「相変わらず、凄い数だな」
そう言いながら、センは周りにあるガンプラに対して、感動を覚えたように見つめていた。
周りには新作のガンプラから、既に数が少ないガンプラまで、ありとあらゆるガンプラが揃っていた。
そうした中でバルバトスルプスの後継機もあるが、それ以上にバルバトスルプスのどのような武器でも器用に使いこなすのを考えていた。
そう考えていると、Gミューズには世界大会に参加していた一部のガンプラが飾られていた。
ホシノはその内の一つのガンプラを見つめる。
「あれ、これって確か先輩が世界大会で作っていたガンプラじゃない?」
「あぁ」
そう言われ、見た先にはキュベレイパピヨンが飾られていた。
「まぁな。
こいつもな」
「んっ?」
「なんでもない。
まぁ、こいつもな」
あの頃は気に入らないシステムが入っていたが、それ以外はその作成過程や思い出もあって、決して嫌いではなかった。
「けど、こいつのおかげで乗り越えられたからね」
「やっぱり、先輩にとっても思い出深いんですね」
「あぁ」
そう言いながら、世界大会での戦いを思い出す。
世界大会予選までは予選ではこの機体を使っていたが、ネメシスのスポンサーであるヨセフの孫であるルーカスにたまたま見られたキュベレイパピヨンの後継機として作ったユニコーンパピヨンを見られたのがきっかけだった。
その姿を見てみたいという一言で、その機体へと変更した。
そして、それ以降の気に入らないシステムも排除した事で、準決勝まで見事に勝ち抜いた。
勝ち抜いた事によって、ネメシスから出ていき、その後は日本で様々な大会に参加しながら、現在まで至った。
姉であるアイラは今は世界大会に出場しており、家にはいないが、その関係は、未だに続いていた。
「あの、先輩」
「んっ?」
「先輩は、その、恋人とかいますか?」
「恋人?
んっ、まぁいないな」
恋人のような関係であるアイラはいるが、はっきりとは違うだろう。
「まぁいないな」
「そっその、なんというか。
付き合いませんか」
「・・・へ」
その一言に俺は思わず首を傾げてしまう。
「付き合うって、俺と」
「はい」
「・・・、良いよ」
「へっ!?」
俺は思わず返事をしてしまった。
恋人がいないというのも嘘ではないし、目の前にいるホシノはこれまで一緒に部活をしていた仲もあって、決して嫌いではない。
それ以上に、姉であるアイラや、ライバルであるルーカスやイオリと似た立ち位置だった。
そういう意味でも、目の前にいるホシノは好きだと自身を持って言える。
「そっそれじゃあ、その、これが初デートですよね」
「あっそうだな」
その言葉に、俺も思わず頷き、恥ずかしくなって、顔を逸らしてしまう。
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