2週間後、卒業式の日。
桜によって、校舎は覆われ、卒業の歌が学校中に響き渡る。
だがその日、彼女はこの学園にはいなかった。
あの日から今日まで一度も会っていない。
彼女がいない日々はひどく退屈なものだった。
もちろん、授業はいつも通りある。
でも、そこには彼女の姿はない。
それだけなのに、世界が色あせてしまったように感じる。
「明日菜ちゃん」
僕はそう、言いながら、今にも泣きそうな顔をしながら、ゆっくりと帽子を被る。
未だに思い出を引き釣りながら、涙を流していた。
「そんなに泣いて、どうしたのよ」
「えっ」
そこには信じられない声だった。
振り返るとそこには100年の眠りについたはずの明日菜ちゃんがおり、笑顔で僕を見ていた。
「なんで」
「あぁ、なんて言うか、その。
眠った後、タイムマシンで戻ってきちゃった」
「タイムマシン!?」
僕が驚いていると、明日菜ちゃんは照れくさそうに頭をかく。
「いやぁ、私もね、本当にびっくりしたのよ。
けどね、また皆や君と一緒にいられると思ったら」
そう恥ずかしそうに呟く明日菜ちゃんに対して、僕はそのまま無言で抱き締める。
「本物なんだね、幻でも、なんでもなくて」
「当たり前じゃない」
彼女は少し困りながらも、僕の背中を撫でてくれる。
「ずっと会いたかったんだよ、明日菜ちゃんのこと」
「そっか、それは嬉しいな」
「僕も嬉しいよ」
「ねぇ、もう離してくれていいから」
明日菜ちゃんはそう言うが、僕は腕の力を強める。
「いやだ、もう少しこのままで」
「もぅ、仕方ないわね」
彼女は呆れたような口調で言うが、その表情はとても嬉しそうに見える。
「ねぇ、君にお願いがあるんだ」
「お願い?」
「うん、私、この学校を卒業したら、ウェスペルタティア王国の復興させようと思うの。
だから、その」
明日菜ちゃんは恥ずかしそうに頬を赤らめると、俯いて続ける。
僕は黙って聞いていた。
彼女から発せられる言葉1つ1つがとても愛おしい。
僕はその言葉を聞くと、そのまま彼女の手を取り、その甲へ口付けする。
彼女は驚いたようだったが、やがて、顔を真っ赤にして、はにかみながら、微笑んでくれ
た。
「喜んで」
僕はそう言うと、そのまま彼女を優しく抱き寄せた。
それが、僕達の中学時代、最後の思い出だった。
正直に言えば、魔法など未だに分からない事が多くあり、僕自身がそれを解決できるかどうかなんて、自信はない。
それでも、これからも彼女が一緒にいる限り、僕は決して諦めないだろ。
2周年記念作品は
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オーバーロード
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名探偵コナン
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鬼滅の刃
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ぐらんぶる
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混血のカレコレ
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SSSS.GRIDMAN
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Fate/Grand Order
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閃乱カグラ
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ガンダムEXA
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怪獣娘シリーズ