あれから、赤松は何が起きたのか分からず、そのまま地面へと座り込んだ。
未だに信じられないのか、頭を抱えてる赤松に対して、少年はコーヒーを取り出し、彼女に渡した。
「これが、真実だ。
お前が覚えている記憶も全て作り物だった。
他の人間達にとって娯楽になる為の」
そう淡々と告げながら、赤松に対して残酷すぎる事実を語った。
「ここはガレキ島。
どこかも分からない寂れた商店街だけがある場所だ。
俺はここを偶然見つけて、お前を連れてここまで逃げてきた」
そう言いながら、見つめる先には近年では見られないような商店街があり、古い店が多く並びながら、青年が作ったと思われる畑などがあった。
「逃げてきたって、さっきの」
「あぁ、あいつらからな」
そう言った彼はどこか空虚な目をしていた。
「希望だとか絶望だとか、本来の意味を忘れて、娯楽しか考えない奴らから逃げるようにな」
話の中で出てきた赤松の記憶を消した人物達。
その話を聞いても、彼女は未だに曖昧な答えしか出せなかった。
「あなたはなんで私だけを?」
そう言った赤松の疑問に答えるように、彼は懐にあったスマホを取り出す。
電波を受信していないそのスマホに残されているのは写真だけしかなく、そこに映っていたのは
「私?」
「あぁ」
そこには赤松と彼が映し出されていた。
無表情な彼と似たような表情をしている赤松だった。
「これって」
「まぁ記憶を書き換える前のお前だ。
まぁ幼馴染という感じだな」
そう言った彼は少し明るい表情になっていたのに気づいた赤松だが、すぐに彼は表情を元に戻す。
「そっか、だったら、そのごめんね。
本当に記憶になくて」
「いや、別に良い。
記憶を書き換えられているのは知っているし、もしかしたら、俺自身も書き換えられているかもしれないから」
全てが嘘で塗り固められた世界の中で、少しでも信じてみても良い。
そう言いながら、赤松は彼の手を握った。
「ごめん、本当に、助けるのが遅れて」
「ううん、私の方も助けてくれてありがとう。
それにごめん、私は君の知っている赤松さんじゃないけど」
「赤松は赤松だ。
例え、記憶が変わったとしてもな」
そう言った、彼の表情はどこまでも優しかった。
「私も、これからそのっよろしくね?」
そんな彼を見つめていた赤松自身も知らない内に笑みを浮かべていた。
記憶が書き換えられ、目の前の少年については本当に何も知らない。
それでも、なぜか少年の事を信用できるのは、彼がどこまでも真剣で、さして心のどこかで僅かにでも残っている前の赤松が彼の事を好きだったから。
そんな不確定な多くの思いを巡りあいながら、赤松と青年の奇妙な生活が始まった。
2周年記念作品は
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オーバーロード
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SSSS.GRIDMAN
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閃乱カグラ
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怪獣娘シリーズ