本当に魅力的だ、だから分かってほしい 作:ああああ
「...あんた、いい加減離れなよ」
死神と人間が、寄り添って歩いていた。
「人間風情が死神と仲良くしちゃいけないよ」
「そうかもしれんね」
「......」
何も分かってないじゃんか。わざとキツイ言い方をしたってのに。
流石にこれ以上は控えよう。嫌われたくないし。
まぁコイツが悪口くらいで嫌ってくれるんなら苦労しないけど。
「一応あたいも死神なんだがねぇ。少しは怖がってくれていいんだよ?」
「死神は人を襲わないんだろう?なら畏れる必要もない」
「...前に話したっけ?」
「何回もな。お陰で助かっているよ」
あの仙人ぐらいにしか話してないと思ってたのになぁ。それだけ心を許しちまってるってことか。
「死神って肩書だけで怖がる人間も居るのにねぇ」
「そんな奴らは固定概念に囚われた可哀想な奴らさ」
「自分は囚われてないとでも言いたげだね?」
「別にそんな事は言ってないが?」
こんな風に喋っちゃうからコイツも調子に乗るんだろうな。
無視するのも悪いし、なんやかんやで楽しいし。
だからといって人里で見つける度に話しかけてくるのは勘弁してほしい。
「月下独酌、か。俺の大好きな銘柄だ」
「被っちゃったかぁ。別のヤツ頼もかな」
「そんな悲しいこと言うなよ...」
それなりに嗜好が合うけど、まさか好きな酒まで一緒とは。
こそばゆいが、不快でもないしまぁいいかな。
「ん」
お猪口が差し出される。
「......」
甘えるな、と言いたかったが優しいから我慢しておいた。
手酌するのはいいけど、割り勘じゃなくてあたい持ちなのが気に食わない。
「小町、なにかいいことでも?」
「へ?そう見えます?」
「ええ。中々に不機嫌そうです」
「...そうですか」
「いいことです。貴女、あまり感情出さない子ですから」
「感情出すのがいい子ってわけでも無いでしょうに」
「そうですね。でも貴女はいい子ですよ」
なんか褒められた。
確かに自分でも自分が変わってきたような感じがする。
いいことか悪いことかは別として。
「......」
「......」
「...さっさとしなよ。見られっぱなしも恥ずかしいんだ」
「あ、あぁ...」
コイツの武骨な手が、あたいの胸を触る。
ちょっと遠慮がちに、弱く。包むように。
「ん...」
穏やかな触り方で、かすかに快感が走る。
ぐに、ぐに、と自らの胸が形を変えていくのが目に映る。
「...へんたい」
かぷっ、と乳頭が咥えられた。
硬くした舌先でちろちろ、と舐められ、ちゅ、と軽く吸われる。
さっきより大きい快感が襲ってくる。
アイツのモノはすでに大きくなっていた。
「ん、べ...」
胸の谷間で屹立しているモノに唾を垂らす。
ヌルヌルになったそれを、柔肉でぎゅっと挟んだ。
根本から先端まで丹念に圧迫し、快感を伝える。
上下に動かし、時には左右互い違いに動かして擦る。
「気持ちいいかい...?」
与えられる快感のままに喘ぐ腑抜けになっている。
まったくもって情けない限りだ。
「まったく...」
はみ出た先端に舌を這わせ、尿道口から染み出る液を舐めとる。
より深くまで咥え、唇で首のとこを擦った。
とろとろ、と口の中に温かい感触が拡がっていく。
次はあたいの番らしい。
体を気遣いながらも、退屈しないように話しかける。
いつの間にかアイツの髪は殆ど白くなっていた。
「ハハハ、懐かしいな」
「ふふ、だろう?」
無理して笑ってくれるな。
ああほら、そんな皺だらけの顔で。
月下独酌はほんとに在る銘柄です。
中の人は甘い酒好きではないので、結構お気に入りの酒だったりします。