ユミルの死の間際に放った一言。
それが何を意味をするのか分からなかったフリッツ王だったが、次の瞬間、地面が大きく揺れた。
何が起きたのか分からず、困惑する中で、それは現れた。
白骨化したボディに鎧を纏ったようなで基盤が剥き出しになったような歪さがある。
胸のプロテクターは左胸にのみ存在し、周囲の突起と比べて凹んだ位置にある為、まるで抉り取られたようにも見えるその巨人は全身から闇を放ちながら進んでいた。
「なんだっ奴はっ」
何が起きたのか分からず、困惑するフリッツ王。
次々と兵士達は武器を手に持ち、巨人に向けて攻撃を仕掛ける。
しかし、それらの攻撃は巨体には一切通じない。
そして、その巨人は彼らに向けて、反撃をしなかった。
恐怖に怯えた彼らに興味を示さず、真っ直ぐとフリッツ王に向かった。
「迎え撃て、奴をっ殺せ!!」
声を荒げながら、兵士長の命令により、兵士達は一斉に剣や槍を持って立ち向かう。
しかし、それは無意味に終わる。
巨人は彼らを全く相手にせず、手から放つ赤黒い光弾を近くの建物に向けて放った。
誰もいない建物はその光弾に当たると共に、爆発を起こし、木端微塵となった。
その光景を見た兵士達は、完全に腰を抜かす者や、逃げ惑う者が現れ始めた。
そんな彼らに構わず、巨人はフリッツ王へと向かっていく。
その姿を前に、フリッツ王は玉座から立ち上がり、逃げるように後ずさる。
「奴をなんとしても殺せ!殺せ!!」
フリッツ王はそう、我が身可愛さに、叫ぶ事しかできなかった。
そんなフリッツ王の姿を見ていた兵士は思わず呟く。
「王を差し出せば、我らは助かるのでは」
その言葉を聞いた他の者達も口々に言う。
「あの巨人は、母さんの怨念に導かれ、ここに来たのでは」
王を庇った最後の一言を思い出すようにユミルの娘が呟く。
「王が差し出せば、我等だけは助けてくれるかも」
「そうだ、奴は、奴は、奴は、悪魔だ!」
誰かが言ったその言葉を切っ掛けに、皆が王に向かって走り出す。
「貴様らっ王への忠誠を忘れたかっ」
「うるさいっお前が王なら、お前は誰だ? 俺達はお前など知らんっ」
「この国も、民も全てお前が奪って行ったのだろ!?」
「お前のせいでどれだけ多くの者が苦しんだと思っているんだ!」
これまで、圧倒的な力で支配してきたフリッツ王。
しかし、それよりも遙かに上の存在が現れた事によって、これまで圧政してきた彼に対する恨みが噴出した。
そんな中、一人、また一人と兵士が消えていく。
王を守ろうとする者、王を見捨てる者と分かれ始め、争い始める。
その光景を見ながら、巨人は両手を広げて、そこから赤黒い光を集め始める。
それは先程まで建物を破壊していた物とは比べものにならない程の迫力があり、その殺意は真っ直ぐと王に向けられていた。
「ひぃいいい」
悲鳴を上げるフリッツ王。
その瞬間、両腕をL字に組んで放つ、赤黒い光線が、真っ直ぐとフリッツ王にだけ注がれた。
「ぎゃぁあああ」
その叫びと共に、フリッツ王の体は一瞬にして蒸発し、後には巨大なクレーターだけが残った。
そして、巨人はゆっくりとフリッツ王の近くにいたユミルを抱き上げ、その場にいた者達を睨み付ける。
「忘れるな、俺は何時でもお前達を見ている。
お前達が愚かな行動をした時、この愚かな王と同じ末路を迎えるだろう」
そう言い残して、巨人はその場から消えた。
それが、長い歴史を誇るだろうエルディアに残る『闇の巨人伝説』の始まりであった。
2周年記念作品は
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オーバーロード
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ぐらんぶる
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SSSS.GRIDMAN
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Fate/Grand Order
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閃乱カグラ
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ガンダムEXA
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怪獣娘シリーズ