暗い森の中、少女は一人立っていた。
彼女の名はゆんゆん、紅魔族の長である彼女はこの地で悪魔を召喚する為の準備を行っていた。
悪魔を呼び出す理由はただ一つ
「友達を作る!!」
目的を宣言するように言うと共に魔法陣の前で構える。
魔法陣はそのままゆんゆんの願いに答えるように怪しく光始め、そこで次第に人型が形成されていく。
「ついに!!」
期待していた通りの展開、それに対してゆんゆんは手に力を込めながら、そこに現れた悪魔を見つめる。
「んっ」
悪魔召喚に成功した時、そこにいたのはパンを食べている男の姿だった。
「えっと、あの悪魔で良いんですよね!!」
「・・・えぇっと、君、一応聞くけど、名前は」
「えっはい!!
私、ゆんゆんと申します!!」
名前を聞かれて、嬉しくなったのか、ゆんゆんはすぐに目を輝かせながら、悪魔を見つめる。
「いや、あのねゆんゆん。
こういう悪魔の召喚って、結構危ないから。
そういうのはちょっとね」
「へっ」
一瞬、何を言っているのか分からず、思わず呆けてしまう。
「いや、俺は一応、悪魔でインキュバスという職業だけどね。
いや、まぁ、あんまり歳の若い子がこういう悪魔召喚に手を出したら駄目だよ。
それで結構人生無駄にしちゃう子いるから」
「えっえぇ、悪魔って、こう、もっと契約を迫ったりとかしないんですか!!」
「俺、悪魔と言っても種族だけだから。
普段は旅をしながら、色々な所を見て回っているから」
悪魔は呆れたように言いながら、パンをそのまま飲み込んでいた。
「えぇ」
その一言で思わずまた声を出してしまうゆんゆん。
だが
「だけど、私、どうしても友達が欲しいんです!!」
「友達って、悪魔召喚しなければならない程に求める奴だったけ」
「うぐっ」
悪魔からのある意味正しすぎる一言にゆんゆんは思わず膝から崩れ去ってしまう。
「そう言われても、私、どういう訳か友達ができなくて、しかも里では変わり者扱いですすし」
「あぁそういうパターンね」
そう言いながら、少し納得したのか、悪魔は納得するようにうなずく。
「けど、分かっているの、ゆんゆん、俺との契約はそれでも良いかもしれないけど、俺の種族、分かっているよね」
「えっそれはまぁ」
インキュバスという種族は名前だけではなく、どのような事を行っているのか知っているゆんゆんは少し顔を赤くしてしまう。
「そういう事だから。
俺との契約は辞めておきなさい」
そう言い、再び魔法陣が光り輝き、姿を消そうとしたが
「します!!
契約します!!」
「えぇ」
ゆんゆんの一言で、悪魔は思わず声を出してしまう。
「はぁ、まぁ、もう本人がやる気ならば、俺は止める事はできないし。
とりあえず、契約するか」
そう言い、悪魔はそのまま座る。
「よっよろしくお願いします、悪魔さん!!」
「インさんで良い。
そう呼んでいる人が多いから」
そう、インはため息をしながら、答える。
2周年記念作品は
-
オーバーロード
-
名探偵コナン
-
鬼滅の刃
-
ぐらんぶる
-
混血のカレコレ
-
SSSS.GRIDMAN
-
Fate/Grand Order
-
閃乱カグラ
-
ガンダムEXA
-
怪獣娘シリーズ