「誰がおばさんですって?」
「すっすいませんでしたぁ!!」
そう、怒声が響いたのはフィオーレ王国にあるとあるギルド、FAIRY TALE。
そのギルドにいる少女、エルザは少しため息を吐きながら
「お母様、そこまで怒鳴らなくても良いでしょ」
「エルザ、こういう事はきちっとしないと行けません!
あぁいう風に、年上をなんでもおばさんって言う奴には特に!!」
そう言っているのは魔女のような洋装に身を包む、見るものに大人びた妖艶さを抱かせる女性であり、エルザの母であるアイリーン。
彼女はFAIRY TALEのギルドに所属している訳ではなく、FAIRY TALEにとって必要な道具を仕入れている雑貨店の店長だが、時折FAIRY TALEの子供達を世話をしている。
その妖艶な姿を見て、多くのFAIRY TALEの男性達は言い寄ろうとしたが、すぐに喜怒哀楽を見せたり、時々FAIRY TALEをも軽く退く程の騒動を起こす張本人という事でほとんどナンパ前に撃沈する。
そして、現在はFAIRY TALEでもわりと若い歳であるナツ達の喧嘩を止めようとした際に「おばさん」と言われた際に、一瞬で拳骨したのは言うまでもない。
「何が起きている?」
そうして帰ってきた男はFAIRY TALEで厨房で働いている男であり、エルザの父であった。
「おぉおっちゃん、助けてくれぇ!!」
男が帰ってきた事によって、アイリーンに追いかけられたナツ達は一斉に男の後ろへと隠れた。
普段からFAIRY TALEの多くの料理を作っており、酔っ払った拍子に見せた鵺の姿で、怖くて格好良いという事で子供達に人気が出ており、めったに怒らない為、アイリーンから逃げる為の盾として、よく使われている。
「ぐるるるっ」
「アイリーン、子供達が言った事で気にする事はない」
「だけど」
「それにアイリーンはそのままでも綺麗だから」
「やだもぅ」
その男の言葉を聞くとアイリーンはそのまま照れて、顔を隠す。
「やっぱり、怒られた時にはおっさんだな」
「あぁ」
「お前ら、そういう事で、父さんを使うな」
「「ひゃぁああああ!!!」」
難を逃れたナツ達だったが、エルザが来た事により、一変。
そのまま追いかけられる事になった。
「それにしても、騒がしいな」
「嫌いですか?」
「全然、むしろ好きなぐらいだ」
そう言いながら、彼が思い浮かべるのは、かつて共に旅をした海賊団。
もう再会する事ができないだろう仲間達だったが彼らと共に旅をしたからこそ、こうして愛する人と娘ができた。
だからこそ
「うん、俺は幸せだな」
「私もっ」
2周年記念作品は
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