洞窟の外から聞こえる雨の音は凄まじかった。
まさしく嵐を思わせる轟音であり、雨水は、まるでカーテンだと見間違えても可笑しくない程の量であり、外の様子はほとんど分からない。
そんな雨から逃れる為に入っている洞窟の中で、俺とアティは暖を取る為に一緒にいた。帝国から退役した後の、彼女の事を、俺は知らない。
だからこそ、ある意味、懐かしさもあった。
「こうして、2人でいるのは、初めてかもしれませんね」
雨宿りをしながらも、アティはそう呟く。
帝国の軍人の時、アティとは多く話していた。
だが、その時には周囲には、軍の仲間達がおり、彼女と二人っきりというのは、あまりなかった。
だからこそ、これまで意識などしていなかった事に気づく。
「どうかしたんですか?」
ふと、俺の視線が離れている事に気づく。
アティは、その事に気づき、こちらの方に声をかけてくる。
だけど、今、俺には話しかけないで欲しい。
「どこか、痛むんでしょうか」
心配して、近づくアティだが、それは今の俺にとっては止めて欲しかった。
「大丈夫、だから、離れろ」
「ですが、貴方の体が心配なんです」
「良いから離れてくれ!」
自分でも分かる程に、大きな声が出た。
そのせいか、アティは驚き、黙って離れる。
「ごめん……」
「い、いえ、こちらこそ、すみませんでした」
互いに謝るが、気まずい空気が流れる。
心配してくれたアティに対して、この態度はないだろうと思う。
だけど、正直言って、今は1人になりたい気分だ。
そう思いながら、洞窟の外を見る。
激しい豪雨であり、時折、雷の音まで聞こえてくる。
「あの、本当に大丈夫ですか?」
「ああ……」
大丈夫かと言われれば、大丈夫ではない。
だが、この状況では仕方ないだろう。
「雨、止みませんね」
「そうだな」
「この洞窟に入ってからも、結構時間が経ってますね」
「そうだな」
アティはそう言うが、実際のところはかなりの時間が経過しているだろう。
「……やはり、いきなり軍を辞めた事を怒っているんですか」
「……なんで、そう思うんだ」
アティの質問に対して、俺の口調は冷たかった。
それは、自分自身への怒りがあったからだ。
「い、いえ、その、私に話しかけるなって言われた時の声が、少し怒ってるように感じたので」
どうやら、俺が怒っていると勘違いしてしまったらしい。
「……怒ってはいない」
「それじゃ、その、なんでこちらを見ようとしないんですか」
そう、アティは、俺に対して質問をする。
正直に言えば、あまり答えたくなかった。
だけど、このまま答えなければ、きっと彼女は気づかないだろう。
意を決した俺は。
「……アティ、自分の格好をよく見てくれ」
「私の格好?」
最初は疑問に首を傾げる。
そのまま、アティは自分の身体を見る。
元々、彼女が来ていると思われるセーターを思わせる服だが、身体にぴったりと張り付いているそれは、雨の影響で、アティの豊満なおっぱいの形にはっきりと分かる。
そして、俺も身体に張り付いた服のおかげもあり、乳首の形がくっきりと分かっている。
そんな状況の中、俺は自分の顔から火が出そうなほど熱くなる。
だけど、それは俺だけじゃないはずだ。
アティも、俺と同じように顔を真っ赤にしているからだ。
そして、ようやく俺の言葉の意味を理解したのか、アティは目を逸らす。
「ごめんなさい、その、そういうのは、あまり」
「……気にするな、俺も早く言えば、良かった」
お互い、気まずい雰囲気になる。
今すぐにでもこの場から離れたい。
だけど、ここがどこか分からない以上、下手に移動することは出来ない。
互いに、雨の影響で身体が冷えている。
暖を取れるのは洞窟内部だけであり、寒く感じるのは当然だ。
「とりあえず、火を起こすか」
そう考えた俺は、焚き火の準備をする。
そして、拾ってきた薪に火をつける。
これで、しばらくは暖が取れるだろう。
だけど、その過程で服に火が移らないように、2枚の服を繋げる。
そして、お互いに距離を取って、焚き火の近くに寄る。
しばらくすれば、身体も暖まるだろうし、会話も出来るだろう。
そう思い、腰を下ろしていたらだ。
「あ、あの」
アティが俺に声をかけてきた。
「どうした?」
「えっと、ですね」
「?」
「その、貴方の、それなんですけど……」
そう言って、アティは指をさす。
その指の先には、股間にある俺の一物が勃起していた。
「……っ!」
思わず隠すが、もう遅い。
「その、私のせいですよね」
アティは、自分の格好が俺を昂らせた事に気づく。
「……本当に、すまない」
俺は謝罪した。
青年には、股間に顔を埋めて、はむはむと可愛いらしく舌を這わせて奉仕するアティの姿が、ますます興奮を昂らせる。
「別に、謝る事じゃないですよ。だって、私も
」そう言って、アティは下着の濡れた箇所を指で擦る。
「んっ♡」
それだけで、アティの口から甘い声が出る。
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