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未だに雪が降り注いでる空。
その中で、俺は右半分が無地・左半分が亀甲柄の羽織を身に纏いながら、一緒に歩いている人物を見つめる。
今回の父さんから聞いていた桜色の着物を身に纏っている少女の名前は真宮寺さくらさん。
そんな彼女は
「あははぁ」
どうしたら良いのか分からない困惑している表情だった。
その表情を見つめているとつい申し訳ない気持ちになってしまう。
「本当にすいません」
事の始まりは一時間程前。
俺は父と共に婚約者が住んでいるという屋敷に向かい、入っていた。
屋敷に入り、婚約者相手というさくらさんと、彼女の母親とお婆さんと共に縁側で話していた。
話していたが、婚約者として紹介されたさくらさんとの出会いはどちらかと言うと重い空気になっていた。
それはなぜかと言うと父の一言足りない言葉を連発し、相手の方のお母さんとお婆さんが激怒。
現在も話し合っており、その間に俺達だけでもという事で庭で婚約者であるさくらさんと一緒に見回っていた。
「だけど、安心しました。
本当は今回の顔合わせ自体にもどのような方が来るのか心配でしたが、あなたは優しそうな方で本当に」
「そうですかな?
俺は父からの教えを守っているだけですから。
父は口数は少ないけど、かつては人々を守る為に立派に戦い抜いた剣士ですから」
そう言いながら、俺は今は父から受け継いだ日輪刀を握りながら呟く。
「お父様ですか。
その気持ち、痛い程分かります」
その言葉を聞いて、俺も少し戸惑う。
父から聞いた話だと、さくらさんの父は戦争で亡くなったと聞く。
「そういう意味では少し似ているかもしれないな」
「何がですか?」
「えっいや、今の父さんは俺の本当の父さんじゃないんだ。
昔、化け物に襲われた時に助けてくれた人でなんだ。
本当の父さんはその時に」
そう言うとさくらさんは少し暗い顔をしていた。
「それは、その」
「気にしないで。
今の父さんも、向こうに行っている父さんも両方共俺の大事な父さんだから」
そう言いながら、俺は手に持った日輪刀を抜き、さくらさんに見せる。
「これは」
「太陽に最も近い山でしか取れない石から作られた刀。
その性質なのか、妖魔を容易く切り裂く事ができる。
まぁ、本来の目的にはもう使われないけど」
そう言い、俺は日輪刀を鞘に収める。
「まぁ、婚約者と言っても、俺はまだまだ結婚とか考えていないので、そのさくらさんがやりたい事を探せば良いよ」
「やりたい事ですか。
えぇ、ならば」
その言葉と共に頷くと共に
「でしたら、今度稽古をお願いしてもよろしいでしょうか?」
「稽古か、了承した」
そうして、俺とさくらさんとの交流が始まった。
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