「ふんっ」
その声と共にゴブリンスレイヤーは盾に仕込んでいた紙を剥がすと同時に現れたのは奇妙な形をした魔物が、ゴブリンを喰らった。
「相変わらず、あんたの魔法って、よく分からないわね」
「あははは、すいません」
そう言いながら、ここまでの道中でのゴブリンスレイヤーさんの指示を思い出す。
ゴブリンの巣に侵入する前に長い声のネコによって、入口を見張っていたゴブリン達が力を抜ける。
その隙を狙ったゴブリンスレイヤーがそのまますぐに掃討する。
そのあまりにも素早い動きに疑問に思って、聞いてみてからの返答は
「猫は猫だろ」
の一言だった。
ゴブリンスレイヤーにはこの魔法はあまり効かないようだ。
次に入口の前に立つと共にくさいにおいのネコを召喚し、洞窟内にニャン香で満たした。
これにより、ゴブリン達の嗅覚を封じ込める事にしており、これまで行っていた匂い消しを行わずに済んだ事に妖精狩人さんは喜んでいたのだが
「あいつらの匂いを身体に浴びるのと、猫のあれを浴び続けるのって、ある意味究極の選択よ。
それも可愛いのならまだしも」
そう言いながら、召喚された猫の目を見て、微妙な顔をしているのがよく伝わってくる。
それ以降もダンジョンに入れば、ゴブリンが襲い掛かってきても、ゴブリンスレイヤーは失敗とも言える魔物達で奇襲を仕掛ける事もある。
魔力を使わず、味方に被害はなく、しかも何度も使えるし、上手くいけばゴブリンを殺せる。
ゴブリンスレイヤーにかかれば、奇妙なグルグルの魔法も一気に殺戮マシーンに変わってしまうのが恐ろしい所だ。
「微妙な顔をしているけど、それに加担しているあんたもあんたでどうかしているわよ」
「へっ?」
そう言いながら、俺はツチヘビを描いていた所で妖精狩人に言われた。
グルグルを描く際には時間がかかるという事もあり、常に敵を捕らえる事ができる妖精狩人と一緒に行動する事が多い。
敵を感知して、1秒もあれば、軽くトカゲノシッポぐらいは簡単に出せるので。
ついでに、このトカゲノシッポはゴブリンスレイヤーも大変約に立つ魔法だと言っており、常に腕に巻き付かせて、明かり代わりにしたり、素手での戦闘でも瞬時に倒す事ができる。
弓矢や槍など、木の武器に対しても有効であり、油を使った罠など。
原作のグルグルでも考えられないような使い方をしているゴブリンスレイヤーはある意味、魔法を使う俺以上にグルグルを使いこなしていた。
「その魔法については色々と謎が多いから、使用はあまり控えて欲しいのだけど」
「いやぁ、大丈夫ですよ。
なんだかそう思うのですから」
「まぁ、あんたが納得しているのなら、止める権利はあんまりないけど。
無理だけはしないように」
「あっはい」
そう言いながら、妖精狩人に言われて、俺は頷く。
「・・・」
そう言われながら、俺は冷や汗をかいてしまう。
このグルグルの厄介な所もそれなんだが
「う~ん」
「とりあえず、行きますか」
「えぇ、とりあえず、この匂いなんとかできない」
「すいません」
そう言いながら、未だにネコの屁で満たされているダンジョンの中を進んでいく。
2周年記念作品は
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