※この作品はR-18です。

起承転結 エロ色話集   作:ボルメテウスさん

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ティフォン&カンタービレ(アークナイツ)起

世界は理不尽である。

幼い頃、生まれた俺にとっては、それを知る機会は幾らでもあった。

様々な種族が混在する惑星「テラ」。

この「テラ」には、様々な問題が数多くあった。

だけど、その中で、最も危険なのは、差別だ。

 

「どうかしたんだ?」

 

その日の活動を終えた俺の元に、彼女は帰ってきた。

 

「なんでもない、少し振り返っただけだ、ティフォン」

「そうなのか?」

 

彼女、ティフォンは、俺の奴隷だ。

奴隷と言っても、俺自身が買った訳じゃない。

今は既に亡くなっている俺の両親が、自分達を守る為に裏ルートで買ったという。

そして、もう一人の奴隷の子と一緒に。

 

「仕事のし過ぎは身体に毒なのを、忘れないでください」

「カンタービレも、帰ってきていたのか」

「えぇ、仕事はあまり時間はかからなかったので」

 

そう、もう一人の奴隷とされていたカンタービレも、また帰ってきていた。

彼女達2人の過去について、俺は余り詳しく知らない。

2人自身、それをあまり語りたくない様子でもあった。

それは、おそらくは『感染者』である事が大きいのだろう。

 

「・・・それよりも、また、仕事に没頭していたのですか?」

「まぁ、娯楽は、人の心の糧になると思うからな」

 

そう、俺は書いていた。

俺は、このテラという惑星ではない『地球』での記憶を持っている。

いわゆる、転生者である。

まるでフィクションのような世界の中で。

気味の悪い差別があった。

だからこそ、俺は未だに残っていた人間性を保つ為に、活動をしていた。

 

「それにしても、なんでここまで書くのか、不思議?別に金の方は遺産でかなり残っていたはずだけど」

「そうだね、けど、俺は書きたいと思っている」

 

両親は死んだ。

原因は分からない。

それこそ、この世界では珍しくない。

さっきまで命だった物が地面に散らばる事など、珍しく無い世界だ。

だからこそ、俺は、書きたかった。

人の命は尊い。差別の先に何があるのか。

 

「悪魔の男を主人公にした作品ですか、残酷ですね」

「あぁ、けど、それでも書く」

 

救いがない物語だ。

この物語には救いがない。

だけど、それは同時に、この世界がこのまま続いた結末でもある。

正直に言えば、名作だと言われても、書けば精神的にキツい。

グロには、生前からあまり態勢はなかった。

それでも。

 

「伝えないといけない。でないと、父と母のような犠牲が生まれる。きっと、この先にも」

 

原因は不明だ。

だけど、誰かに殺された事だけは、判明している。

それが、誰の仕業か分からない。

でも、、両親は、それを行うだけの事をやっていた。

だから。

 

「根を詰めないで」「ティフォン」

 

ふと、俺を後ろから抱き締める。

頭を包み込む柔らかな暖かさは、焦りが消えた気がした。

 

「そうですよ、今は」「カンタービレ」

 

それと共に、俺の手を握ってくれた。

 

「「だから、今は」」

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