※この作品はR-18です。

起承転結 エロ色話集   作:ボルメテウスさん

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カンナ(混血のカレコレ)起

この世界は地獄だとずっと思っていた。

 

生まれた時からトッププレデターの実験動物であり、毎日同じ実験動物と能力を引き出すための実験を繰り返してきた。

 

「自分は実験動物ではない」と主張しており、「いずれ此処を出て自由になるんだ」と。

だが、そんな反抗的な意見が問題になったのか、トッププレデターによる殺処分される事になった。

 

連れて行かれた先で、待ち受けていたのは、これまで異常の実験動物達だった。

 

死を覚悟した。

 

既に自分は生きる道はないと、そう思っていた。

 

思っていたのだが

 

「まったく、こういう胸糞悪い実験は後が絶えないな」

 

【ラビット! タンク! ベストマッチ!】

 

死を覚悟した頭に聞こえてきたのは、聞いた事のない男の声と、この場に相応しくない明るい声だった。

 

一体何が起きているのか、ゆっくりと目を開けながら、見つめる。

 

【Are you ready?】

 

僅かに得た知識の中で、その単語の意味は知っている。

 

準備はできたか?

 

意味が分かっても、何をどう準備するのか、未だに分からない私は、それを見つめていた。

 

「変身!」

 

【鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イエーイ!】

 

響き渡る音と共に壁が破壊された。

 

同時に研究員達は驚きながら、実験動物達をその音の方向へと向かわせた。

 

何が起きているのか分からず、驚いている間にも、事態は急変していく。

 

私を殺そうとしていた実験動物は蹴り飛ばされ、笑っていた研究員達は涙を流しながら逃げていく。

 

異常ともいえる光景の中で、身体の力が消えて、倒れそうになる。

 

「おっと、大丈夫か、お嬢さん」

 

「えっ」

 

そんな私を受け止めたのは、先程の声だった。

 

そこにいたのは一言で言えば、赤と青の異形な存在だった。

 

身体は金属の鎧で覆われており、目の部分だと思われる所には赤い兎と青い戦車が描かれていた。

 

そんな奇妙とも言える存在に抱えられながらも、自然と不安は消えていた。

 

「貴様っ、我々の野望を阻むつもりか!」

 

「野望って、なに、こんな事をしてやる事は」

 

研究員の一人は再び実験動物を引き連れ、異形に向けて叫ぶ。

 

それに対して、呆れたように答える中で、彼らは自信満々に言う。

 

「再び人間の手に覇権を取り返す!その為だ!」

 

そう彼らは言った。

 

その一言に対して

 

「くだらない」

 

「っ」

 

私の口から出てきた言葉はそれだけだった。

 

だけど、それだけでも彼らの怒りを買うには十分だったようで、一斉に襲い掛かってきた。

 

だが、それすらも簡単にいなし、次々と殴り飛ばしていった。

 

圧倒的な力の差を見せつけるように、ただ黙々と。

 

そして、気が付けば、その場に立っている者はいなかった。

 

「なっなんなんだよっお前はっ!」

 

その中で気絶させられなかった研究員の一人が異形に向けて言う。

 

「ただの自意識過剰の正義のヒーローだよ」

 

その言葉を聞き、私は思った。

 

ああ、これが自由なんだと。

 

それから数日の間、私は研究所から逃げ出した。

 

理由は簡単だ。

 

あの日、助けてくれた異形の男について行く事に決めたからだ。

 

「それにしても、新世界とは思ったけど、まさかここまでとはなぁ」

 

そう言いながら、あの異形の男の声が聞こえ、すぐに近づく。

 

季節外れのコートを身に纏っている彼は世に言うイケメンという部類であり、あの異形の下に隠された顔に思わず驚いてしまった。

 

「あっあのっ!」

 

「んっ、あれ、お前は確か、この前の研究所にいた」

 

「あっあたしは、そのカンナだ!あんたの名前は?」

 

そう聞くと、男は少しだけ考えてから、口を開いた。

 

それが、彼との最初の出会いであり、この世界での自由の始まりでもあった。

2周年記念作品は

  • オーバーロード
  • 名探偵コナン
  • 鬼滅の刃
  • ぐらんぶる
  • 混血のカレコレ
  • SSSS.GRIDMAN
  • Fate/Grand Order
  • 閃乱カグラ
  • ガンダムEXA
  • 怪獣娘シリーズ
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