「なんというか、あんたとオルグボルグって、本当に仲が良いわね」
そう言いながら妖精弓手は机の上に来た料理を口に運びながら、呆れたようにグルグル使いを見つめる。
「そうかな?」
そう言いながら、グルグル使いは、他のメンバーはあまり食べないおにぎりを食べながら返答する。
その日、グルグル使いと妖精弓手は二人で飲んでいた。
普段ならば、他のメンバーと一緒に過ごしているが、その日は他の皆は様々な用事もあって珍しく二人で食事をしていた。
「そうよ!
というか、あんたの魔法も魔法で可笑しすぎるのよ!
どこで覚えたのよ、たくっ」
そう言いながら、彼女は手元にある酒を飲みながら、雄叫びを上げながら呟く。
「いやぁ、まぁ、生まれた頃から、自然と覚えていたからね」
そう言いながら、グルグル使いもまた手元にある水を飲んでいく。
「たく、本当、オルグボルグもそうだけど、あんたは色々と予想外な事ばかりするんだから。
というか、あんたのグルグルって、本当になんなのよ」
「う~ん、そうだね、本当に分からないけど、あえて言うと、グルグルって、俺がドキドキしたり、面白い事があったりすると、なんだか強くなるんだよね」
そう言いながら、グルグル自体が使い手の心の中を呼び出す、一種の召喚魔法だ。
円の中に描かれた図形により、召喚されるものはさまざまで、その為、他の魔法とは違って回数はない。
だから、あえて言うと、彼の中の結論としては、わくわくする気持ちが無くなれば、グルグルは使えなくなると考えている。
「・・・へぇ、なるほど、だったら、私とも結構相性良さそうね。
ねぇ!あんたのグルグルって、一緒に見せた奴以外にはなにかないの?
いつも見せているトカゲのしっぽとかツチヘビとか、オルグボルグにも見せた事のないグルグルとかないの!?」
グルグルの事について聞いて、少し興味を持ったのか、妖精弓手は笑みを浮かべながら聞いていく。
「まぁ、失敗も含めたら、それこそ数は結構あるけど。
気に入りそうな魔法なんて」
「硬い事言わないの!
ほら、これでも飲んで」
そう言いながら、妖精弓手は手に持った酒をそのままグルグル使いの口の中に放り込む。
「あぐぅっ?!
んっんぐっ!?」
酒を無理矢理口の中に入った事に驚きを隠せないグルグル使いだったが、徐々に酒が入っていくごとにその表情は徐々にだが変わっていく。
先程までまるで酔っていなかったはずの頬はすぐに赤くなり、気付けば、顔は真っ赤な林檎を思わせる顔へと変わっていた。
「・・・ひっくっ」
酒を全て飲み込んだ瞬間、彼の様子もまた大きく変わっていた。
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