ただし、内容はイチャラブではありませんので、ご注意を。
彼の名前はルプス。
とある帝具の使い手であり、帝国軍人という扱いになっている一人である。
軍服を身に纏わず、ズボンだけを履いていた。
その首には犬の首輪を思わせる物があった。
見た目は鋭く、まるで狼を思わせる小柄な彼は日課である事を行っていた。
「ちぃっ!」
「どうしたルプス?
それでは、私を倒せないぞ」
そう言いながら、笑みを浮かべながらルプスを煽るのは腰まで青い髪をした軍服の女性だった。
「コロスッ!」
その一言と共にルプスは腕を構えると、彼の腕を中心に巨大な爪を生えた氷の腕へと代わり、女性に襲いかかる。
「ふっ、変わらずの戦法か。
だが、準備運動には丁度良い」
そう言いながら、女性は腰にある剣を抜くと、その爪の攻撃を受け流す。
ルプスは既に予想していたように、流れるように次の攻撃を行い、エスデスに攻撃を仕掛ける。
「むっ!」
そんな攻撃の中で背後から感じた殺気に、その場を跳ぶと先程まで、エスデスがいた場所には氷できた刃が刺さっていた。
刃はそのまま抜くと、再びエスデスに襲いかかる。
「ほう、このような攻撃も考えていたか。
良いぞ、もっと楽しませろ!」
「ガアアァ!!」
エスデスは笑みを浮かべながら戦いを行っている。
目の前に迫る巨大な爪、死角から攻める刃、そしてなによりも自身の能力が完全に通じない。
その強者とも言えるルプスの戦いは蹂躙を行っている時とは違う高揚感がエスデスを包んでいた。
そんな時、戦いによって起きた破片が兵士に向かって飛んでいく。
「っ!」
「グゥ!」
それを見たルプスは、目の前にいたエスデスから視線を反らし、その腕を巨大な氷の槍に変え、兵士へと降り注ぐ破片を破壊する。
「なっなにが」
「この愚か者め」
「ガァ!」
兵士を助けた事で隙を見せたルプスに対して、冷めた視線で睨み、蹴りあげる。
ルプスは腹部に襲いかかる痛みと共に壁に埋め込まれ、気絶する。
「ちっ、貴様、さっさと消えろ」
「はっはいぃ!!」
エスデスはルプスが助けた兵士を睨み付けると、兵士はそのまま逃げ出した。
エスデスはそのまま、ルプスを押さえつけながら、睨み付ける。
「貴様、また被害を考えて、加減したな?
貴様の私を憎む気持ちはその程度か?
もっと憎め!私を殺すためには全てを犠牲にしても良い程に!」
そう言いながら、エスデスはルプスを押さえ込むが、それ以上は反応しなかった。
だが、ルプスは未だに憎しみを込めた目でエスデスを睨む。
その様子を見るとつまらなそうに、ルプスの首にある紐を掴む。
「まぁ、良いだろう。
まだ、半年程度だが、ここまで成長している。
もっと強くなれ、そして私を満足させろ」
そう言いながら、エスデスは紐を手に取り、歩き出す。
部屋まで連れていかれる間、ルプスは一切の反応を見せず、ただ体の回復に徹するように眠った。
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