当然だが、魔法少女と聞くと、俺はあまり想像する事ができない。
昔のアニメなどでは多くの魔法少女が出ているのは知っているし、現代でも多くの魔法少女アニメは見られる。
そして、俺が知っている魔法少女というイメージとしては、フリフリのドレスを身に纏っており、魔法のステッキで様々な魔法を使えるというのが一番強いイメージだ。
「そっそんなに変なのかな」
「まぁ、改めて、見るが、俺が知っている魔法少女とはかなり違うけどな」
そう言いながら、俺は目の前にいる彼女であるいろはの恰好は清廉な修道女を思わせるケープを被り、編み上げサイハイブーツやへそが透けて見える黒インナーを纏った露出度の高い衣装を身に纏っている。
さらにはその片手には現代ではかなりの攻撃力がありそうなクロスボウを持っており、俺が知っている魔法少女とはかなり違うイメージだ。
「うぅ、恥ずかしい。
普段は戦っているから気にしなかったけど、やっぱり、かなり変な恰好だよね」
俺の言葉を聞いて、恥ずかしくなったのか、いろははそのまま顔を赤くして、俯きながら答える。
「まぁ、街では歩けない恰好だよな」
同時に俺もどう答えたら良いのか分からなくなったのか、顔を反らせながら答える。
「でも、まさか信じてくれるとは思わなかった」
「なんだ、俺の事を信用していなかったのか」
「そうじゃなくて、こういう魔法少女の話をしたら、信用してくれないと思ったから」
「別に、それに言っただろ、俺は転生者だって」
「そっそうだね」
俺がそう転生者と言うと、その言葉に対して苦笑しながら、いろはは答える。
付き合って、もう数ヶ月以上は経つが、俺が転生者だという事を信用されたとはとても思えなかった。
「まぁ、厄介な事も終わったし、のんびりと過ごしていけば良いんじゃないのか」
そう言いながら俺はこの前まで起きた事件についてを振り返る。
魔法少女を解放するという謎の組織であるマギウスとの戦いにおいて、俺は一般人という事もあって、関わりは少なかった。
だが、転生者という事もあってか、精神系の攻撃をまるで受け付けない俺はどういう訳か巻き込まれる事が多く、説得する事が多くあった。
「あはは、というよりも君の言葉は色々と厳しいからな」
「社会の厳しさという奴だな」
前世ではブラック企業に勤めており、仕事をしない上司に、サボリ魔の同僚、やる気があるがミスばかりする後輩に囲まれながらも抵抗していた影響なのか、すぐに反論してしまった。
それが大当たりしたのか、最終決戦ではなんとか戦いに勝利する事ができた。
「本当にありがとうね」
「別に、俺は言いたい事を言っただからな、それにいろはの事も大切だったし」
「うっうん」
俺は思わず恥ずかしいと思いながらも、本当の事を伝えた。
「・・・その、明日はその」
「ん?」
いろはが何か言おうとした瞬間、俺は何かこちらをじっと見つめる目に気付いた。
じーっと見つめると、何やらマギウスのフードを被っているが
「おい、なに撮っているんだ」
「えっ!?」
「・・・てへ」
その言葉と共でダッシュで逃げ出した。
「あっなんか嫌な予感がする!!
待て!!」
「あっ待ってぇ!!」
俺の直感が働き、そのままフードの奴を追いかけていった。
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