「・・・へっ」
眼を冷めたグルグル使いが見たのはまさにごみ屋敷を思わせるような部屋だった。
辺りには様々な物が置かれており、女性の衣服だと思われる物があった。
昨晩の記憶がなかったグルグル使いは予想外の事に驚いており
「んっちょっと、勝手に布団を剥がさないでよ、寒いじゃない」
そう言いながら、グルグル使いが飛び出た事によって、少しの風に当たった妖精弓手はすぐに文句を言う。
「あっごめん」
すぐに返事をしながら、グルグル使いはそのままかけなおし、そのまま起き上がると
「ってっえぇ?!」
あまりにも自然な動きで布団をかけなおしたグルグル使いだったが、思わず振り向いて声を出してしまう。
「んっ、なによ?
・・・・えっ?」
その言葉を聞いて、眼を擦る妖精弓手だったが、やがて思考が戻っていき
「なっなっなっ!!」
「まっまっ」
やがて思考が戻った妖精弓手は顔を赤くしながら、自身が今は何も身に纏っていない事、グルグル使いも裸にいる事。
部屋ではいつものように柔らかい布団の感触にぐしゃっとした水の感触。
そして布団に僅かにある赤い痕がある事から、容易に想像する事ができた妖精弓手は近くにある枕を手に持ち
「出ていけ!!」
「はい!?」
投げられた枕と共にドアから飛び出し、手に持ったローブを身に纏い、そのまま外に出る。
そうして、しばらく落ち着き、何が起きたのかを思い出していく。
「あれ、もしかして」
落ち着きを取り戻したグルグル使いと、ドアを開けた妖精弓手は
「あんた、昨日の記憶、覚えている」
「いや、酒を飲んだ後は、微妙で」
「あんたも?
私も、あの後はあんまり覚えていないけど、この部屋の状況って」
そう言いながら、部屋の中の状況を見ている限りでは、確実に行為が行われている後があった。
「はぁ、たく、まさかこんな事で処女を」
その時の自身の行動も含めて、呆れてしまい、妖精弓手はそのまま頭に手を当てる。
「そっそれはすまない」
さすがに悪く思い、グルグル使いも落ち込んでしまう。
「・・・はぁ、まったく。
そんなに落ち込まないの、まぁけど」
そう言いながら、頭を抱えるグルグル使いを見ていた妖精弓手の表情は穏やかだった。
(本当に好きだと思えたこいつが初めてだと思えれば良いかもね)
「ほら、さっさと朝飯を食べに行くわよ」
「えっ、でも」
「奢ってくれたら、許してあげるから」
「はっはぁ」
そう言いながら、妖精弓手は笑みを浮かべながらグルグル使いと一緒に朝飯の為に向かう。
2周年記念作品は
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