※この作品はR-18です。

起承転結 エロ色話集   作:ボルメテウスさん

368 / 541
卑弥呼(FGO)起

ルーラーとは聖杯戦争を管理する為のクラスである。

 

だが、本来ならば召喚されるはずのないクラスではあった。

 

あったはずだ。

 

「いやぁ、未来のお米って、結構美味しいね、マスター!

あっこっちのおかずもなかなか!」

 

そう言いながら、山盛りの白米を食べている彼女こそ、そのルーラーのサーヴァントである卑弥呼だ。

 

本来ならば魔術の事など、何も知らなかったはずの俺をマスターに選んだ彼女。

 

その理由を聞いても

 

「んっ、昔に、いや未来だったかな?

まぁ、どっちでも良いけど、とりあえず君がマスターになってくれると約束したじゃない」

 

そうよく分からない事を言っていた。

 

卑弥呼と言えば、予言を行っていた事で有名なので、その能力で見た事を言っていると思うが、いまいち信用できない。

 

「いや、それにしても、食べ過ぎだろ、ルーラー」

 

そう言いながら、既に積み上がっているお茶碗を見ながら言う。

 

「大丈夫だよ、マスター。私にはこの程度じゃ太らない体質だからさ!」

 

そう言って笑う彼女はとても魅力的に見えるのだが……。

 

「いや、そもそもサーヴァントは食事が必要なのか?」

 

「私は別に良いけど、マスターからの魔力提供が少なすぎるから」

 

「それは、仕方ないだろ、俺は元々魔術師でもなんでもないんだから」 

 

俺はため息をつくしかなかった。

 

「あーもう分かったよ。好きにしていいから、食べるなら早くしてくれ」

 

「本当っ、それじゃ、頂きまぁす」

 

嬉しそうな顔をしながら箸を動かす彼女に苦笑しながら、自分の分のご飯を口に運ぶ。

 

「それで、これからどうするんだ?」

 

「そうだね、まぁまずは少し気になる所があるんだよね。

どういう訳か、マスターの数が異様に多い場所があるんだよ」

 

「そこって、どこなんだ?」

 

「マスターの学校」

 

思わず口に含んでいたお茶を吹き出しそうになる。

 

慌てて飲み込むとむせ返る。

 

それを心配して背中をさすってくれるのはありがたいのだが…… その手の動きがいやらしいというかなんと言うか……。

 

結局咳込みが落ち着くまで数分の時間を要した。

 

ようやく落ち着いた所ですぐに卑弥呼に目を向ける。

 

「それは本当なのか!?」

 

「本当本当。

数えただけでも四人?いや一人はなんか違うから三人いるよ。

まだ、セイバーが召喚されていないからなのか、それともまだお互いに正体を知らないのか、戦う気配はないね」

 

確かにそれは朗報かもしれない。

 

だが、同時に不安でもあった。

 

何故なら、彼女が言った人数は俺以外の全員なのだから。

 

つまり、俺以外にも聖杯戦争に参加している人間がいる事になるのだ。

 

そして、それが敵となる可能性も十分にある。

 

しかし、そんな俺の考えを見透かすように卑弥呼は微笑みかけてきた。

 

「安心して、マスター。

今のところ、他のマスター達はお互いの正体に気づいていないみたいだし、もし気づいたとしても、いきなり襲ってくるような事はしないはず。

だって、こんな状況で戦っても意味がないもんね」

 

そう言われてみれば、そうだが

 

「けど、俺はそれよりも、他の皆が襲われないか、心配なんだ。

俺にはお前がいてくれるから、安心だけど、もしも皆が巻き込まれてしまったら」

 

それを考えると、震えが止まらない。

 

それは、偽善かもしれないが、それでも、そんな光景を見たくない。

 

「安心しなさい」

 

そう俺の不安を察するようにいつもの陽気な声ではなく、巫女を想わせる声で話しかける。

 

「私は、それを防ぐ為にここに来ました。

民を守る為に来たのです」

 

そう言って優しく抱きしめてくれた。 

 

彼女の温もりを感じながら、その胸に抱かれ、頭を撫でられる。

 

それだけなのに、どうしてだろう、心の底から安らぎを感じる事ができる。

 

まるで、母親に包まれているかのような錯覚を覚えるほどに。

 

「大丈夫ですよ、マスター。

私が守ります、あなたもあなたの大切な人も全て守って見せましょう。

だから、今はゆっくりと休みなさい、後の事は全て私に任せれば良いんです」

 

耳元で囁かれる言葉が心地よい。

 

そのまま、意識が遠退いていく感覚を覚え

 

「って、もう学校の時間じゃないか!?」

 

一気に現実に引き戻された。

 

「マスターったら、寝坊助さんですね~。

まぁ、昨日も遅くまで起きていたようですし仕方ありませんねぇ」 

 

「いや、ルーラー、思いっきり寝させようとしただろ」

 

「さぁ~、何の事でしょう?」

 

そう言って笑う彼女にため息しか出ないが、いつまでもこうしてはいられない。

 

「とにかく、行くぞルーラー!」

 

そう言って立ち上がると

 

「了解しました、マスター!」

 

そう言って彼女も立ち上がり、そのまま学校へ向かう。

2周年記念作品は

  • オーバーロード
  • 名探偵コナン
  • 鬼滅の刃
  • ぐらんぶる
  • 混血のカレコレ
  • SSSS.GRIDMAN
  • Fate/Grand Order
  • 閃乱カグラ
  • ガンダムEXA
  • 怪獣娘シリーズ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。