寝ぼけながら、俺を呼んでいた相手を見る。
フェルト・グレイス。
俺が9歳頃にガンダムマイスターとして活動した時に知り合った少女であり、ある意味一番関わりの多い人物である。
ソレスタルビーイングとしての活動を行っている間のオペレーターを行っている時もそうだが、何かと気が合うのか一緒に活動する事が多く、まるで姉弟のような関係になった。
なので、特に今更心配するような相手ではない事は分かっているが、それでも疑問がある為、ゆっくりと起き上がる。
「フェルト、こんな時間に何の用?」
「ごめんね、起こしちゃって」
そう言われながら、ゆっくりと俺は起き上がろうとしたが違和感があった。
起き上がろうとしても、起き上がれない。
というよりも何かに抑えられて動けないという言葉が正しい。
疑問に思いながら、徐々にだが周りの暗さに目が慣れて見てみると、そこにはフェルトが俺の上に覆い被さっていた。
「えっ!?」
そこでようやく今の俺がフェルトによって、完全に動きが止められている事に気づく。
「ふぇっフェルト?!
これは一体どういう事なんだ?!」
慌てながら、俺はフェルトに尋ねる。
それと共にフェルトは光のない虚ろな目で俺をゆっくりと見てくる。
「一体も何も、私はずっとこれをしたかった。
ロックオン達を失ったあの時から」
その言葉と共に思い出すのは、ソレスタルビーイングが1度壊滅した時の出来事。
当時、俺とティエリアの行方は分からず、多くのメンバーが死んでいった。
その事もあって、当時のスメラギさんはいなくなり、残ったメンバーもなんとか活動できる程度だった。
その中で特に心が壊れていたのはフェルトだった。
一気に周りの人間がいなくなった事もあり、深夜には悪夢に襲われ、俺を抱き締めないと寝れない程に精神は悪化していた。
だからこそ、徐々に時と共に乗り越えるように行っていた。
他のメンバーもそれに納得してくれて、数年は共に過ごし、ようやく心が回復した。
そう思い、刹那達と合流し、アロウズに戦いを挑んだ。
そうして、アロウズにもようやく勝つ事ができ、未だに平和を乱す存在はいるが、それでも以前よりも確かに穏やかな日々になっていた。
なのに、そのフェルトが再びあの時の状況になっていた。
「フェルト、お前は乗り越えたんじゃないのか」
「乗り越えた。
確かにロックオン達が死んだのは受け入れたし、私自身も頑張れたと思う」
「それだったら」
「けど、それはあなたがいたおかげ」
「っ」
その言葉に俺は思わず言葉を失ってしまう。
何故なら、今までフェルトからそんな事を言われた事がなかったからだ。
だからか、俺は動揺してしまい、体が動かせなくなる。
それを確認してからなのか、フェルトはそのまま顔を近づけてきた。
(まさか)
この体勢とこの状況では何をしようとしているのかすぐに分かる。
だが、俺は咄嵯の判断で右手を動かそうとした瞬間、フェルトはその手を掴み、そのまま自分の胸に押し当てる。
そして、フェルトは自分の胸に手を押し付けたまま、俺を見つめてくる。
「……やっぱり大きい方が好きなの?」
「へ?」
いきなりの言葉に俺は呆気に取られてしまう。
しかし、フェルトはそれを気にせず、話を続ける。
「スメラギさんのを見ていたのも分かる。
けど、私のも、あの時よりも大きくなっている」
そう言いながら、フェルトは少しだけ服を脱ぎ始める。
それによって露わになる下着姿。
僅かに照らされ、よりはっきりと見えてしまい、俺は慌てて目を背ける。
だが、フェルトはそれを許さないというように俺の顔に手を当てて、無理矢理向けさせる。
そして、再び顔が近づき、唇を重ねられる。
それもただ重ねられただけではなく、舌を絡ませ、まるで愛を確かめるかのように何度も行われる。
それにより、頭が真っ白になりながらも、俺は必死に抵抗する。
しかし、体を押さえつけられている事もあって、どうしようもなかった。
やがて、満足したのか、ゆっくりと口を離すと、フェルトはゆっくりと口を開く。
「これで分かった?」
「何がだ?」
「私がどれだけあなたを愛しているか」
「っ!!」
その一言と共に、フェルトは再び俺を押し倒してきた。
そうして、俺は今の状況を知る。
フェルトは俺を襲おうとしているのだ。
「待ってくれ! フェルト!! 俺は」
「待たない」
それだけ言うと、フェルトは俺のズボンを脱がし始めた。
俺はそれに対して抵抗しようにも、連日の任務で疲れ切った身体を休ませている時もあってか、身動きが取れない。
その間にもフェルトの手は止まらず、あっと言う間に俺はパンツまで脱がされてしまった。
そうなれば当然俺の息子が姿を現すわけで……フェルトはそれをまじまじと見つめてくる。
しかも、フェルトは俺の下半身に跨り、両手を掴んで動けなくする。
つまり、俺は逃げる事もできず、フェルトに対して無防備な状態になってしまっていた。
それを見てか、
「これが、男の人の……」
そう呟きながら、フェルトはゆっくりと肉棒を触ってくる。
その感触に思わず俺はビクッとなってしまう。
だが、フェルトはそれが面白いと思ったのか、ゆっくりと手で上下に動かし始めた。
その行為により、俺の物は段々と固くなっていき、上を向いていく。
「大きくなってきた」
「やめてくれ、フェルト!」
「ダメ、私はずっとこうしたかったのだから」
そう言って、フェルトはゆっくりと顔を近づけていく。
俺はどうにか逃げようとするも、やはり体は動かない。
(くそぉ、なんでこんな時に動かねぇんだよ)
内心で悪態をつくも、現実は何も変わらない。
フェルトはそんな俺の気持ちなど知らずに、今度は口を大きく開けて、そのまま一気に喉の奥にまで入れ込んできた。
それと共に感じる初めての感覚に、俺は声にならない悲鳴を上げる。
だが、フェルトはそのまま頭を前後に動かし始め、同時に舌も使って刺激を与えてくる。
その度に俺は全身に電気が走るような快感を感じてしまう。
あまりの事に俺は何とか意識を保とうとするも、初めて与えられる快楽に次第に何も考えられなくなってくる。
「んっ……ふぅ……んぐっ」
時折苦しそうにしながらも、それでもなお、頭を動かすのをやめようとしない。
それどころか、さらに激しくなっていく一方だった。
「んっ……ちゅぱ……はぁ」
「っ!?」
そうして、どれくらい時間が経ったのだろうか、ついにフェルトの動きが止まったかと思うと、口の中からズルリっと音を立てながら引き抜く。
その瞬間、俺は今まで感じた事のない解放感を感じると同時に、目の前にはフェルトの顔があった。
そこでようやく自分がフェルトの中に出した事を自覚すると、フェルトはそのままゴクリと飲み込んだ。
「うぇ、苦い」
「フェルト、お前……」
「でも、これで私と君は一つになれた」
そう言い、フェルトは妖艶に微笑む。
だが、俺はそれに反応する事ができない程に疲弊してしまっていた。
それを理解しているのか、フェルトはそのまま俺の胸元に倒れ込むように抱きついてくる。
そして、ゆっくりと顔を上げ、見つめてくる。
「ねえ」
「なんだ?」
「好きだよ」
「……」
「好き、大好き」
「……」
「愛してる」
「……フェルト」
「もう、離れたくない。離さないで。絶対に」
「……」
「お願い、私の傍にいて」
その言葉を聞いて、俺は彼女を抱き締める。
「俺は、ソレスタルビーイングとして、これからも戦う。
だから、ずっと傍にいる事はできない」
それは死んでいった皆の為であり、それを変える事はできない。
だけど、
「フェルトが望むなら、俺は何処にいても駆けつけてやる。
何があっても守ってみせる。
だから、今は少しだけ休ませてくれ」
「うん」
それだけ言うと、俺はゆっくりと目を閉じた。
そして、フェルトが俺にキスをする。
その行為は先程のよりも優しく、まるでお互いの存在を確かめ合うかのように長く続いた。
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