後藤ひとりは、ぼっちである。
彼女は生まれた環境でもなく、学校での環境などに囚われず、純粋なぼっちである。
しかも、本人は、そんなぼっち属性でありながらも、承認欲求の塊であり、陽キャに憧れている。
しかし、そんな後藤には、あまりにも大きすぎる弱点がある。
「うわぁ」
それは、天然のぼっちである事。故に彼女はナンパの類いが大の苦手だ。
そして、今、幼馴染みであり、後藤ひとり処理班である俺は現状、どうするべきか見つめる。
「まったく、こういうのは注意が必要だろうが」
そう、俺は用意していた雑巾で周囲にぶちまけられていた後藤を拭き、ごみ袋に纏めていく。
容姿はある程度、整っている事もあり、遊園地という場所でナンパされた後藤。
結果は、ナンパされて数秒後、有名な液体金属のように溶けてしまった。
見慣れた者達ならばまだしも、初対面のナンパ野郎達はその場から逃げていった。
その際に、ポケットから何か落ちたが、特に問題ない。
「えっと、とりあえずは、ベンチに置いて、固まるまで待ってと」
俺はそのまま手慣れた動きで、ひとりを回収すると共に、近くに休める場所を探す。
以前、ひとりを固まるまで、ベンチで座っていた時だった。
ひとりが固まる様子を見て、怖がった子供が大泣きした記憶がある。
それらの配慮もあり、俺は近くに休める場所を探す。
「といっても、こんな所しかないけどな」
そうして、俺が見つけたのは世に言うラブホテルである。
ラブホテルを選んだ理由としては、騒いでも問題ないというのが一番の理由だ。
受付もこちらを見ない事もあり、漫画喫茶などに入っても、さすがに怪しければ、問題になる。
そうして、俺はひとりを連れて、そのままラブホの部屋に入る。
「というよりも、なんだかヤリチンみたいで嫌なんだけどな」
そうしながら、とりあえず俺はひとりが入れたごみ袋を丁寧に置きながら、スマホを開き始める。
彼女が固まるまでしばらくスマホを見ていた時だった。
ガタガタとゴミ袋が震え始めた。
その様子に思わずため息が出る。
「さて、だいたい一時間ぐらいだけど」
そうして、しばらく経ち、ゴミ袋を開く。
すると、そこにはひとりがいた。
しかも、土下座で。
「お騒がせしました」
「まぁ、いつもの事だから」
「ごめんなさい……」
しょんぼりとする後藤ひとり。
その姿を見ながら、俺はなんとも言えない気持ちになった。
「とりあえず、遊園地は、どうだった?」
「……その、虹夏ちゃん達だったら、緊張しなかったのかな」
「その言い方には悪意があるぞ」
ひとりは相変わらず、内弁慶状況だった。
「それにしても」
「どうしたんだ?」
すると、ひとりはそのまま、身体を見る。
「なんだか、身体が熱いけど、何か知らない?」
「何か知らないって言われてもなぁ」
ひとりは荒い息を吐いている。
彼女が、一体何かあったのか。
俺は首を傾げるが。
「あっ」
その時、思い出した。
あの時、ひとりを回収した際、何かの液体が混ざっていた。
まさか、あの時に。
「あの、その」
「どうしたんだ、ひとりってぇ!?」
すると、ひとりはジャージを脱ぎ始めていた。
「おい、マジでやばいぞっ!」
2周年記念作品は
-
オーバーロード
-
名探偵コナン
-
鬼滅の刃
-
ぐらんぶる
-
混血のカレコレ
-
SSSS.GRIDMAN
-
Fate/Grand Order
-
閃乱カグラ
-
ガンダムEXA
-
怪獣娘シリーズ