僕の名前はヴェルギ。
両親がただ少し偉いだけのどこにでもいる旅人だ。
両親についての詳細は今は語るのは面倒なので言わないでおこう。
ただ、ここ最近になって、俺は両親や知り合いの紹介もあって、テンペストと呼ばれる場所で働く事になった。
そこでの文化はとても気に入っており、特に刀や着物などは俺の好みにぴったりなのでお気に入りだ。
だが
「おい、ヴェルギはここか!」
「げぇ、カレラっ!」
どういう訳か、このテンペストでは知り合いであるカレラを初めウルティマ、テスタロッサがおり、事がある事に勝負を挑んでくる。
しかも負けると、負けた罰ゲームとして俺に対して好き放題してくるのだ。
なんとかのらりにくらりと躱してきたが、さすがにやばいと感じたので上司であるリムル様に相談する事にした。
「という事で、なんとかできませんか?」
「お前なあ……」
何故か呆れたような顔をされてしまった。
どうしたというのか?
「あのな、お前も男なら女に求められたら断っちゃダメだろうよ」
そう言って肩を叩かれた。
「じゃ、反対に聞きますが、あの三人が何されるか、想像できますか」
それを言うと、リムル様はそっと顔を逸らした。
「…………」
でしょうね。
あんな事された日には、もう立ち直れない自信がある。
だからどうにかして欲しいと頼んでいるのだが……。
「まあ、そうだな……あいつらも一応仕事中だし、それが終わったらにしろって言えよ。それで駄目だったら諦めろ」
「わかりました。ありがとうございます」
そう答えて、とりあえずその場を離れることにした。
そして、仕事を終わらせた後の事。
いつも通り勝負を仕掛けられた後、リムル様に言われた通りに断った。
これで大丈夫だろうと安心していたのだが、なぜかディアボロの奴が怖い目つきで睨んできた。
何故だ!俺は何も悪くないはずなのに?
一体なんだったんだろう? だが、そんな事を気にしている暇はない。
そう思いながら、ある日
ディアボロに指定された場所へと向かおうとしたら、そこには
「んっヴェルギ?」
「・・・」
なぜかそこにはウルティマ、テスタロッサ、カレラの三人がいた。
瞬間、頭の中のディアボロの凄い笑みを浮かべていたのがよく分かる。
嵌められた、と思った。
「あっ、リムル様から聞いたんだけど、今からボク達の仕事を手伝ってくれるんだよねぇ~。助かるよ。ほら、早く行こう♪」
そういうなり腕を掴まれ連れていかれそうになる。
これまでは一人一人だからこそ、逃げられたが、さすがに3人を同時に逃げるのは無理がある。
「ちょっと待ってくれ。これから用事が」
だが、その言葉は最後まで言い切る前に遮られる。
「あら、それはリムル様からのご命令よりも大切な事なのかしら?」
テスタロッサの言葉に思わず黙ってしまう。
「うふふ、素直でいい子ですね。さあ行きましょうか。時間は有限ですからね」
そう言ってそのままずるずると連れて行かれる事になった。
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