それはダイがバランによって記憶を消されている時の出来事だった。
ダイの仲間達は、バランからダイを守る為に奮闘していたが、そんな彼らの前に現れたバランの実力は圧倒的な差があった。
バランはそのまま真っ直ぐと、ダイの元へと向かおうとした瞬間、その男が現れた。
男は身に纏ったローブを脱ぎ捨て、そのままバランへと攻撃を仕掛ける。
「貴様はっまさかゼロっ」
男の正体を見たバランは見開きながらも攻撃を仕掛けてくるゼロを大きく吹き飛ばし、そのまま自身の武器である魔剛竜剣を手に持ち、そのままゼロに向けて振り下ろす。
だが、ゼロはその攻撃に対して、自身の腕に魔力を込めて、受け止め、そのまま自然と反撃するように蹴りをバランの懐に叩き込む。
「ライデイン!」
だが、その一撃を受け止めたバランはそのまま脚を握り締めたまま手のひらから高電圧のかかった細い糸が無数に出て相手にからみつきながらゼロに攻撃を行う。
「はあぁあ!!」
だが、その一撃を食らいながらも、ゼロはそのままさらに一撃を与えるように、バランの頭に向けて、蹴り上げる。
それを受けたバランは一瞬立ち眩みするが、その隙を逃さないように、ゼロはすぐに残像が見える程の拳をバランに向けて放っていく。
「っふんっ!!」
バランはその攻撃を受ける直前、自身の身体を竜闘気で身に纏い、その攻撃を受け止める。
「ぐっ」
怒濤の攻撃を受けている間、バランは痛みで顔を歪ませるが、それも一瞬。
竜の紋章に力を集中し、その光をそのままゼロへと向けて放った。
「ぐっ」
その攻撃を見た瞬間、そのまま宙へと回転しながら、避け、そのまま後ろへと下がる。
「一体、何者なんだよ、あいつはっ」
「噂で聞いた事はあるが、まさか、奴がゼロか」
「ゼロだとっ、まさか」
「知っているのか?」
ポップは突然現れたゼロの存在に疑問に思っていると、クロコダインとヒュンケルは思い出したように言葉が出る。
「我らの魔王幹部が侵略する土地に、突然その姿を現し、その身一つで数々の軍勢を退かせたある意味、勇者に最も近いとされている者だ。
だが、なぜ、この場でなぜゼロが」
そうクロコダインがゼロの事について思い出し、語っていると、バランはそのままゼロへと向ける。
それはヒュンケルやクロコダインに向けた同胞の目とも、ダイに見せた慈愛な表情でもなく、懐かしむような笑みだった。
「こうして戦うのは何時ぶりだろうな。
まさか、生きていたとはな」
「あぁ、確かにあれから十数年ぐらいは経ったからな。
あんたが魔王幹部にいるなんて、最初は嘘だと思っていたけど、どうやら本物のようだなバラン師匠」
「師匠だと、まさか」
「あぁ、ヒュンケル貴様が考えている通りだ。
そのゼロはかつて私が愛したソアラの弟であり、私の初めての弟子だ」
そう言いながら、バランは真っ直ぐとゼロを見つめる。
「なぁ、こんな事やったて、姉さんは帰ってこないんだ!
あの時、憧れたあんたは、そんな事をしないはずだ!!」
「あぁ、確かに戻ってこない。
だが、今更変える気はない。
ゼロ、貴様こそ、こちら側に来い!」
そう言いバランは真っ直ぐと、ゼロに向けて手を向ける。
「貴様もあの時の怨念、忘れた訳ではないだろ!
あの時、必死にソアラを救おうとしたお前の姿は今でも覚えている。
何よりも、貴様があの人間達に対する憎悪の目は今でも覚えている」
そう言いながら、バランはゼロへと歩む寄る。
だが
「あぁ、確かに今でもあいつらを許すつもりはない。
けど、その為に他の人々を巻き込むなんて、間違っている!
俺はそれを色々な人々から教わった」
そう言い、ゼロはそのままバランへと再び向き合う。
「その成長、嬉しくもあり、同時に悲しい。
ならば、こちらも全力で行かせて貰う」
その言葉と共にバランの姿は人の姿から変身が始まると竜の紋章が巨大化して額と髪型に同化、全身が竜の鱗に覆われて巨大な翼が背中に生える。
「あの時、お前を生かす為に、この姿にはならなかった。
だが、今の貴様にはこの姿ではないと、勝てないようだな」
「へっ、面白くなってきだぜ」
そう言いながら、ゼロもまた全身を魔力を纏わせながら、相対する。
2周年記念作品は
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