「えっと、失礼するね」
「るっルナ」
部屋に入ってきた相手を見つめると、そこには俺と一緒に過ごしていたルナマリアがそこにいた。
今年から軍に入る事もあって、赤いザフトの制服を身に纏っている。
そんな彼女がここにいるという事は
「えっ、ここに来たのは、まさか」
「えっと、うん。
上からの命令でね」
そう言いながら、顔を赤くしながら答えたルナの言葉を聞いて、驚きを隠せずにいた。
「断る事はできなかった?」
「それはうん。
断る事もできなかったし、どうしようもなかったと思う
「そうか」
とりあえず、これから行われる行為の事も考えてしまう。
「なんというか、うん。
なんか少し嫌な感じだな」
「それって、私に文句がある訳?」
俺が思わず呟いた一言が気に入らなかったのか、少し眉を上げながら言うルナだけど
「いや、学友とこう、命令で一緒に行うのがなんかねぇ。
それに悪い気がして」
「まぁ、それは分からなくもないけど」
俺の言葉を聞いて、多少納得した様子のルナはそう言い、部屋に置かれた椅子に座ると、対面で見つめる。
「結局、あんたはどう思っているの。
今回の、その命令について」
「正直、納得していないというか、信じられないな。
いきなりイノベイターとか、よく分からない理由で無理矢理やるのはね。
それにほら、やっぱり俺って、ナチュラルだからね」
ザフトでも、俺の扱いは色々と変な扱いで、人質扱いとして、監視も兼ねて入った学校。
そこで行われたコーディネーターならば当たり前の事ができない事で馬鹿にされる事はあったが、それでも諦めきれずにやった結果、よく分からない力を得た。
「別にそこは気にする必要はないでしょ。
他の奴らはともかく、私やシンにレイとかは認めてるんだから」
「そうかなぁ」
そう言いながら、俺は未だに疑問に思いながら、天井を見つめる。
そうしている間にも部屋の電気はいつの間にか消され、俺は何が起きたのか思わず正面を見ると
「やっぱり、不思議な感じ。
目がこんなに輝くなんて」
そう言いながら、俺を見つめるルナはイノベイターになってから輝くようになった俺の目を見つめる。
その手はゆっくりと俺の頬を触り、こちらに詰め寄っていく。
「ねぇ、私は、確かに命令でここに来たけど、別に嫌という訳じゃないんだよ」
「えっ?」
その言葉に俺は思わず驚きを隠せなかった。
「命令でこうやった交わる事になって、こう伝えるのは変だけど、私、本気で好きになったんだよ。
演習で助けてくれたあの時から」
「あの時って、確か」
言葉と共に思い浮かんだのは、初めてMSに乗り、事故にあった時。
何よりもイノベイターとして覚醒した時の日でもあった。
これまでなんとか操縦する事に慣れたモビルスーツと共に、事故で動けなくなったルナのモビルスーツを助けた時。
イノベイターの力によって、これまでにない空間把握能力を得て、効率良く動けて、そして助ける事ができたあの時。
「だから、別に嫌じゃなかった。
むしろ、誰かに取られなかっただけ、私は本当に嬉しかったから」
「ルナ」
そんな言葉を聞いて、先程までとは違う緊張が身体に走った。
頬を触れていた彼女はそのままゆっくりと近づき、そして、キスをした。
初めてのキス、そんな感想抱きながら、ゆっくりとぎこちなく舌を絡ませていく。
「・・・もう良いんだよね」
「っあぁ」
ルナのその一言に俺は既に頷く事しかできなかった。
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