「・・・アカネ、もしかしてお前」
「っ!!」
先程までアカネは確かに幸福だった。
だが、その時間には終わりを告げていた。
レイはゆっくりとアカネを見つめる。
「姿は全然違う。
だけど、お前やっぱり」
「っ!!」
その一言に何かに気づいたのかアカネはその場を立ち上がり、逃げ出した。
すぐに立ち上がって、追いかけようとしたが、後ろから感じた威圧感にその場で止まってしまう。
「いけないんだ、アカネ君を傷つけてしまって」
ぞっとするような声が聞こえ、レイは後ろを振り返る。
そこにいたのは悪役というのに相応しい程に怪しい存在がレイの傍に立っていた。
「出てきたという事はやっぱり」
「そうだね、君の想像している通り、あのアカネ君は君の世界にいたアカネ君その者だ。
行為をして気づくとは、さすがは幼馴染みかな?」
巫山戯た言動を取りながら、そのまま目の前にいる存在に対して、ゆっくりと呟く。
「お前は一体何なんだ」
「私の名前はアレクシス・ケリヴだ。
初めましてだね、あの世界でただ一人のレイオニクス」
「ただ一人だと?」
その疑問に答える前にアレクシスはまるで面白い物を見るように呟く。
「君やアカネ君がテレビ番組として見ていた中で、レイオニクスというのは本当に存在していた。
そして、君は本当にそのレイオニクスだった。
ただ、それだけの話だよ。
君が気づいていないだけでな」
「そんな馬鹿なと言いたい所だけど、こんな非日常が続けば、信じないのは無理だな」
そう言いながら、現実ではあり得ない話をあっさりと信じるようにレイは息を吸う。
「本題は違うだろ。
俺に何を求めるつもりだ?」
「簡単な話。
君にはこれからもアカネ君の愛しい敵として演じて欲しいのさ。
アカネ君は自分の怪獣と君のゴモラが戦うのが大好きでね、毎回楽しみにしているんだ。
私自身も、それには驚きがあり、感動しているんだ。
だから、君にはこれまで通り、過ごして貰う」
「断ると言ったら」
「それは無理だよ。
君はとても正義感が強い。
例え、私達に望まれる形で戦う事になったとしても、町の住人を放っておける訳がない」
「だったら、ここで止める!!」
そう言いながら、レイはバトルナイザーを構えようとした。
「それは困る。
だからこそ、君には戻って貰うよ。
私達の手掛かりも消そう。
君が私達を探す為にも戦うしかないようにする為に」
「待っ」
手を伸ばしたが、既にそこはまったく別の景色になっていた。
どこかの公園であり、見覚えのない場所だった。
レイはすぐに着慣れた衣服を着ながら、町を見つめる。
そこには怪獣が暴れており、荒れるように戦っていた。
敵の思い通りになっている。
それは分かっていた。
それでも、レイは、目の前で繰り広げられている暴挙を放っておける訳にはいかない。
「行くぞ、ゴモラ」
バトルナイザーから聞こえる悲しそうな声と共に、レイは再び戦いの舞台へ向かう。
2周年記念作品は
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閃乱カグラ
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怪獣娘シリーズ