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「竜王国ねぇ」
その日に訪れた竜王国の特徴としては、隣国のビーストマン軍の侵攻によって、危機的状況に陥られていた。
昔から毎年ビーストマン対策にかなりの軍事費を費やしているが、度重なるビーストマンの侵攻で軍事費が圧迫している。法国に自国の防衛力をゆだねる程にひっ迫している。
「だけど、反対に言えば、ここが解決できれば良いんだな」
そう言いながら、男はその資料を見ながら、頷く。
ビーストマンの進行によって、これまで多くの被害が出ているが、それに対抗する為の防衛する経験は大きい。
だからこそ
「これをなんとかすれば良い。
まぁまずはこの国のトップをなんとかするか」
そう言いながら、インはこれまで通り、闇の扉を使って侵入するのだが
「はぁ、まじでやってられないわぁ」
「・・・・」
「なっ!?」
闇の扉へと入ると同時に聞こえてきたのは、幼い小さな子供が手に酒を飲んでいる様子だった。
その様子に俺は思わず首を傾げてしまう。
「お主、何時の間にっ!?」
「あぁなに、俺はただ単に少し売り込みに来た、まぁ悪魔だな」
「悪魔じゃと?
なんじゃ、私に契約でも持ちかけるつもりか?」
「あぁ、契約だ。
あんたの望みを叶えてやる代わりに報酬を貰う。
実に分かりやすい取引だ」
「その内容次第だ。
まずはお前は何をしてくれるんだ?」
「強くしてやろう。
お前の国民を。
これからの時代を生き残れるだけの。
そして報酬は、そうだな、お前自身なんてどうだ?」
「とんだ笑い話だな」
「まぁそうだよな。
という事でお試し期間。
まずはこの契約が本当にできるか、どうかを証明しよう。
そう、最初の契約だ。
俺はあんたの兵士を生き残らせる、あんたは俺を信用する。
それが、契約だ」
「良いだろう、好きにしろ」
そう言いながら彼女は冷めた目で見つめていた。
どうせ成功しない、だからどうでも良い。
そう思っていた。
だが
「今回は被害がないだとっ!?」
一ヶ月後、ビーストマンとの戦いがあったにも関わらず、死者は0という結果になっていた。
何が起きているのか分からずにいた。
人間の10倍はあるビーストマンを相手にこれまで多くの犠牲が出ていた。
これまでにない大軍に覚悟をしていた今回の戦いにおいて、その死者は0。
それは彼女にとっては、衝撃的すぎた。
「どうだい、契約は果たしたぜ」
「貴様、一体何をした」
そう言いながら、現れた男に向けて、ドラウディロンは言う。
「俺はただ単に兵士達の本質を見て、彼らを育てただけだ。
まぁ、それだけだがな」
その言葉を聞き戸惑いを隠せなかった。
同時にこの男がどこまでも警戒しなくてはならない人物だと悟った。
これまで国を見守っていたからこそ、この男を手放してはいけない。
悪魔との契約に、どのような末路があるのか分からないが、国民が死ぬよりは良い。
その考えと共にドラウディロンは
「契約内容について聞きたい」
「おっ聞く気になった?」
「あぁ、私はこの国を守りたい。
だから、その為だったら、なんでもする。
だが、国民には」
そう言いながら、こちらを見つめる彼女に対して
「俺の目的は安全だ。
安全な暮らしだ。
けど、その為には信じられない程にこの世界は残酷だ。
だからこそ、俺はこの国を欲しい。
なによりもあんたが欲しいからな」
「それは」
そう言いながら、男の言葉に戸惑いを隠せなかった。
長年、多くの人々とその視線を浴びていた彼女だからこそ、男が言っているのは冗談でもなく、本音だと分かった。
だからこそ、戸惑いを隠せなかった。
「・・ふむっ、分かった。
そのお前の願いは叶えよう。
お前が安全に暮らせるように、だからその、お前も私に力を貸してくれ」
「あぁ、勿論だ」
2周年記念作品は
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オーバーロード
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