少年はグレイフィアを召喚してから、数年の時が過ぎた。
その数年の時は、グレイフィアはあらゆる知識を少年に与えた結果、少年は他の人々からしたら異常な程の成長を遂げていた。
だが、それはこれまで虐げていた少年の家族にとっては厄介な存在だった。
少年にとってはどうでも良いと感じており、高校に進学する頃にはグレイフィアから学んだ株の投資などで一人暮らしには十分な資金を手にして、家を出た。
両親だと思われる存在とも、妹という存在に対しても、少年にとっては未練を残す相手ではなかった。
なぜならば、少年にとって、自身の名前すら分からない。
そんな自身の名前さえ知らない少年は、自身を助けてくれたグレイフィアと身籠った子供以外に少年にとってはどうでも良かった。
「さて、家を出たのは良いけど、これからどうするか」
少年はそう言いながら、これからの進路についてを考えていた。
高校生での一人暮らしを始める為の家は買っており、進学先も既に決めている。
だが、将来の夢を未だに決めていない少年にとってはその先の未来が未だに見つからない。
「まぁ、まだまだ地道に探せば良いか」
孤独だった時に比べれば、今では安心して信用できる人物がいるだけでも少年にとっては幸福だった。
彼女にいつか恩返しができれば良い事を考えており、少年にとっては今はそれが全てだった。
「んっ?」
そうこれから暮らす予定だった場所に向かっている時だった。
雨が降り注いでいる中で、一人の少女と目が合った。
「・・・」
少女の身に纏っている衣装は巫女の服で、正月などでも行事に参加した事のない少年にとっては初めて見る物だった。
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少女の事も初めて見て、誰も知らない少女だったが、少年は自然と近づく。
「一緒に来るか?」
そう一言、声をかけた。
普通ならば拒否するだろう言葉に対して、少女は頷いた。
少女は雨の中で傘の中に入ると、何も抵抗する事なく連れて行く。
そうして歩いた先に辿り着いたのはマンションだった。
階段を昇り、ドアを開けると、そこには既にある程度の家具が揃えられていた。
「入って、タオルは多分こっちだから」
少年はすぐに少女にタオルを探して、手渡す。
すぐにタオルで身体にある雨を吹き払った後
「なんで、私を連れてきたんですか」
素朴な疑問だった。
「今更なにを?」
「だって、私とあなたは何の面識もない。
なのに、なんで」
そんな疑問を少年にぶつけるように言う。
「・・・そうだね、確かに疑問だと思うね。
だからあえて答えるとすれば、君が同じ目をしていた」
「同じ?」
「あぁ、家族から見捨てられ、孤独だった。
そんな感じの目に似ていた。
僕はそこから救われたからこそ、そんな目をした君を放っておけなかった。
自己満足だよ」
そう言いながら、乾いた笑みを浮かべた。
「・・・私は」
そう少年の話を聞き、少女も自分の事を話そうとした。
だが、涙が溢れ、話す事ができなかった。
「無理に話さなくても良い。
これは俺のただの独り言だから」
「ありがとぅ、ございます」
その言葉を聞き、溢れ出しそうなぐらいな涙を出した。
今まで我慢していた全てを出し尽くすように、少女は涙を出した。
2周年記念作品は
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オーバーロード
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鬼滅の刃
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ぐらんぶる
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SSSS.GRIDMAN
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Fate/Grand Order
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閃乱カグラ
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ガンダムEXA
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怪獣娘シリーズ