「だあぁ!!
依頼が多すぎるぅ!!」
「仕方ないだろ。
君がこの事務所からいなくなってから、依頼は溜まる一方だったから。
人気物だったね」
愚痴を言うように叫んだ翔太に向けて、笑みを浮かべながら本を広げている少年の名はワトソン。
本当の名は別にあるが、周りからはその名前で呼ばれており、本人もそれを気に入っている為にわざわざ言い直していない。
「だってよ、まさかホテルに一週間も閉じ込められるとはよ」
「それでも街の被害を少なくさせたのは君のおかげだ。
それにしても精霊か。
実にゾクゾクする内容だったよ」
「お前なぁ」
目の前で未だに本を見つめるワトソンに呆れながら、翔太は仕事を見つめていた。
「ふふぅ、翔太よ!
今、仕事を終わらせたぞ」
「報告、こちらの資料もできました」
あのホテルの一件のその後の出来事については多くの人々の手を彼女達の力を封印する事ができた。
翔太は元々は数々の摩訶不思議な現象を正面から戦ってきた存在であり、同時に相棒であるワトソンは無限の知識を持っている為、彼女達を救う方法は簡単だった。
「それにしても摩訶不思議だな。
このようなメモリに我らの力が封印されているとは」
「同意、ワトソンさんには驚きを隠せません」
そう言い取り出したメモリを見つめていた。
ワトソンが取った方法とは彼女達の力をメモリの中に移し、一般人と同等にする事だった。
そしてその為には彼女達の精神状態の安定が条件だった。
片方を安心させれば、必ず片方は救えるが、もう片方を見捨てる事になる。
それを了承できなかった翔太は二人が自分を求めれば、安心するという博打に似た賭けだった。
「僕としても実に興味深い案件だったよ。
それはそうと翔太。
君はどちらと結婚するんだい」
「ぶぅ」
ワトソンは当たり前のように訪ねてきた内容に、翔太は飲んでいたコーヒーを吹き出す。
「なっなっなにをっ!?」
「だって、彼女達と君は肉体関係を持った。
これは責任を取らなければならないが、残念ながら日本には複数の結婚は不可能だ」
「だから、お前はぁ「問題ない」はい?」
「我らは二人で一人!
どちらが片方が結婚しても、共に愛してもらえれば良いだけ!」
「賛同。
結婚はあくまでも一人ならば、一緒に暮らすだけです」
「ふふっ、これは失敬。
これも一つの愛の形だね、翔太。
あれ?」
ワトソンはそのまま拍手を送るように二人を見つめていると、話題の本人である翔太の姿はいなくなっていた。
「あぁまた逃げた!!
夕弦、行くぞ!」
「了承、逃がしません」
そう言い、耶倶矢達も同時に飛び出した。
「まだまだ賑やかな日々は終わりそうにないね」
そう言いながら、ワトソンはそんな二人の後ろ姿を見つめながら笑みを浮かべた。
2周年記念作品は
-
オーバーロード
-
名探偵コナン
-
鬼滅の刃
-
ぐらんぶる
-
混血のカレコレ
-
SSSS.GRIDMAN
-
Fate/Grand Order
-
閃乱カグラ
-
ガンダムEXA
-
怪獣娘シリーズ