麻帆良という街に対して、僕は未だに不思議な事が尽きない多くの街である。
小さな頃から探偵小説が好きな僕は周りにいる学友とは遊ばず、一人で過ごす事が多かった。
そんな僕に関わっていたのは幼少期からの幼馴染みである明日菜ちゃんだ。
彼女と僕は性格は正反対なはずだが、どこか気が合ったのか、よく一緒に行動するようになっていた。
だが、それも小学生の卒業までの話であり、中学からは彼女は女子中等部へと通うようになった為、会う頻度は減っていった。
だが、彼女が進学する前から、子供先生に関わる相談をよく受けるようになっていた。
なぜ、そのような相談をするのかと聞いてみた。
そこで聞いた答えは
「だって、君に聞けば、解決しそうな気がするから」だった。
正直に言えば、過大評価も良い所だと思ったが、僕ができる範囲で彼女に助言し、解決に
導いていった。
そうして、解決していく中で、想像を超えるような数々の出来事が僕の目の前で起きており、彼女を通して、巻き込まれる事となった。
魔法や気などの能力がない僕はほとんど役に立たないと思っていたが、どうやら僕は自分
が思っていた以上に観察眼に優れているのか、相手の正体や弱点などを探る事ができていた。
その事もあって、敵からはよく狙われる事もあり、以前以上に明日菜ちゃんと共に行動するようになった。
そうして、数多くの冒険を行い、平和な日常に戻るはずだった。
だけど
「たぶん、これが一生の別れになるかもしれないの」
卒業式の2週間前の事だった。
彼女に二人の思い出の場所に呼び出され、告げられた一言に僕は固まってしまう。
現実世界の火星をテラフォーミングし寄り代側の魔力を補うことによって魔法世界におけ
る魔力枯渇回避、そして崩壊を防ぐ計画「Blue Mars計画」の発動と引き換えに、その計
画の礎として100年の眠りにつかなければならなくなり、その間に自身の人格は摩耗消滅するのを告げられる。
「他に方法は」
僕は必死に願うように言うが、目を瞑ったまま、首を横に振る。
「ごめんね……もうこれしか方法が残されていないの。私は大丈夫だから」
「何でだよ!? 僕は嫌だぞ!!」
涙を流しながら、叫ぶ僕に対して、彼女は微笑む
「ありがとう。私も本当は貴方と一緒に居たいけど、でもこの方法しかないんだって言わ
れてしまって……それにこれでみんなが助かる可能性があるんだよ?」
「それはわかっているけど」
僕は悔しくなり、必死に手を握り締める。
「そんな顔をしないで。だからこそ、今日はここであなたと一緒にいたいから」
「あぁ……」
彼女の言葉に対し、涙が出そうになる。
何故だろうか?
「ねぇ、キスをしていいかな?」
彼女は頬を染めながら言ってくる。
僕も恥ずかしくなる。
「えっ?」
突然の言葉に頭が真っ白になりかける。
「駄目かな?」
彼女は少しだけ寂しそうな表情をしながら尋ねてくる。
そんな顔を見て、断れるはずもなく、そのまま唇を重ねる。
互いに初めての体験であり、ぎこちなくはあったが、それでも想いを込めて、何度も重ね
ていくうちに、少しずつ慣れていき、次第に互いの舌先を求めあうようになる。
長いようで短い時間が終わると、二人とも息が荒くなっていた。
「ありがとう」
彼女は笑顔を浮かべていた。
「こちらこそ」
僕も同じ気持ちであった。
「だからこそ、今日は一緒に」
その一言と共に明日菜ちゃんに誘われるように、僕も一緒に抱き締める。
「うん」
嬉しさのあまり、声が震えているのがわかる。
「好きだよ」
「僕も好きさ、明日菜ちゃん」
2周年記念作品は
-
オーバーロード
-
名探偵コナン
-
鬼滅の刃
-
ぐらんぶる
-
混血のカレコレ
-
SSSS.GRIDMAN
-
Fate/Grand Order
-
閃乱カグラ
-
ガンダムEXA
-
怪獣娘シリーズ