「まったく、どういう状況だよ!」
そう言いながら、俺はその場にある壁を踏み台にしながら、目の前で襲いかかっている男に向けて睨み付けながら言う。
「どういう用件で俺を襲うんだ、幻騎士」
そう言いながら、俺は片手に持っている黒い刀を眼の前に襲いかかっている相手である幻騎士に向けて言う。
「俺はただ命令に従っているだけだ。
お前は邪魔になるとな」
「ふぅん、誰がだ?
悪いが、ユニやγさんじゃない事ぐらいは分かるぞ」
「なぜそう言い切れる?」
「お前の目がそう語っているからだよ」
そう言いながら、幻騎士に向けて言うと共に、銃を構え、銃弾を放つ。
同時に幻騎士はその銃弾を切り裂くが、銃弾によって作られた渦の中から飛び出た俺はそのまま幻騎士へと斬りかかる。
「本当に奇妙な能力だ。
幻術ではなく、本当に一瞬で消えるその能力。
だからこそ」
「っ!!」
瞬時に手に持った刀でなんとか幻騎士からの斬撃を防ぐ事ができたが、それでも完全に威力を殺す事ができずにそのまま後ろへと吹き飛ばされる。
「剣術も銃の腕も二流。
能力が厄介なだけの貴様が俺に勝てるとでも思っているのか?」
「さぁな」
そう言われながらも自覚している。
幼い時から使えた能力を頼りにした戦法だけでは、目の前にいる最強の剣士に勝つ事も逃げる事もできない。
瞬間移動ができる範囲も剣で切り裂いた範囲と銃で放った場所しか使えない。
短期間とはいえ、それだけの能力を見せれば目の前にいる幻騎士には見破られている。
「だからって、諦めるかよ」
その言葉と共にこれまでとは比べものにならない程の炎が身体から溢れ出し、その全ての炎が刀へと集まっていた。
「ぐっ」
「ちぃ」
その出力はこれまで出してきた炎とは比べものにならない程に強さが出ていた。
「なっなんだこれはっ!!」
「覚悟だよっ!!」
この炎の正体は未だに分からないが、それだけ分かっている。
ならば、今、行う事はこの、剣を振るうだけ。
「ここから生き残って、あいつの元へと帰る。
それが、俺の覚悟だ!!」
「っ!!」
その言葉と共に、俺は刀を振り下ろす。
同時に刀から溢れ出す炎はこれまでに比べものにならない程に巨大に振り下ろした瞬間
その場にあった全てを吸い込もうとしていた。
「ぐっ!!」
幻騎士は未知の存在に戸惑いを隠さず、そのまま離れた。
だが、俺がとったのはその場から飛び上がり、炎の中へと飛び込んだ。
「しまっ」
幻騎士の声が一瞬聞こえたが、すぐに炎は閉じられた。
炎の中は全て暗闇であり、何も見えなかった。
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