本当に魅力的だ、だから分かってほしい 作:ああああ
メイド長こと十六夜咲夜は今右手に耳かきを持っている。
その理由は、単純に部下の耳掃除でもしてあげようと思ったからである。
「興倉、入るわよ」
ノックせずにドアを開ける。いつもなら必ずノックするのだが、何故かするのを忘れてしまった。
それが双方に何とも言い難い雰囲気を作り出す。
「......」
「......」
興倉と呼ばれた青年も、メイド長も黙りこむ。
今青年は自慰の最中であった。
ぱたん、とドアが閉められる。そして数秒後、向こうから声がかけられた。
「...咲夜さん」
「...何かしら」
「...耳掃除、お願いしていいですか」
「...ええ」
頭がベッドに座ったメイド長の太ももに載せられる。
いわゆる膝枕というやつである。
「痛かったら言ってね」
「はい」
当然というか流石と言うべきか、メイド長は耳掃除の腕前も一流である。
快感すら覚える程の耳掃除はすぐに終わり、確認とばかりに左の耳元で囁かれる。
「どう、聞こえやすくなったでしょう?」
こそばゆい感触に少しだけ身を揺する。
吐息がかかり、暖かさが耳に染み込む。
「じゃあ逆になって」
言われた通りに体を逆にする。
右耳を掃除してもらってる間、メイド長が語りかけてきた。
「えっと、ごめんなさい。いつもはノックするのだけど」
「咲夜さん、その事は忘れましょう?」
なんなら生き恥である。美しい女性に自慰を見られる、というのはどことなく背徳的でいい響きであるが、生憎自分はそんなにアブノーマルじゃない。
右耳の掃除も終わり、またしても囁かれる。
「はい、終わり。気持ちよかったでしょう?」
「ええ。いっそ毎日してもらいたいですよ」
「耳が持たないわよ...」
左右とも耳掃除が済み、これで終わりだと思ったが、立ち上がらせてくれない。
メイド長が自分の肩に手を置いている。
「咲夜さん?」
「...ちょっと黙って。初めてやる事だから緊張するの」
頭がくるっと動かされ、顔が上を向く。メイド長の顔は赤くなっていた。
そして、肩に置かれていた手がズボンの縫い目辺りに移動する。
「え、ちょっと咲夜さんぐっ」
ぎゅっ、と彼の顔を胸に抱きしめる。こちらに責任があるとはいえ、ここまで出来るのは彼が相手だからだろう。
私の薄い胸でも興奮してくれたのか、息が荒くなってきた。犬のようで少し可愛らしい。
「お、思ったより...固いのね」
彼の怒張したモノは固く、そしてひどく熱い。手で触ると、さらに大きくなった。
「胸、そんなに吸って...赤ちゃんみたいね」
鼻息が私の乳頭に当たる。
ちょっとだけ感じる快感を抑えながら、モノを握った手を上下に動かす。
先端から透明な露が垂れ、それがにちゃにちゃと淫靡な水音をたてている。
「今は、甘えていいから...」
頭を撫でると、彼の身体から力が抜けていくのが分かる。
肉茎が震えている。
手の動きを速くすると、温かな感触が掌の中で拡がっていった。
凄く穏やかな気持ちだ。吐精したことで脱力してしまった。
いっそこのまま寝てしまおう。そう思うと後は速いもので、あっという間に意識が蕩けていった。
目が覚めた後メイド長からそれなりにお叱りを受けたが、いつもより優しい物言いだった、気がする。