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「えっと」
「はい、こちらをどうぞ」
「どうも」
そう言いながら、俺は目の前にいる彼女から白飯を受け止めながら俺は戸惑いながら受け止める。
一人暮らしになってから数ヶ月、目の前にいる彼女が押しかけて一ヶ月が過ぎていた。
「あの、雪泉さん。
その、なんでこんなに世話をしてくれるんですか?」
そう言いながら、白の道着に水色の袴の制服を身に纏っている彼女、雪泉に対して俺は思わず言ってしまう。
彼女がこの家に来た理由というのは僅かに聞かされたが、その理由というのがよく分からない。
「その、忍の力を取り戻すのに、なんで俺の世話と繋がるんですか?」
そう思わず俺は彼女に対して本音を思わず呟いてしまう。
「えぇ、確かにそれも重要です。
ですが、それとは違い、あなたに対して、慕う心は本物です」
「そう言われても、とにかく、それじゃあ」
そう言いながら、どう言ったら良いのか分からずに俺はそのままバイト先に向かって歩いていく。
当初から忍の力を取り戻すのに、なぜ俺が関係しているのか分からないし、それは今でも分からない。
だけど、俺が利用されている感じがして、彼女の言葉が本当なのかどうかも信用できない。
そういう事もあって、俺は彼女と正面から見つめ合う事ができなかった。
「おかえりなさいませ」
「あぁ、ただいま」
そんな思いを抱きながらも、バイトから帰ってきた俺を出迎えるように雪泉はこちらに笑みを浮かべながら、入れてくれた。
「今日もお疲れ様です」
「いや、その雪泉も良いのか?
その、俺なんかに構っていて。
俺よりも、ほらもっと忍の力を取り戻す方法はあると思うよ」
「その事ですか。
確かにあるかもしれません。
ですが、あなたと共にいたいのは、使命ではないのですよ」
そう言いながら、彼女はそのままリボンをこちらに渡す。
それは彼女が出会った頃から持っていた白いリボンだが、どこか見覚えがあるが
「これはあなたが私にくれた物です。
雪山の中で怪我をした私に手当してくれた時にくれた物です」
「えっまさかあの時の!?」
その言葉と共に思い出したのは、幼い頃に雪山で歩いた時に出会った少女の事を。
雪で周りが見えなくて、髪の色もてっきり雪で覆われたから白いと思っていたが、本当の髪の色だとは思わなかった。
「だけど、よくそんな小さい頃の事を覚えているね」
「ふふっ、なんだって初恋でしたから。
そして、今はそれが叶いそうになっているから」
そう言われ、雪泉は俺に詰め寄る。
「確かに使命もあります。
ですが、それ以上にあなたへの思いも確かに本当ですから」
そう言い、詰め寄って来たので俺はどう反応すれば良いのか。
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