民太は、その日、屋敷に呼ばれていた。
彼はどこにでもいる普通の高校生だが、その日、本家と呼ばれる家に収集され、眠気を隠しながら辿り着く。
「民太。
貴様も分かっていると思うが、我らは日本を裏から支える一族という事を」
「支えるって、何を。
俺は何も聞いていないけど」
突然呼ばれた家の前に現れた謎の老人から話した内容に疑問に思いながらも、民太は何を行えば良いのか質問する。
「それはそうだ。
お前にはこれまで、力を正しく使う為に、あえて我ら一族の掟などを話さなかった」
「はぁ、正しく使う為?
何を言っているんだ?」
「貴様は疑問に思わなかったか?
この世界にある常識に対して」
「疑問って、そりゃああるけどさ」
そう言いながら、この世界はISによって女尊男卑という世界へと大きく変わっており、街では女性が我が物顔で歩いているのはよく見かける。
「日本だけではなく、世界までそれに染まりつつある。
このままでは、女性の考え一つで簡単に戦争ができてしまう恐ろしい世界になってしまう」
「そんな大げさな」
「いいや。
力を持った者は野望を持つ。
その結果の多くが戦争であり、我ら一族はその戦争を裏から止める役割を持っている」
「はぁ、それで、俺に結局なにをしろと?」
「お前にはIS学園に入学してもらう」
「・・・はい?」
突然言われた言葉に疑問に思いながら、目の前の男にもう一回聞き直す。
「IS学園には、現在は未来を背負って立つ若者が多くいる。
その若者達を正しく導く為に、お前には向かってもらう。
そして、同時に日本で手放してはいけない人材である二人を縛り付けてほしい」
「いや、いや!!
そもそも、俺はISに乗れないのに、どうやって乗れって言うんだよ!!」
「問題ない。
テレビを見ろ」
「えっ?」
その言葉と共に民太はスマホを取り出し、画面を見てみると、そこにあったニュースには、民太がIS操縦者になっているニュースがあった。
「なっなんだこれはっ!?」
「そのままの意味だ。
我らの力を使えば、容易い」
「力って、なんだよ」
「催眠だ」
「催眠?」
催眠という単語で思い浮かべるのは、相手を自由自在に操る事ができる、エロゲーなどでよく使われる単語だ。
その単語がなぜ出てくるのか
「世界規模の戦争後、民衆の多くは混乱していた。
我ら一族はその混乱を別の方向へと意識を向けさせる事を目的とした術、催眠を開発した。
民太よ、貴様にはその催眠の力を使い、日本の重要な女性IS操縦者を手駒にしてもらう」
「いきなり犯罪臭するんですが」
「なに、法律などは気にするな。
全ては国の決定だ、逆らうならば」
「あぁ、はい分かりました」
何を言っても無駄だと感じた民太は無理矢理了承した形で頷く。
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