「本当に、嫌な仕事だな」
俺は、とある任務を行っていた。
帝国軍として、とある剣の回収任務を言い渡された。
だが、実際の所、これから回収をしようとしている剣もそうだが、帝国の思惑が何かある。
「というよりも、あいつらはどこにいるのか」
そうしながら、逸れた他の面々を探す事にした。
特に探さないといけないのは、ビジュ。
奴は、何を行うのか分からない凶悪な奴で、それこそ現地の人間に何を行うのか分からない。
「にしても、そんな面倒な剣、早々に見つかる訳「あっ」んっ?」
そう、俺が歩いている時だった。
そこには、1人の女性がいた。
しかも、かなり見覚えのある人物がいた。
「・・・アティか?」「えっ、君がなんでここに?」
なぜか、軍を退役した元同僚が、そこにいた。
疑問に思っていると、俺の視線は、彼女の持つ剣。
その剣は、確か任務で言われ、回収するように言われた剣。
「面倒な事になったな、こういう回収は」
「それは、戦うという事」
「回収するのが任務な以上はな」
そう、互いの立場もあり、既に臨戦態勢を取る事にした。
だけど、その最中でも、俺は冷静に物事を考えなければいけない。
「一応、幾つか質問しても良いか?」
「なんでしょうか?」
「お前は、それを始めから奪う目的で手に取ったか」
「いいえ、偶然手にしただけです」
「なるほど、それじゃ、この島からの脱出方法を知っているのか?」
「いえ、それが、住人に聞いても、脱出方法が分かりませんでした」
「お前の目的は、その剣を使って、何かを行うのか?」
「いいえ、私は生徒達を無事に親御の元に返す事が目的にしています」
「えっ、教師になったの、そうか、なるほど、んじゃ、戦わなくても良いか」
「えっ?」
俺は、そう言い、臨戦態勢を解いた。
それに対して、アティは首を傾げる。
「良いのですか?」
「良いというよりも、今、任務を最優先にしても、達成は出来ないだろ」
俺は、頭を掻きながら言う。
「俺達の任務は、その剣を回収して、帝国に持ち帰る事。
だけど、島の脱出方法が分からないんだったら、回収しても意味はないだろう。
何よりもアティと敵対して手に入れようにも倒すのは困難。
しかも、剣を使ったテロなども行わずに市民の護送を目的にしている。
以上の事から、別に今すぐ、戦わなくても良いだろし、脱出後に話し合えば、被害は少なく済むだろ」
「なんだか、少し安心しました、変わっていなくて」
そう、アティは変わらない表情をしていた。
「にしても、他の奴ら知らないか?俺、この島に来てからずっと逸れていたんだけど」
「なんというか、相変わらずの癖ですね、けど、その私は」
そうしていると、何かが頭を濡らした。
疑問に思い、俺達は上を見る。
「・・・やば」「えっ、もしかして!」
その気配に気づき、俺は走り出した。
それに気づいたアティも、すぐに走り出す。
「雨が降るから、どっかの洞窟に急げ!」
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