「だから、目的地は南だから、とにかく南を目指すの!!」
そう言いながら、俺の目の前でぎゃーぎゃーと叫んでいる奴に俺は呆れながら思う。
「だから、具体的な場所が分からないと意味がないだろ、このアホ姫!!」
俺はそう言いながら、目の前にいる馬鹿ことサリーに文句を言う。
「何を言っているのよ、この馬鹿猿!!」
それに対して、サリーは反論する。
「だいたいてめぇが世界を見たいとか訳の分からない事を言うから、こっちは面倒な旅に付き合わされているんだろうがよぉ!!」
「何が面倒よ!元々行き倒れになっている所を私が見つけたんでしょうが!
その時の恩を今、返しなさいと言っているのよ!!」
そんなやり取りをしながら、俺たち二人は森の中を歩いていた。
「そもそも、お前の言う南に行けたとして、そこにどんな街があるのかすら分からねぇじゃねぇか!」
「大丈夫よ!!きっとあるわ!!」
「根拠もないくせによく言えるなお前……」
そう言いながら、俺はまた歩き出す。
そんな事を考えていると、遠くで奇妙な視線を感じる。
「・・・・」
「どうしたのよ、さっさと行くわよ」
「あぁ、ちょっと小便」
「はぁ何を言っているのよ、あんたは!」
「いや、だって急に尿意が来たんだよ」
「全く……いい?早くしなさいよね」
「はいはい分かったって」
俺は適当に返事をして、茂みの方に向かう。
サリーの奴がこっちを完全に見ていない事を確認すると共に、俺はそのまま音もなく、その場から離れる。
それと共に視線を向けていた奴の所に辿り着く。
「なぁ、お前ら。
さっきからこっちを見て、何の用だ」
「っ!!」
俺の気配を感じて、奴らはこちらに眼を向ける。
数としてはそれ程対した事もなく、見ればこの前、国を襲っていた奴らと同じぐらいだ。
「今すぐ逃げ「逃がすかよ」っ」
鬼の一人が逃げ出す前に俺は懐から如意棒を取り出し、そのまま薙ぎ払う。
それだけでそいつらの身体は木端微塵になる。
それを見ていた残りの鬼たちは恐怖に怯えていた。
「ほら、どんどんかかって来いよ」
俺は不敵な笑みを浮かべながら、残りの鬼たちを挑発する。
そして、それに乗っかるように、残り3匹の鬼が襲いかかってくる。
3匹同時に棍棒を振りかざしてくるが、その攻撃に対して俺は軽く横に避ける。
それと同時にその鬼たちの頭を掴み、一気に地面に叩きつける。
「ぐあっ!!」
たった一撃で地面は大きく陥没し、残っていた鬼どもも血反吐を吐き散らす。
「なんだ、もう終わりか?」
俺はつまらなさそうな表情で言う。
しかし、それで諦める気はないらしく、残った2匹の鬼が左右に分かれて挟み込むように攻撃を仕掛けてくる。
それに対して俺は右手に持つ棍棒を大きく振り回し、向かってきた二人の頭を殴り飛ばす。
「これでおしまいっと」
俺はそのまま倒れ込んだ二人を踏み潰してとどめをさす。
「しかし妙な視線は変わらずか。
けど、まぁ、こっちを警戒してか、全然近づかないな」
俺は視線の正体を確かめる為にわざと一人になったのだが、どうやら相手の方が警戒しているらしい。
「まぁ良いか。
とりあえずは、あの馬鹿の所へと帰るか」
その言葉と共に俺は如意棒を仕舞うと、そのままサリーの奴の所へと戻る。
「遅いじゃない!一体何をしていたのよ!」
「あー悪い悪い、まさかでっかい方だとは思わなかったからな」
「あんたっ、女の子の前でそれを言う」
「国を出る前に女を捨てたお前が言うか」
「捨てたとしても、常識は捨ててないわよ!!」
「はいはいそうかよ」
そう言いながら、俺は再び歩き出す。
「全く、もう少し私の事を大事にしなさいよ!!」
「へいへーい」
そう言いながら、俺達はまた森の中を歩く。
2周年記念作品は
-
オーバーロード
-
名探偵コナン
-
鬼滅の刃
-
ぐらんぶる
-
混血のカレコレ
-
SSSS.GRIDMAN
-
Fate/Grand Order
-
閃乱カグラ
-
ガンダムEXA
-
怪獣娘シリーズ