「起きたか、人間」
目を開くと、俺を見つめているのはアルクェイドだった。
だが、その姿は俺が知るアルクェイドとはどこか違っていた。
肩までしか伸びていないはずの彼女の髪は足先まで届く程に伸びていた。
「アルクェイドなのか?」
「そうであって、そうではないな」
そう言った彼女の言葉は、いつもの明るい雰囲気の彼女からは考えられない程に尊大にして高貴で優美、難解な言葉を使いこなすその台詞回し。
あまりに存在が規格外すぎ、ある種浮世離れしてるとも捉えられる言葉で話していた。
「それじゃ、一体」
「そうだな、まぁこの姿になったのは、マスター。
お主のおかげだ」
「俺の?」
それはどういうことだろうか? 首を傾げるしかないが、アルクェイドは小さく笑う。
その笑みはまるで、子供のような無邪気で純粋な笑顔。
ただそれも、今の彼女には相応しくない、まさに吸血鬼を思わせるような妖艶さすら感じられるものだった。
そのまま立ち上がると、ゆっくりと歩み寄ってくる。
腰に手をやり、胸を張る。
それだけで、周囲の空気が変わったようにも思える。
なによりも、歩く度に揺れ動く長い金髪。
それは見慣れぬものだが、それが似合ってもいる。
まさに物語に登場する吸血鬼そのもので、月光に照らされるその姿はとても幻想的であった。
そのまま無言のまま近づき、俺の頬を触る。
「本来ならば交わらぬはずの平行世界の月の王。
その記憶を持ち、同じ性質を持つお主と繋がった事で、本来ならば起こるはずのなかった幼き姫の身体のまま私が入る事ができた」
「それじゃ、アルクェイドじゃないのか?」
「そうとは言っていない。
幼き姫は私、私は幼き姫。
今ここにいるのは私が成長したアルクェイドであり、私の本体であるとも言える」
「わけがわからんぞ」
「ふふっ、理解しなくても良い。
別に無理に理解する必要はないからな」
「そういうものか」
「ああ、そういうものだ」
満足げな表情を浮かべて、それから両手を伸ばしてくる。
抱きしめてほしいという意思表示だろうと解釈し、彼女をそっと抱き寄せる。
「お前はどうしたいんだ、アルクェイド」
「興味があったんだ。
こうして、人と触れあい、感じる愛というのを」
「ならよかったじゃないか」
「ああ、だからもうしばらくはこのままでいてくれマスター。
これからもよろしく頼む」
「わかったよ」
アルクェイドの背をさすりながらしばらく過ごした。
その間にアルクェイドも落ち着いたようで、それから「続きをする」と言ってきた。
続きってなんだと思ったところでまた唇を奪われてしまう。
しかも今度は舌を入れられてしまい、俺は驚いてしまうもののアルクェイドはそのままキスを続けたまま胸元に触れてきた。
柔らかな感触は相変わらずだったが、それよりも布越しでもわかる程の突起物の存在に気付いてしまった。
そんなものまでついているとは思ってもなかったが、彼女はそこに触れるたびにぴくりと震えた。
「ふふっ、ここが気になるか」
そう言ったアルクェイドはゆっくりと俺へと胸を押し寄せる。
同時に潰れるように広がる胸が僅かに濡れているのに気づく。
これはまさか
「母乳」
「確かめてみるか?」
悪戯っぽく笑いかけたアルクェイドは俺の手を取り自分の胸元へ寄せていく。
抵抗しようにも彼女の力が強く、なすすべもなく手が胸に埋まっていった。
指先が沈みこむのと同時に生暖かいものが手に流れ込んでくるのがわかり、慌てて手を引き抜こうとしたがアルクェイドはしっかりと掴んで離さない。
目の前に広がる柔らかな胸と共に流れ出る母乳。
それが俺の頬に、手に、腕にかかっていく。
やがて一通り出し切ったのか手を放され自由になるが、それと同時にもう片方の手首も取られてしまった。
「まだ出せるのだが、これも味わうかマスター?」
先程と同じように口に近づけられる。
ここまでされたらさすがに逃げる。というより逃げたくないと判断して素直に従う事にした。
今度は先程のように既に出ているのではなく、口の中に入り込んだ乳首から直接流れ込んでくる。量が多い為、溺れそうになるほどの勢いだ。
だがそれはそれで気持ち良くもあり、飲む度に頭がぼーっとして熱くなっていく。
こんなものを飲んでいて大丈夫なのか不安になりつつも、とりあえずアルクェイドの母乳を飲み干していく。
「本当に赤子のように夢中になって、可愛い奴め」
頭を撫でられている。
恥ずかしくなりながらもそのまま飲み続け、ようやく収まった所で解放された。
口から垂れる白い液体が、ぽたり、ぽたり、とその胸元に落ちていき、さらにミルクを漏らしてしまう。
それがどういう意味かもわからないままに、ただアルクェイドの豊満な乳房を見つめていた。
「飲むばかりでは私も飽きてしまう。
そろそろこちらもして貰わないと」
そう言い、自身の下着を脱ぎ、俺の肉棒にゆっくりと自身の秘部を近づけさせる。
アルクェイドのそこはぴったりとくっつき合いながらヒクついており、少しずつ腰を下ろしているようだ。
ずぶ、っと音を立て、ゆっくり膣内に入っていき、一気に子宮口を貫いたところでびくん、と大きく痙攣するアルクェイドの動きに合わせて熱い何かが流れ込んできたような気がする。
はぁはぁと荒い息が聞こえてきたのでそちらを見てみると、蕩けた表情のまま目を閉じ余韻に浸っているアルクェイドの姿があった。
どうやら挿れただけで果ててしまったらしい。
「まったく、お前という男はどこまで底なしなのだ」
少し呆れ顔を見せつつ再びこちらに目を向ける。その目はもう情欲で潤み切っていた。
「ふふっ、だが、ゆっくりと楽しむとしよう」
その笑みを浮かべながら、ゆっくりと俺を抱き寄せながら、唇を近づける。
長い髪を揺らしながら、微笑む彼女に対して俺はそれに応えようと自らの舌を差し出した。
ねっとりとした唾液が絡み合う中、彼女は夢中で求めるように顔を押し付けてくる。
未だに抱き締められ、まるで赤子を相手にされるような行為だが、不思議とそれが悪くはない。
むしろ、とても心地好かった。
彼女の腕の中で揺られながら、包まれ、まるでキャンディーのように舐められているような感覚でもあった。
そして、それは肉棒の方も同じく、その刺激は穏やかだった。
これまでのような強い締め付けではない。
だが、気持ち良くない訳ではなく、むしろ不思議な心地良さがあった。柔らかいものに包まれたまま上下しているのがわかるが、それもまたいいものだ。
やがて我慢出来なくなったのか腰が浮き始めるもアルクェイドが腕に力を入れて、離さない。
「ふふっもう我慢はできないようですね」
その言葉と共に、俺はただ頷くしかなかった。
するとアルクェイドはゆっくりと自分の身体へと勢いよく引き寄せる。
その際にもきゅっきゅと膣内の圧を感じるもやはりいつもとは違う。
普段ならばすぐにでも射精してしまいそうなものだが、今は違うらしい。
ただ抜くだけでも、この快感。堪らないものがある。
「アルクェイドっもぅ」
根元まで挿入したところで動きを止めている彼女に、何とか言葉を絞り出す。
「えぇ勿論ですともマスター。
あなたのを私の中に満たして下さい」
笑顔でそういうものの、どこか余裕がないように見える。
それに答える前に、アルクェイドがいきなり激しく突き上げ始めた。
ぱんっぱんっという肌を打ち付ける音が部屋に響き渡る。
激しいピストン運動により、お互いの愛液が激しく飛び散り合い、辺り一面に水溜りと汗の臭いが充満していた。
もはやそこに理性はなく、ただ獣の如く交わり続ける二人。
そして限界を迎え、そのままアルクェイドの中へと精液を挿入する。
同時にアルクェイドも絶頂を迎えたようで身体を震わせながら、その快感を確かに受け止めていた。
「ふふっ」
身体を震わせ、快感に悶えながらも、未だに余裕は決して崩れる様子はなかった。
「アルクェイド」
「はい、ここに」
未だに現実なのか、どうか分からない光景に不安になると共に、俺は彼女の手を伸ばす。
伸ばされた手を重ねながら、再び眠りにつく。
2周年記念作品は
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