「はぁ、ただいま」
俺はそう言いながら、家に辿り着き、そのまま入ろうとしたら
「おぉ、帰ってきたか」
「お前は相変わらず家にいるのかよ」
家の中の部屋は既に掃除されており、料理の下準備を終えていたガッツ星人はそのまま冷めた目で見ていた。
それは以前まで見えた裸エプロンのような恰好ではなくなり、ラフなパーカーを身に纏っているガッツ星人だった。
その表情は依然までこちらに擦り寄るような態度はなくなった。
「まったく、とりあえずは飯にするか」
「ふむ、任せておけ。
だが、その前に」
そう言ったガッツ星人はそのまま俺に寄り添うと共にキスをする。
「っ!?
なにをっ」
突然の柔らかい感触に驚きを隠せなかった俺だが、そんな俺の態度を無視して、そのままガッツ星人はそのまま食事の準備を始めていた。
「お前、いきなり何をするんだ」
「何を言っているんだ?
好きな奴にキスをするのは普通じゃないのか」
「いや、お前の目的は全然違うだろ」
そう言いながら睨みつけるが
「ふむ、あぁ、侵略の件か。
それは既に興味はない」
「興味はないって」
その一言に俺は驚きを隠せなかった。
あそこまで侵略に拘っていたはずのガッツ星人から出てきた言葉とは思えない一言を呟いた。
「侵略に3度も失敗して、ガッツ星に帰る術もない以上はこの星での移住を考える以上はな。
自分の力を取り戻せない以上は、この星のルールに従った方が良いだろう」
「それで、なんで俺にキスをしたんだ」
「あれだけ無茶苦茶にして、責任も取らないのか、薄情な男だな」
「お前が最初に襲ってきたんだろ」
俺はそう言いながら、ガッツ星人を睨むが
「だが、途中からはお前も乗り気だっただろ?
それに、お前も夢中になっていただろ」
そう言いながら、胸元を寄せながら、笑みを浮かべるガッツ星人。
「それはっまぁ」
その言葉に対して、俺は否定できずに目を逸らしてしまう。
「んっ、あっそういえば」
「なんだ?」
「お前には名前を教えていなかったなと思ってな」
「名前?」
その一言に疑問に思い、俺は首を傾げてしまう。
「ガッツ星人じゃないのか」
「地球人に対して地球人と言っているような奴だぞ。
ウルトラセブンやウルトラマンゼロのように我々にも名前がある」
「お前、それ今まで教えてなかっただろ」
「だからこそだ」
そう言った、ガッツ星人は胸を張って言った。
「ガッツ星人、ミコ、
こう見えて、ガッツ星人の中では美人だと評判なんだぞ」
「はいはい」
そう言ったが、俺はそのままガッツ星人の言葉を無視して、そのまま食事の準備をした。
その後ろにいたガッツ星人の表情は少し穏やかだったのが僅かに見えた。
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