「いやぁ、今日も仕事を頑張ったねぇ」
そう言いながら、学園都市の路地裏で少女は笑顔で言った。
そこには学園の教師によって作られた組織、アンチスキルの多くが殺されており、その光景を見て、少女達は笑みを浮かべていた。
「今日の任務はこれぐらいにして、そろそろ帰ろうか」
「そうだよね、リーダー。
あっ帰りに何か食べようか」
そう言いながら、まるで何事もなかったように少女達が帰ろうとする中で
「まったく、俺の周りでこういうのをやめてくれよ」
その言葉が聞こえ、振り返る。
そこにはどこかの学校の生徒なのか、一人の少年がおり、近くに落ちていた銃を見ながら呟く。
どこにでもいる少年の登場に驚きを隠せずにいた。
「お前は一体?」
「俺か?
別にどこにでもなのかな、とりあえずは一般人だ。
そういうお前らはなに、スカベンジャー、ダサい名前だな」
そう笑みを浮かべながら言うと、共に少女達の一人がむっと顔を歪ませると
「なっダサいとは酷いなぁ!!」
そう言いながらその中の一人が巨大なウサギの着ぐるみのような鎧を身に纏い、襲い掛かる。
「待ってっ、なんであいつはっ」
その言葉が言い終える前に近くに落ちていた教師の銃から一つ手に取ると共に引き金を引く。
「ははっそんなのっ!?」
そう言いながら、近づこうとしたが、次の瞬間、その少女はそのまま倒れた。
「がはぁっ!!」
倒れている少女はそのまま身に纏っている紙が無くなり、同時に少年は容赦なく蹴り飛ばした。
「なっ!?」
何が起きているのか分からない様子の彼女達に向けて銃を向けていた。
「っ!!」
すぐに行動を移そうとしたが、彼女達は次の瞬間には凍ってしまう。
「えっ!?」
「まったく、油断しすぎだよ。
そんなんだったら、レベル0の俺でも銃で簡単に倒せるよ」
「お前っ何をしたっ!?」
「何をした?
そうだなぁ、一番始めに襲ってきた奴はとりあえずは銃弾で攻撃して、痛みで思考を鈍った所ですぐに蹴っただけだけど?」
「何を言って」
そう言いながら、彼女が目にしたのは最初に攻撃を仕掛けた彼女のお腹には銃弾によって傷ついた後があった。
だが、それはとても正面を構えていた男が撃った場所からとても当たる場所ではなかった。
「鳥瞰把握、浸紙念力、摩擦増減、液比転換。
良い能力だけど、そういう悪事に使うのはどうかと思うよ。
あと君は少し武器の位置も考えなよ、反対に利用されたら駄目じゃないか」
「っ!?」
そう当たり前のように言う一言に驚きを隠せなかった。
暗部で、情報を知る者はごく僅かなはずなのに、まるで全てを見透かす少年に恐怖を覚えていた。
「だけど、そんな銃で何ができるんだよ」
「簡単、簡単。
ビリヤードのように銃弾に銃弾を当てて、弾の軌道を変えるだけ。
自分の能力による防御を過信しているレベル3に相手には面白い程に通じるんだよね」
その言葉と共に、どのように攻撃をしたのか少しは納得した。
だが、同時に不可能だと思えた。
行うとしても、かなりの経験が必要なはず。
「お前は一体何者なんだっ!!」
「だから、言っただろ、レベル0の少年だって」
そう言った少年は笑みを浮かべながら、その場を離れていった。
そして少年が立ち去って、数分後、辿り着いたアンチスキルによって、彼女達はそのまま拘束される事になった。
―――
始めに言うと、俺は本当にレベル0である。
しかも何の能力も持たない無能力者だ。
どこにでもいる普通の高校生1年生。
生まれてから10年間、荒事に巻き込まれながらも飄々と生きている。
さて、誰に言っているのか分からない自己紹介だが、とりあえずは俺の事情についても話しておこう。
まず、生まれて10年と言ったが、正確にはこの身体は16年だ。
というのも、10年前、俺の脳は完全に停止した。
事故だった。
何が起きたのか分からない間に死んでしまった。
そんな時に俺の住む学園都市は俺の死体を利用してとある実験を行った。
十人の人生を軽く記録する事ができる程のチップを俺の頭に入れて、俺自身の記憶や人格を全て詰め込み、蘇生させた。
その事もあって、俺は現在でも脳は死んでいるが、埋め込まれたチップによって、俺は生きている?のかな?
とりあえず、生前の俺は死んで、今こうして生きている俺は二代目である。
まぁその実験を行った奴らはすぐにアンチスキルに捕まり、直前で実験の証拠は全て消されて、俺は普通の一般人として表に戻る事になった。
だが、チップというよりも俺自身か?
とにかく能力ができない代わりにチップの処理能力やハッキング能力により、本来ならば習得できない技術を強制的に行う事ができるようになった。
だからまったく経験のない銃の撃ち方も分かる。
調べれば、本来ならば知る事のできない情報も得る事ができる。
ウイルスに関してはいつもびくびくしている。
付き合いのある後輩に関してはその能力の事もあって、会うのは少ないが、仲の良い方だ。
「それで、今日は何の用だ」
「あれぇ、そんな言い方酷いと思いますよ」
そう言いながら、俺に絡んできている金髪の少女の名前は食蜂操祈。
この学園都市では有名なレベル5の一人であり、俺があまり会いたくない少女である。
「用がないならとっと帰れ」
「ひどいですよ。
だって先輩は御坂さんとは仲が良いじゃないですか」
「あいつは根は真面目だし、良い奴だ。
毎度、洗脳しようとするお前に比べたらな」
「あっばれてました」
そう言いながら取り出したリモコンを悪びれもせずに答える。
こいつは俺に会う度に自身の能力で操ろうとする。
「お前は俺を操って、何をしたいんだ」
「勿論、先輩のハートを手に入れる為ですよ」
そう言いながら、からかうように言った。
「まったく、冗談だったらもう少し面白い事を言え。
俺は用事があるからな」
そう言い、俺はそのまま立ち去った。
「はぁ、まったく。
私は先輩の前では冗談は一つも言っていないのに」
そんな言葉が後ろから聞こえたような気がするが、俺は気にせず歩いていた。
その時の食蜂の顔が緩んでいる事も知らずに。
「そういえば、先輩知っていますか」
「なんだ、俺は用事があるんだが」
「えぇ、良いのかな。
先輩が探していたあの本なのにですか」
「なっ」
そう言って、食蜂が取り出したのは間違いなく、俺が探していたラノベだった。
「なんでお前が!!」
「だってぇ、先輩が必死に探していたのは知っていましたからね。
私もちょっと頑張って、手に入れましたのよ」
そう言いながら、勝ち誇ったように笑みを浮かべていた。
「何が条件だ」
「そんなの決まっていますわ」
そう言い、食蜂はそのまま俺の腕を自分の胸に押し付けた。
「デート、しましょ」
「はぁ」
そう物に釣られる形だが
「分かった」
俺はそれに了承する事にした。
前半の戦闘シーンについてはもしも脳が完全なAIでできていた場合はどうなるのかと思い書かせてもらいました。
仮面ライダーゼロワンでの滅VSサウザーの戦いに魅了され、人間の場合を考えて、書いてしまい、申し訳ございませんでした。
2周年記念作品は
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オーバーロード
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名探偵コナン
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鬼滅の刃
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ぐらんぶる
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混血のカレコレ
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SSSS.GRIDMAN
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Fate/Grand Order
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閃乱カグラ
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ガンダムEXA
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怪獣娘シリーズ