雪が降り積もり、全てが滅び去った。
崩壊したスーパーマーケットに妹と2人、身を隠していた少年がいた。
日に日に弱っていく妹。
襲いかかってくる怪物。
妹を守るために戦うが、力及ばず倒されてしまう。
「僕が…ヨナを…守るんだ…」
諦める事ができず、僕はゆっくりと、武器を手に取り、怪物と戦う為に立ち上がる。
だが、そんな僕の前に、光で視界を遮った。
何が起きたのか分からず、困惑している間にも、その存在が徐々に見えてくる。
今は見られないゴシックドレスを思わせる衣服を身に纏い、背中には巨大な日本刀を背負っていた。
一体、何者か分からない中で、彼女はゆっくりと僕を見つめる。
「君がニーアか」
「えっ、あぁ」
眼には目隠しをしているとしか思えないような黒い布で覆っているが、まるで見えているように、僕を見つめる。
「なるほど。
ならば、問題ないようだ」
その言葉と共に、彼女は背中にある日本刀を手に取り、ゆっくりと僕に近づく。
どのような状況なのか、分からず、困惑している間にも、日本刀は一閃、薙ぎ払った。
それと同時に、僕に襲い掛かろうとした怪物を切り裂いた光景だった。
「えっ」
「下がっていろ。
君と、君の妹は、私が守る」
それだけを言うと、彼女は再び歩き出す。
彼女の行動の意味も分からず、呆然としていた。
「何が起きているのか、分からないけど、今は」
呆然しながらも、僕はすぐに妹の元へと向かう。
しかし妹の咳は止まらず、体には謎の紋様が浮かび上がる。
その紋様は妹の体全体に現れ、まるで彼女を縛りつけているように見えた。
「助けてください、誰か!」
叫びながら、周囲を見渡す。
しかし、周囲には誰もいない。
このままでは妹を助けられないと思った瞬間、声が聞こえた。
「彼女の病を治す方法はある」
「っ」
それは先程、僕を助けてくれた女性だった。
「あなたは」
「私は2B。
ヨルハ二号B型、8000年以上先の未来から来たアンドロイド」
「アンドロイド」
聞いた事のない単語だったが、どうやら彼女が人間ではない事は理解できた。
「君の妹を助ける方法を教えよう」
「本当ですか?」
2Bと名乗った女性は静かにうなずく。
「彼女にかかっている病は、私の時代では既に治療法が分かっている。
だけど、その為には移動が必要だ。
だから君は私と一緒に来てほしい」
「分かりました。
お願いします」
僕は彼女についていく事にした。
「なんで、僕達を助けるんですか」
疑問に思い、思わず聞いてしまう。
「僕はただの一般人です。
なのにどうして」
「私の時代での人類は既に滅亡している。
その滅亡を防ぐ方法として、長年研究されていく中で、歴史の分岐点の一つとして、ここだと判明した」
そう言いながらも2Bさんは僕達の前を歩く。
「人類の生き残りがいるかもしれない。
そして、この時代でも既に治療方法があるなら、それを行う必要がある」
「……よくわかりませんが、とにかく僕は何をすればいいんですか」
「今は、君の妹が助かる事を考えて欲しい。
それが、人類を救う道に繋がるから」
結局、僕には何も分からなかった。
それでも、妹を救うために、僕は彼女の後をついて行った。
2周年記念作品は
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