「せっ先輩、なんか機嫌が悪いようですけど、何かありました?」
「・・・別に」
そう言いながらも、先輩は未だに機嫌を悪いのか、こちらの顔を見ないようにしていた。
それは、今回の舞台となった場所に訪れた時だった。
最近になって有名になった事もあり、観光客も多く見られる。
だが、そんな観光地で、どういう訳か殺人事件が起きてしまった。
すぐに警察に連絡して、第一発見者という事もあって、そのまま僕達はそのまま事情聴取をされ、事件のせいで一日中がほとんど無駄になってしまった。
ついでに、事件に関しては、同じくたまたまコナン君とその保護者のお姉さんとあの有名な探偵である毛利小五郎さんのおかげで事件は無事に解決した。
だが、その後は驚く程に不機嫌になってしまった。
「あの、何か悪い事をしてしまったでしょうか?」
「・・・別にあなたは特に悪い事はしてないわ。
本当に厄介ね。
あなたと江戸川君の二人が合わさった事でとんでもない事件になった事に少し不満なだけ」
「あっあぁ」
その言葉を聞いて、僕は思わず苦笑いをするしかなかった。
その犯行方法もそうだけど、動機についても予想外すぎた為、本当に呆れるしかない事件だった。
「えっと、それじゃあ、今日はもう遅いので博士の所に送りますね」
そう言い、車を動かそうとする。
「待ちなさい」
そう言い、車を動かそうとした時だった。
「しばらく、このまま動かさないで
幸い、この駐車場には、事件の影響もあって、ほとんど人がいなくなったわね」
その言葉を聞いて、周りを見渡すと、観光目的で来ていた客も今はほとんどいなくなっており、警察の人もいなかった。
まさに、この場に残っているのは僕達だけという状況だった。
「でも、なんで動かないって」
俺は疑問に思い、先輩に話しかけると、先輩は懐から取り出した薬を飲んでいた。
「先輩、それは一体なんですか?」
「これは開発中の薬よ。
副作用も含めて、今日はその実験の為にここに来たの」
「実験って、一体何がって、先輩!?」
「ほら、さっさと後ろに移動しなさい」
先輩は何を思ったのか、そのまま後ろの席へと移動する。
「先輩、何をして」
突然の行動で驚きを隠せなかった俺はそのまま先輩を追いかけて、後ろの席へ移動する。
同時に子供の身体とは思えないような細い手が俺の腕を掴むと共に、そのまま引き釣りこまれる。
「せっ先輩」
そこにいた先輩の姿は子供の姿ではなく、大学に通っていた時に見慣れている先輩の姿だった。
先程まで身に纏っていた子供の服は脱いでいた。
「せっ先輩」
「ここら辺は暗がりだから、他の人からは絶対に見えないわ」
「先輩、もしかしてこれを狙ったりして「なにか」いっいいえ、なんでもありません」
俺はそのまま先輩に逆らう事もできずにいた。
2周年記念作品は
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