結果から言うと、彼女、十六夜アキはクロウやジャック達と同様にそっくりさんだった。
ただ違うのは彼女にはサイコデュエリストとしての力はなく、コモンズに来たのも、シティでの権力争いによって、両親も財産も奪われた結果、コモンズへと落ちた。
これまでの生活とは違う環境に当初は戸惑っていた彼女だが、俺や多くの人々と過ごしていく内に、彼女の心も回復していき、ファイブディーズでの面影が見えてきた。
「遊星、ご飯ができたわよ」
そう言いながら、彼女は
「すまない、先に食べていてくれ」
俺はそう言いながらジャンクを弄りながら、彼女に返答する。
孤児院の近くに住んでいる俺の家は修理の為に多くの物で溢れており、孤児院の子供達が時々遊び道具を求めてやってくる。
既に使わなくなった物などを改造して、彼らに渡しており、お手製のデュエルディスクを使って、デュエルをする光景もよく見える。
「本当に仕事熱心なのね」
「俺にはこれしかないからな」
そう言いながら、全ての修理を終え、俺は振り返る。
「・・・遊星、あなた、ジャックと戦いたいと思わないの」
「なぜ?」
彼女から出てきたジャックの言葉に少し反応を示してしまうが、俺はゆっくりと見つめる。
「あなたとジャックの関係の事はクロウから聞いたの。
ライバルでクロウも周りの皆も二人の戦いにはいつも驚かされたって」
「だとしても、今の俺には関係ない」
そう言い、アキの言葉から逃げるように目を逸らす。
「ごめんなさい、でも、だからこそ私はあなたには後悔して欲しくないの」
「後悔?」
そう言い、彼女はとある物を取り出した。
「家の前に置かれていたわ。
フレンドシップカップの招待券。
そこに選手として、あなたが書かれていたわ」
「俺が」
それはアークファイブの事を聞いていたからこその驚きだった。
不動遊星は、アークファイブでは出なかった。
それもあり、俺はジャックと戦う事はないと思った。
「遊星、あなたの目はいつも欲していたのよ。
ジャックとの闘いを」
その言葉を聞いて、俺はまるで心が見透かされたような一言に
「そうかもしれないな」
長い間、俺は不動遊星に憑依してしまったから、ジャックと戦う資格はないと思っていた。
けど、彼女に背中を押されて、ようやく決心が着く事ができた。
「ありがとう、俺はジャックと戦う為に行く」
「えぇ、絶対に勝って」
その一言に応えるように俺もまた答え、その手に長年使用してきたデッキを手に持った。
「待っていろ、ジャック。
今度は俺からお前への挑戦だ」
2周年記念作品は
-
オーバーロード
-
名探偵コナン
-
鬼滅の刃
-
ぐらんぶる
-
混血のカレコレ
-
SSSS.GRIDMAN
-
Fate/Grand Order
-
閃乱カグラ
-
ガンダムEXA
-
怪獣娘シリーズ