「ここは」
羽村はすぐに火事があったと思われる場所へと向かうと、既に事件が終わっていたように周りは消化活動をしていた。
「んっ、なんだね君は?」
羽村が近づいた所で事件にかかわっていたと思われる刑事が新しく現れた人物である羽村に近づく。
「えっいや、この近くでたまたま通りかかっていて、子供が危険だと聞いて」
「危険?
なんで、そんな事を知っているんだ?」
「いや、なんでって言われても。
頼まれたとしか言えないけど」
「えっ、お兄さん、あの人と知り合いなの!!」
刑事と羽村の言葉を聞いた少女はすぐに大きな声を出しながら、羽村に近づく。
「えっと君達は、もしかして先輩が言っていた子供達なのか?」
「はい、ここで閉じ込められていたんですが、その人に助けてもらったんです」
「兄ちゃんは知り合いなのか?」
「元大学の先輩だけど、そうか。
助かっていたのか」
「でも、まだ一人残っているけど、どこにも見つからないんだよ!!」
「えっ!?」
その言葉を聞き、驚きを隠せなかった羽村はすぐに立ち上がった。
「先輩が言うには全員助かったって聞いたけど」
「安全な所に運ばれたって言っていたけど、まだ見つからなくて」
その言葉を聞き、不安に思った羽村はすぐに探し出そうとした時だった。
「灰原だったら、さっき電話があったぜ」
そこから聞こえてきた子供が後ろから声をかけてきた。
「本当かよ、コナン!!」
「えっコナン!?」
「どうしたんですか?」
コナンという名前を聞いた羽村は思わず、目を見開き見つめた。
(もしかして、バレたのか!?)
思わず汗をかきながら、情報を引き出そうとしていたコナンにとって、羽村の答えは予想外だった。
ゆっくりと次の行動を考えていた時だった。
「コナンドイルと同じ名前だって!?
もしかして、君の両親はコナンファンなの!?」
「あっあぁ、そっちね」
羽村の喰いつきに思わずこけてしまった。
「それよりも、お姉さんがどこにいるのか知らない?」
「あぁ先輩なら、僕の車で休んでいるよ」
「だったら、せめてお礼でも「駄目じゃ」博士!!」
「あそこで閉じ込められて、疲れているんじゃ。
お姉さんも、君達が怪我をしたら悲しがるじゃろ」
「それは」
「大丈夫。
そういう事だったら、俺も近くで車を止めますから」
「えっ良いんですか?」
「元々は連休を使って色々な所に行こうとしていたからね。
久しぶりにあった先輩とのキャンプもなんだか楽しそうだし」
そう言いながら、笑みを浮かべる羽村の姿を見て、悪人ではないと思ったコナンはすぐに質問する。
「お兄さんとその先輩さんってどういう関係なの?」
「えっと、僕が通っている大学でのサークルの先輩だったよ。
推理サークルと言って、推理物ばっかり読んでいるんだ」
そう言った羽村の笑みを見て、コナンはひとまず安心すると共に
「あっそれじゃあ、俺はそろそろ先輩を連れてキャンプ場に向かいます。
あっそう言えば、キャンプ場って、どこなんですか?」
「それだったら、僕が案内するよ」
「コナン君だったけ、だったらお願いするよ。
とりあえずは車からここまでだと、少しきついから、背中に乗って」
「はぁい」
そう言って、羽村はコナンを背中に乗せて、車に向かう。
車に辿り着くと
「先輩、大丈夫ですか!!」
「っえぇ、大丈夫よ」
「それは良かった。
今から、近くのキャンプ場で休みますが、先輩も良いですか?」
「そうしてもらうと、私も助かるわ」
「それじゃあ、コナン君。
助手席に乗ってくれる」
「はぁい」
「コナン?」
コナンの声に気付き、宮野はコナンを睨む。
「あっあははは」
その視線の理由も察する事ができたコナンは冷や汗をかきながら、羽村はゆっくりと車を走らせる。
「んっ、あれ水がない?
まぁ良いか?」
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