に見せた狂気的な表情とは違い、物腰柔らかな雰囲気だった。
「ごめんなさい」
その一言と共に、彼女はこれまでの事を思い出し、反省するように呟く。
ウルトラビーストで引き起こした数々の事件の責任が確かに彼女にあったが、彼女がこれまで行ってきた保護活動の功績もあってか、生活ができる分の財産以外は全て没収される形で釈放された。
リーリエもこの知らせを受けて、すぐに帰ってくる事を連絡していた。
「良かった、本当に」
その時、彼女が涙目になりながらも安堵した声を聴き、怪しい手段とは言え、行った裏の試練を行い良かったと安堵する。
リーリエの笑顔を取り戻す事ができただけでも成功だと思っていたが、それとは別にルザミーネからの連絡が来た。
「あなたに話したい事がある」
その言葉に疑問に思いながら、俺はルザミーネの指示があった場所へと向かう。
そこは現在では使用されていない空き家であり、今は誰も住んでいないはずの場所だった。
そこに呼び出して、何を行うつもりなのか疑問に思いながら、俺はゆっくりとその家に入っていく。
「お久しぶりね」
「はい、でも病院で会ったばかりだと思いますが」
「ふふっ、そうね。
病院で会った時もそうだけど、時の流れってあんまり長くないのね」
そう言ったルザミーネの表情は何か気味が悪く、警戒する。
「別に警戒しなくても良いわ。
もうウルトラビーストの事件のような事は行わないわ。
あなたを呼んだのは別の目的があるの」
「別の目的?」
そう疑問に思っていると、背後から近づく誰かに気付くが、その時には既に持っていたモンスターボールを奪われていた。
「もう、あんまりポケモンをそんな事しちゃ、駄目よ」
「えっ、スイレンママっ!?
そこにいたのはスイレンママだった。
この場で現れるとは思わなかった人物だったので俺は疑問に思ってしまう。
二人は接点があるとは思えず、この場でなぜ俺を見つめているのか
「ふふっ、君、裏の試練の事を覚えているのかしら?
まぁ忘れる訳ないよね」
「っ!?」
ルザミーネからの一言に驚きを隠せず、俺は見つめてしまう。
あの裏の試練での出来事をなぜ覚えているのか
「ふふっちゃんと説明は聞いていたの?」
「説明って」
その言葉と共に思い出すのは試練の始めの言葉。
『彼女は普段は娘の育児や夫とほとんど行わない行為で身体に欲望が溜まっている。
ここに映し出されているのは、彼女の意志だけの幻』
つまりは、幻だと
「ふふっそう、幻ね。
でもね、意思はきちんとあるわ」
「へっ」
そう言うとスイレンママはそのままモンスターボールを仕舞うと、俺の後ろから抱き着いて、耳元でささやく。
「あの時、君に犯されてから、自慰を行っても満足できなくなったのよ。
君があんなに激しく犯してくれたおかげで」
「っ!!」
その言葉で、その意味がやっと分かる。
「そうよ。
あの時の私達は幻だったけど、その体験はしっかりと本物の私達にも伝わっているの。
だから、あなたのこれに夢中になってしまった事実も本当」
そう言い、ルザミーネは俺を見つめながら、ゆっくりとさする。
「裏の試練はかつて、子供の数があまりにも少なすぎたアローラを活性化させる為に作られた試練。
それは妻との行為を行わなくなった男達の変わりに行う男を探す為の場所」
「ふふっ、願いも乗り気じゃない男達を誘う餌。
本当ならば少しぐらいしかできないけど、ルザミーネさんを目覚めさせるのはあちらにも得があったから、行ってくれたのよ」
その一言を聞いて、俺はようやく納得すると共に、この場から逃れられない事に気が付く。
「ふふっ、それじゃあ」
「始めようか」
そう言った二人からの言葉を最後に俺はベッドへと押し倒される。
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