それから数年後。
俺は段ボールを被りながら、先生の元に来ていた。
「夜逃げしたいんですか、何か良い方法はないですか、先生」
「諦めろ、義弟よ。
あの悪魔からは逃げられないぞ」
そう言いながら、俺達はゲームをしながら話していた。
数年の月日で大きく変わる事はなく、俺は現在はエルメロイ家の婿養子という立場になっている。
聖杯戦争の優勝者という事で、本家で反対する人はいなかったが、俺の身体を実験材料をする為に向かう魔術師は後を絶たない。
しかし、それが逃げ出したい理由ではない。
「最近、師匠との夜の営みの時間がさらに増えているんですよ」
それは数年前から行っているのだが、時が経つにつれて、師匠の身体はより魅力的になっていく。
「それは未だに結婚していない私への嫌みか」
そう言いながらも、一切ゲームの動きに無駄はなかった。
「では、反対の立場になってみてください」
その一言を聞くと一瞬だけ止まる。
「すまない」
それをきっかけに再び無言になり、コントローラーを操作する音だけが聞こえてくるだけだった。
相変わらず、この人は変わらないなと思いつつも溜息をつくしかない俺だった。
ただ、グレイとの関係も良好だ。
だが
「俺に師匠達を幸せにできるんでしょうか。
ただの人間が」
「お前のようなただの人間がいるか。
少なくとも、あいつらは本気で好き合っているさ。
それに大抵の魔術師はろくでなしだ。
そんな、ろくでなしを幸せにできるのは、お前のような馬鹿ぐらいだ」
「酷い言われようだな、お兄様」
そう言った瞬間だ。廊下の方から足音が聞こえる。それを聞いた瞬間、一瞬にして空気が変わったのを感じた。
何しろ、その気配の持ち主はこの部屋に向かってきていたからだ。
ドアノブが回り、ゆっくりと扉が開かれる。そこから現れたのは師匠であった。
「先生、この状況はやばいですか」
「間違いなくな」
俺達はそれが分かると同時にドアとは反対方向にある窓に向かって走り出す。
そして、ガラリと窓を開けるとその勢いのまま外へと飛び出していく。
当然のように、魔術による結界があったのだが関係ない。
即座に俺達は強化魔法を使っていき、そのまま一気に走り抜ける。
後ろを見ると明らかに追いかけてきているような人物はいない事にホッとする。
だが
「お兄様に我が旦那様、知らないのか」
聞こえてきた声、それと共に振り返ると笑みを浮かべている師匠の姿があった。
「魔王からは逃げられないんだよ」
その言葉と共に俺達の逃走劇は終わりを迎えた。
2周年記念作品は
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オーバーロード
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名探偵コナン
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鬼滅の刃
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ぐらんぶる
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混血のカレコレ
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SSSS.GRIDMAN
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Fate/Grand Order
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閃乱カグラ
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ガンダムEXA
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怪獣娘シリーズ