「まさか、お前が遊びに来たか」
そう言いながら、ドアに入ってくる人物を出迎えた少女の名は東雲初穂。
帝都に代々続く東雲神社の看板娘であり、現在は帝国華撃団の一員でもある。
そんな彼女が笑顔で出迎えたのは一人の少年だった。
10にも満たないだろう年頃であり、気弱で揉めごとが嫌いで、身体能力も高いとは言えず、体力に乏しい上喧嘩も弱い。
そんな彼と初穂は簡単に言うと親戚同士であり、まるで仲の良い姉弟のような関係だった。
「にしても、お前がこっちに来るなんて、珍しいな?
どうしたんだ、急にって」
久し振りの再会という事で疑問に思っていた初穂に対して、少年が行ったのは急に近づき、胸を触った事だ。
「まったく、お前がこんな風にするとはな」
そう言いながら、初穂は目の前にいる少年が行っている行為に対して、呆れたように呟く。
少年が行っている行為、それは初穂の胸に触れる事だった。
昔から弟のように可愛がっていた少年の突然の行為に驚きを隠せずにいたが、呆れるように見つめている。
「そんなにおっぱいに触れっ」
すぐに止めるように手を伸ばそうとしたが、少年の手の動きが急に変わった。
さらしの上からただ手を触れるだけだったはずの指は、より正確に初穂の感度が高い部分に触れてきたのだ。
「あっ……!」
思わず声を上げてしまう初穂だったが、慌てて口を押さえる。
だが、すでに遅かった。
「どうかした?」
ニヤリと笑いながら、少年が尋ねる。
「何でもねぇよ! てめぇこそ、手が震えてるぜ? 緊張してんじゃねーのか?」
平然を取り繕いながら初穂が言う。
「まさか」
しかし、その言葉とは裏腹に少年の指先は小刻みに震えており、明らかに動揺している様子が見て取れた。
そんな彼女の様子を見ると共に、さらにその指先の動きは大胆になり始めた。
「ん……んふぅ……や、やめろって!!」
触れ続ける少年をすぐに止めようと、手を出そうとしたが、その言葉は途中で止まってしまう。
それは一瞬、少年が詰め寄った事によって、初穂の目の前には少年が迫っており、そのままキスをされたからだ。
初めての体験に、初穂の顔は真っ赤に染まり上がる。
さらに舌まで入れられてしまい、完全にパニック状態に陥っていた。
しばらくして唇を離すと、少年は満足そうな表情を浮かべていた。
対する初穂は、息切れしながら顔を赤く染め上げ、その場に座り込んでしまう。
少年はすぐに初穂の前にしゃがみ込むと、彼女の耳元でささやくように言った。
「とっても気持ち良かったよ、姉ちゃん」
「っ!!」
普段では絶対に聞くことがないような優しい口調に、初穂は完全に硬直してしまう。
「それじゃ、もう帰るね」
少年は、そのまま姿を消え、部屋には彼女一人だけになっていた。
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